見出し画像

完璧なお母さんでいるのをやめた話

若いお友達と話をしていて、子供に対してつい感情的になってしまう、という話題になりました。
「完璧なお母さんでなくてもいいんじゃない、だんだんにお母さんも人間だってわかる年になるし、子供に対して謝ることができれば」と話しながら、わたしはまだ娘が年齢一ケタだった頃のことを思い出していました。

言い過ぎたな、と思いながらしばらく沈黙が流れた後、思い切って子供に謝ってみました。
「ごめん、お母さん言い過ぎた。そこまで怒るようなことじゃなかった」
「うん」娘は涙声で頷いてくれました。
「お詫びにバカって10回言っていいよ」と言うと娘はえ?という顔をしましたが、
「バカバカバカバカバカ。あと何回?」
「あと5回」 
「バカバカバカ。あと何回?」
「あと2回」
話しているうちに面白くなってしまって、2人で笑いました。
「許してくれる?」「うんいいよ」あーよかった。

同じようなことを、今でもお互いにやっています。もちろん、そうそううまくいくときばかりでもないですが。
私から謝ったり娘から謝ったり、片方が素直に謝れば、もう片方も心を解けます。今となってはお互いさま。

最近ではもう一歩ハハオヤの衣を脱いで、自分が背中で教えよう、お手本になろうというおこがましさをやめました。私がお手本になんかならなくても、娘たちはそれぞれハードルを超えていけると、いろんな面で信じられるようになってきたからです。困った時のアンカーでいる覚悟さえあれば、いいのかなと。

例えば、私は自分がパートナーとうまくいかなくなったことで、娘たちにトラウマや男性不信を植え付けるんじゃなかろうか、ホントは愛って信じられるんだYO!と示さなくちゃいけないんじゃないかと、その点クヨクヨしてたんですが、ぜんぜんそんなことなくて、勝手に幸せそうにしてるので安心できました(笑)
いつまでも親は親だけど、だんだん肩の力が抜けてきています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?