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Tableau Tips データソースを差し替えた時のエラーは簡単に解消できる!「参照の置換」

こんにちは!
DATASaberのRikaです。(DATASaberって何という方はこちら

便利なのに、あまり知られていない気がするTipsの布教活動中です。
今回のテーマは「参照の置き換え」! 
です!

あのダッシュボードいいな、ワークブックもらってうちでも同じダッシュボード作ろう!

スライド2

Tableauの優れた点として、ワークブックのデータソースを差し替えることで、同じデザインのダッシュボードを再現することが容易な事が挙げられます。

・営業部で使っている案件管理のダッシュボードを販促部でも使いたい
・企業Aさん向けのダッシュボードを企業Bさん向けに提供したい

こういう場合、ワークブックとデータソース(ローデータ)の形式を共有すれば、イチから作らなくても効率的にダッシュボードの再利用が可能です。

データ差し替えれば良いだけって聞いてたのに…エラーだらけで結局作り直しじゃん!

スライド3

しかし、いやいや納得いかない!という方もいらっしゃると思います。

・データソースを差し替えるだけで良いって言われたのに、差し替えたらエラーが多発して、結局作り直した。
・企業Aと企業Bでは同じ意味の項目でも、命名規則が違うんだ。ローデータの方のフィールド名を企業Aに合わせることもできないし、再利用は無理だ。

結局イチから作り直し、私もよくあります。
・ワークブックの中身を確認したら、集計粒度(カーディナリティ)の問題で、集計がかかる前のデータが必須で、やりたいことが実現できないことに気づく
・逆にあまりにデータが巨大で非効率だったので、先に集計をかけたローデータを用意する必要があった。
こういう場合は、ローデータのデザインやパフォーマンスの問題なので、致し方なく構成から見直すべきです。

しかし、
フィールド名が違うだけ(カテゴリ⇒項目、オーダー日⇒購入日)
なら、ぜひエラーが出たら最初に試していただきたいことがあります!

参照の置換で、フィールドの参照元を置き換えちゃおう!

仮に、スーパーストアさんのダッシュボードを、ハイパースーパーさんのデータで作りたいとします。
スーパーストアさんのワークブックをそのまま利用し、
データソース(Tableauが接続するインプットデータ)はスーパーストアさんのデータ形式を参考に、同じ形式・レイアウトで作成しました。
ただし、スーパーストアさんとハイパースーパーさんでは、同じ意味合いのフィールドでも異なる呼び方をしており、この呼び方でダッシュボード上も表現する必要があるため、以下のようにフィールド名を変えたデータソースを準備しました。

オーダー日 ⇒ 購入日
カテゴリ ⇒ 大項目
サブカテゴリ ⇒ 中項目

このハイパースーパーのデータソースをTableauに接続する
>ハイパースーパーのデータを右クリック
>「データソースの置換」をクリック
>置換えたいデータソースを選択してOK

スライド4

ここで、「置き換える前のデータソースには在って、置き換えた後のデータソースにはないフィールドに!マークが出て、メジャーも赤くなってエラーになっている」状態です。

手順

手順は簡単です。

スライド5

① エラーが出ているフィールドの▼をクリック、もしくは右クリック>「参照の置換」を選択
② 現れたウィンドウから、置換えたいフィールドを選ぶ
※検索にテキストを打ち込んでフィールドを検索することも可能です。

完了です!

フィールドの参照元から置き換えているので、

そのフィールドを使用した
計算式
フィルター
ディメンション
は操作しなくても(原則)勝手に変わっています。

スライド6

元のワークシートと見比べながら、データペインからフィールドをドラッグしてイチからビューを作ることを考えたら、圧倒的に楽ですね!

ただし、注意していただきたい点もあります。
「データソースの置換」をする際、元のワークブックで有効だったものが無効になる場合があるのです。(置換前のデータソース内にしかないフィールドを使った並び替えの指定等)これらは、「警告」というメッセージのポップアップでTableauさんが教えてくれるので、無視せずに覚えておきましょう。
後で修正が必要です。

おわりに

同じワークブックを使いまわせる、これは効率化・汎用化という意味でとてもパワフルです。Tableau随一の長所と言っても良いと思います。
ただし、すでにこのワークブックの共有・使いまわしにチャレンジした方は、
「データ差し替えれば良いから」は必ずしも正しくないことをご存じだと思います。
ですが、このようなちょっとしたコツでブレイクスルーできるケースは多くあります。
ぜひ試してみてください!

参考:公式ヘルプ(データソースの編集-フィールドの参照の置換) 

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