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小学校受験直前で気を付けたいこと2

ごきげんよう。りかママです。

前回の続きになりますが、小学校受験をするにあたり、これからの直前期にご家庭で気をつけていただきたいことを記しますので、参考にしていただけたらと思います。

3. 地元公立小学校を悪く言わない。

小学校受験は、中学校や大学受験のように、偏差値がありません(各教室で、このくらいの成績の子どもはこのあたりの学校に・・・と順番には並べていますが)。
子どもが育つ「環境づくり」を最も重視している私立・国立小学校です。

勉強ができる子ばかりを集めたいわけではない。でも、できれば頭のよい子がいい。頭がよければいいわけでもなく、知的好奇心がなかったり、勉強が嫌いだったりする子は困る。

頭の回転が速い子ばかりでも困る。おっとりしたやさしい子ばかりでも困る。

リーダータイプの子ばかりでもクラスがまとまらないが、自分の意見を言えない子も困る。

子どもは、いろいろな子どもと関わり、ぶつかったり譲ったり、同調したり反発したりしながら、成長していきます。

だから、「ぜったいこの学校に入れます」と言えないのが幼稚園受験や小学校受験。
子どもだけでなく、親や代々受け継がれてきた雰囲気や教育方針も重要な要素になりますし。

また、「その学校に合うかどうか」一番わかっているのは、学校側であり、先生と直接やり取りをした子ども本人です。ですから、親が事前情報収集で考えていたことと食い違ってしまい、「一つもご縁がなかった」という場合もありえます。

そのため、地元の公立小学校を、「通う可能性のある学校」として、親が認めておく必要があります。そして、公立小学校も「すてきな学校」として子どもに伝えておく必要があります。そうしないと、子どもの6年間が台無しになってしまいます。「小学校受験がうまくいかなければ中学受験を」と考えているならなおさら、6年間の小学校生活は好スタートを切らねばなりません。
公立の小学校は頻繁に学校公開をしていると思いますので、必ず見に行っておくことをお勧めします。
我が家は、私は仕事で地元のみならず都内各地の公立小学校を見ていました。主人は公立小学校出身なので、なんとなく知ってる感じで、私から見ると、主人の意識は少し低い感じ・・・しかし、主人が就学前健診に付き添い、学区の公立小学校&通えば同級生になる親御さんたちを見て、「(子どもには聞こえないところで)ぜったいにこの学校に通わせない!」と言ったところで親の覚悟が決まり、ぐっと運が向いた感じがします。

4. すべての試験結果がわかるまで(もしくは、通学する学校が決まるまで)、合否を子どもに伝えない。

これは、先に、「受験スケジュールを事前に子どもに伝えない」に書いたことと重複しますが、子どもは、「学校に受かった!!」とわかれば、それ以降、本気で受験に挑むことはできません。
子どもにとっては、「受かった=学校決定」です。
第一志望校でなかったとしても、受かった学校が滑り止め校であったとしても、「決まった!」です。

最近は、早い時期から子どもたちは幼稚園や保育園でランドセルの話をします。年長になって、ランドセルが決まっていないのは自分だけ・・・と思いながら、日々、幼稚園や保育園に通っている受験児です。

とにかく、早く通う学校を決めたいと一番思っているのが子ども本人なので、合格=決定の連絡は、最後にするべきです。

(うちでは、ランドセルの話になったら、成城学園や青学のように、ランドセルがない学校もあるのよ~とかわしていました。親戚が青学だったのもあって、うまくかわすことができました。)

☆気をつけていただきたいこと1番に書かせていただいたように、「滑り止め」「第一志望校」という言葉を使わないという理由は、ここにも関係します。滑り止めだろうが第一志望校であろうが、子どもは1校合格したら「学校が決まった!受験終わり!」です。そして、しばらく経ってから、「この学校、本当はお父さんもお母さんも行きたくない学校なんでしょ?」と言ってくることもあります。
願書を出す学校も公立小学校も、すべて「お父さんとお母さんがあなたのために選んだ素敵な学校」「お父さんとお母さんがあなたにぴったりだと思う学校」と伝えてあげてください。

5. 入試当日は「あなたが学校の先生とじっくり話をしてくる日」と認識させ、この日の子どもの話をじっくり聞いてあげる。

入試当日、子どもに「今日は本番よ!」とプレッシャーをかけることはNGです。そんなことをしなくても、模擬試験とは全く異なる雰囲気に、子どもはカチカチに固まっています。

むしろ、「入試」とか「本番」という言葉は使わずに、「お父さんとお母さんが手紙を書いたら呼んでくれた学校。お父さんとお母さんは中に入れないから、あなたがいつものように先生とお話をして、大好きなところを見つけてきてね!そして、それをお母さんとお父さんにも教えてね!」と送り出しましょう。

子どもだって人間です。
「この学校の雰囲気好き」
「ここ、お父さんとお母さん、ほんとに好きなのかな~私はいやだな」
「今、挨拶をした先生、好きかも」
と、親の横で手を引っ張られている間にも、親とは全く異なる視点で周りを見ています。

でも、それが子どもの本音です。
一番、大事にしてあげていただきたいところです。

もし、複数校から合格をいただいた場合、子どもの意見だけで決める必要はありませんが、合格した学校のことは子どももよく覚えていますので、子どもの意見をきちんと受け止めて、判断材料の一つとしてください。


我が家の場合もありました。
私立女子校から国立大学へ進学し、国立の雰囲気が大好きな私は、第一次抽選を通過した国立附属小学校の入試当日が一番落ち着いていました。
「やっぱり国立っていいね」とつぶやいた横で、息子はきょろきょろ。試験が終わっても、なんか腑に落ちない雰囲気で、試験内容の記憶もあいまい。
真剣さがイマイチ足りない、力を出し切らなかった息子を問いただしていたら、息子は一言「この学校、ぼくの行きたい学校ではない!ぼくは嫌い!」と。

学校に入って、先生にご挨拶をして、ほんの数分で、子ども自身も「この学校が好き」「この学校が嫌い」ってわかるんですね。



子どもが「学校大好き!」「先生、大好き!」と言って通える学校を探すのが、小学校受験だと思います。いろいろな情報があって右往左往されてしまいますが、相思相愛になれる1校を見つけるために、この夏休みを費やしていただけたらと思います。

今日もお読みくださりありがとうございます。

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