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お雛祭りの楽しい秘密

Wellbeingのあり方を追求するイメージコンサルタントの あべりかです。

*Wellbeing=身体的にも、精神的にも、社会的にも「よい状態」であること


スーパーに買い物に行くと、このところ甘酒がたくさん売っている…
あ、お雛祭りですね。

今日は、お雛祭りにまつわるちょっと面白いお話をしたいと思います。  

お雛祭りのお菓子の秘密

雛あられは占い?

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雛あられは、餅や豆などに砂糖を絡めて炒ったもので、炒った時によく爆ぜる(はぜる)と吉、あまり爆ぜないと凶、とその年の吉凶をこれで占ったとも言われています。
ですが、吉凶よりも色の可愛らしさが魅力的なお菓子ですよね。

菱餅の色ってどんな意味?
菱餅の三色はそれぞれ『桃の花』、『白酒』、『よもぎ』を表しているとされています。
それぞれの色の意味は、赤は魔除け、白は清浄、緑は薬草の意味合いとして邪気を払う魔除けの効果があると考えられていました。
そうそう、桃も邪気を払うことは、節分のお話の時にご紹介しましたね。

白酒から甘酒へ

今はお雛祭りといえば、甘酒が主流です。元々は中国の立春に飲まれていた桃花酒だったようです。白酒になったのは、江戸後期からと言われています。そしていつの頃から、ノンアルコールの甘酒が定着してきましたが、お子さんがいるご家庭では、白酒にちなんでホットカルピスもオススメです。
最近では甘酒は「美容の点滴」と言われ栄養成分的にも再注目され、多くの種類が出ていますよね。


お雛様とお内裏様、正しく飾れますか?


お雛様を飾る時、あれ、お雛様とお内裏様の位置、右?左?どっちだったっけ?と悩むことはありませんか?

実はどちらも正解なんです。

お雛様が向かって左なら関西風、右なら関東風です。

まず、関西風からご説明します。
お雛祭りなので、お雛様を主人公にしたいのですが、儀礼やプロトコールは男性を中心に説明する方がわかりやすいので、お内裏様に登場してもらいましょう。

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お雛様が向かって左なら、お内裏様は向かって右ですよね。
何か、席次で馴染みのある表現ではないでしょうか。
そう、和室での上座です。
和室では、上座・下座という席次がありますが、これは日本の上座下座の席次にちなんでいます。

日本の上座下座の由来の一つとして、「日出処の天子、南面に座し、日出ずる処を上とする」とし、左上座としたという説があります。
会議などをする際に天皇が北側に座り(南向きに座り)となると、日出処は東となり、天皇の左となりますね。
このことから、左大臣と右大臣では、左大臣の方が位が高いことがわかります。

だから、お内裏様は向かって右、お雛様が向かって左なのです。
京都を中心としたしきたりに則り、この並びは関西風、もしくは古式とも言われます。

では、関東風はどうでしょうか。

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古式に対しては現代式などと言われます。
お内裏様は向かって左、お雛様が向かって右です。
これは、ホテルウェディングの新郎新婦の高砂席の並びです。

この並びは、右上座の考え方。
国際ルールのプロトコールでは、右上座です。
由来はいくつかあるようですが、ラテン語の例を取り上げると、ラテン語で右を表す“dexter”には、好意的な、器用なという意味があり、左のsinisterには悪魔的な、好ましくないという意味があります。
またレディファーストで、女性を守るため、剣を持つ反対側など諸説ありますが、私はラテン語が一番しっくりします。

この国際ルールは文明開化の明治時代。
明治天皇の頃から新年の儀式にも西洋式を取り入れていたようです。
昭和3年、昭和天皇が京都御所で即位の御大礼を挙げられた際の新聞掲載の写真も西洋式の並びでした。
真偽はわかりかねますが、終戦後、連合軍司令部のマッカーサーによって男雛は向かって右、女雛は向かって左に、つまり西洋式にするように指令を受けたそうです。

左上座の古式の並べ方はそのまま関西風や京風として温存され、昭和以降、右上座の西洋式に則ったのが関東風と言えます。



礼法に「時宜によるべし」という私の好きな、というか便利な言葉があります。その時々に応じて、柔軟に対応しなさいという意味です。
飾る場所やお部屋の構造からよく見える位置もおありでしょうから、その点も踏まえて飾り付けなさってはいかがでしょうか。


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我が家の年中行事は季節の版画を飾り、その季節の食事を楽しむことです。
ということで、今年も甘酒と雛あられでお雛祭りを楽しむことといたします。


文化に触れることは、生活を丁寧にしてくれるなど、心の余裕に導いてくれます。私の提案するコンサルティングでは、セルフケアの一つとしてお伝えしています。

「軽やかに、しなやかに、微笑みとともに」イメージコンサルティングのスキルを通して、あなたのWellbeingにつながりますように。



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