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スモールビジネス大国のタイ、なぜShopify があまり普及しない?

こんばんは!西澤です🙋‍♀️

去年の12月、初めてタイに行ってきました!
タイはLINE大国だ!ということで、市場視察が目的。
今回はその時に感じたタイのコマース事情と、BuyChatの今後の可能性について書いていきたいと思います。

実はLINE大国なタイ

タイではなんと、LINEはユーザー数No.1のコミュニケーションアプリ!
タイの人口約6,600万人に対して、5,300万人がLINEを使っていて、人口の約80%がLINEユーザー。
世界で見ると、約90%である台湾に次いで高い割合になっています。

そして驚いたのは、日本では見たことがないLINE関連のサービスもたくさん、、😳
ハイパーローカライゼーションが行われており、デリバリーや配車サービスの「LINE MAN」やニュースサービスの「LINE TODAY」など、多数のサービスが提供されていました。

家族経営のスモールビジネスが街中に!

また、もう一つ驚いたことで言うと、タイでは家族経営のスモールビジネスが本当に数多く存在します。
タイの広告会社で働いている友人に話を聞いてみると、多くの人が平日はサラリーマンをしながら、土日は家業を手伝っているそうです。その友人も、家族で犬用のアパレルブランドを運営🐶

大規模な週末市場(Weekend Market)が多数あり、小さな屋台やお店を出しているスモールビジネスがとにかく多い!!!
タイの家族経営の会社は、全市場の72%を占め、上場企業の50%以上が家族経営または家族によって運営されているみたいです。

参照:https://www2.deloitte.com/th/en/pages/deloitte-private/articles/family-owned-business.html

Chatuchak Weekend Marketの様子

タイのEC市場ってどんな感じ?

オフラインのマーケットなども多くありますが、ECもかなり発達しています!
コロナ禍以前の2019年から2020年にかけて、タイのEC市場は前年比81%増、、、
ものすごい勢いで成長しています😳

スマホファーストな購買体験

タイのEC市場で最も驚いたのは、スマホファーストな購買体験を重視していること。
タイのEC市場では、全体の取引額の約60%がSNS上で行われていて(LINE、Facebook、Instagramなど)、それ以外だと、ShopeeやLazadaなどのモールが利用されるケースが多いそうです。

日本だとECサイトというとウェブサイト上にあるイメージが強いですが、タイの場合、SNSでの取引がメインになっています。

実際にタイを歩いてみると、街中にはQRコードがたくさん📱
ショップカードをもらっても、ウェブサイトのURLではなく、SNSのQRコードが貼られているケースがほとんどです。

また、タイではShopifyのショップが約3,000ほどしかなく、ウェブ型のオンラインショップがあまり普及していないのがわかります。
実際にヒアリングをしてみると、ほとんどの集客がオフラインやSNSで行われているため、わざわざウェブサイトに飛ばす必要性がわからない!!とのことでした。(なるほど。)

(これは仮説ですが、2008年以降に経済が急成長し、スマホが急速に普及した国では、パソコンやWebの以前の普及波を経験しておらず、デジタル消費の主流がモバイルに完全移行しているからなのでは?と考えています)

実際に気になったお店でオンライン購入してみた!

おしゃれな靴のお店を発見!
お店でオンラインで買えるか聞いてみたら、LINE経由で連絡して欲しいとのこと。
早速LINEしてみて、欲しい商品を送ると、料金を教えてもらえました。
その後の購入はクレカ決済もしくは銀行振込で行いました。

とてもスムーズに買い物ができました!!

動画まで送って、商品を見せてくれました!!

タイに行ってみて感じたBuyChatの可能性

まだまだ展開方法、プライシング、プロダクトをどう市場にフィットさせるか、などなど、検討しないといけないことはたくさんありますが、
Shopifyが苦戦している市場において、スモールビジネスの支援に繋がるプロダクトを作れる可能性、スマホ時代における最適なECの形を模索するポテンシャルがまだまだあると感じました!

さて、、、締め方がわからなくなってしまいましたが、。タイのビールも美味しかったです!笑

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