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【起業家としての挑戦】 海外育ちの自分がわざわざ日本で起業した理由

はじめまして! 株式会社Chaiの西澤理花と申します。(https://twitter.com/rika2438
Chaiでは「BuyChat」(”LINEで完結するオンラインショップの開設プラットフォーム”)を提供しており、ショップオーナーが「使い続けるEC」を目指してサービスの実現を目指しています。

この度、THE SEED主催の「THE FUTURE X」にて初めてカンファレンスでの登壇をさせていただいたこともあり、改めて「西澤理花とは何者なのか?」という自己紹介をさせていただこうと思いnoteを執筆してみました!

「どういった環境で育ってきたのか」
「どうして起業しようと思ったのか」
「なぜ現在のサービスを展開することになったのか」
など、私がほとんど住んだことのない日本で起業しようと思った動機や起業家として夢を実現するために歩んできた道をお話しさせていただきたいと思います!

西澤の人生年表

ー 日本での起業の原点となる4カ国での幼少期

私は1996年にアメリカで生まれ、幼少期をアメリカ・中国・日本・ドイツで過ごしました。TCK (Third Cultural Kid) と呼ばれるような、幼少期から両親の母国の文化以外で育ち、アイデンティティがごちゃごちゃな子供だったことを覚えています。

小学校高学年頃から、珍しさもあり、友達の中では”日本人代表”のような存在になっていき、メディアで日本の描写があると「日本ってどんな国なの?」と聞かれたりしていました。自分自身が数年しか住んだことの無いので、とても不思議な感覚ではありましたが、子供ながらに日本をとても客観的に見ているような感じがしていました。
そして、これを機に徐々に日本人としてのアイデンティティが強まり、日本人であることをとても誇りに思うようになっていきました。
このアイデンティティの構築が、私自身の根幹を確立するきっかけとなっています。

▼ この時期に学んだ日本での起業につながること
・言語力
・アイデンティティの確立
・新しい環境で適応する柔軟性や対応力
・視野の拡大
・日本の良さと課題を客観的に理解する力


ー 起業という選択肢を身近に感じた米国大学・大学院時代

アメリカでの大学時代

高校2年生の時、大学の進路についてはかなり悩みました。日本で暮らしてみたいという思いもありましたが、自身の特殊な経歴を十分に活かして、新しい環境でチャレンジしたい気持ちが勝り、アメリカの大学に進学することに決めました。
結果として、UC Berkeley(カルフォルニア大学バークレー校)で数学を、Columbia University(コロンビア大学院)で教育政策とデータ分析を学び、日本の大学では得られなかったような経験をたくさん得ることができたと思っています。そしてこの選択と経験が、起業を決断するに至ったターニングポイントともなりました。

サンフランシスコの近くやNYの中心にあった大学の土地柄もあり、私の周りには常に起業や5人以下のスタートアップに参加する友人が多数いました。そのような環境の中で生活をし彼らと会話をする中で、起業という選択肢がとても身近になり、自分も起業したいと考えるようになっていきました。
しかしながら、当時は事業のアイデアも全くなく、右も左もわからなかったので、まずは友人のD2C事業の立ち上げの手伝うなどしてビジネスを学んでいた記憶があります。
SNSの立ち上げ・OEM先の選定・クリエイティブ作成など、幅広く業務を経験し、「0からプロダクトを企画して世の中に利用されていく」0→1の立ち上げがとても楽しくやりがいを感じました。
そしてこの経験が現在Chaiで取り込んでいるコマース分野での新しいプロダクトの立ち上げに繋がっていきました。

▼ この時期に学んだ日本での起業につながること
・数学的思考力
・データ分析能力
・起業という選択肢がより身近に
・D2Cの0→1の立ち上げ


ー ファーストキャリアとしての起業を選択。ドッグフードのD2C事業の開始

ドックフード販売の様子

大学院を卒業後、日本に帰国して2018年10月に株式会社Chaiを設立しました。
自分が日本人であるというアイデンティティが強く根付いていたことに加え、日本の魅力や美しさ、そして課題を客観的に見てきたことから、自分自身の視点で日本の課題解決に貢献したいと思い、アメリカやドイツなどではなく、日本での起業を決意しました。

最初の事業としてオーガニックなフレッシュドッグフードのD2C事業をスタートし、THE SEEDの廣澤さんから出資をいただき、THE SEEDが運営していたシェアオフィスに入居しましたのが約4年前です。
視座高く、全力でそれぞれの課題に向かってプロダクトを作っている起業家に囲まれた環境で1年弱過ごすことができ、起業家としてのマインドセットや泥臭いことをやり切る力を身につけることができたのはこのときだったと思っています。
深夜まで雑談したことや、全力でプロダクトに向き合う起業家の仲間を身近で見た経験は起業家としての原点であり、普通では積めないような貴重な経験でした。
(この頃のTHE SEEDオフィスのエピソードなどはまた後日まとめて投稿しようと思います!)

▼ この時期に学んだ現在の事業につながること
・視座の高さ
・泥臭いことをやり切る力


ー ピボット、そしてBuyChatのスタート

シェアオフィス時代の様子

順調にスタートした事業でしたが、ドッグフードの販売を開始してから約半年でピボットを決意することになります。
そのころの私は販売を行う中でショップオーナーとして様々な課題に直面し、いいものなのに売れないというジレンマに苦しんでいました。
また、知り合いのオーナーさんたちも、自身の商品に非常にこだわっているものの思いを上手く伝えられなかったり、販売がうまく行かない課題を抱えていることを知り、本当にいいものを多くの人に届けることで、頑張っているショップオーナーさんたちをサポートしたいと思うようになりました。
そして、ショップオーナー さんへのヒアリングや小さな検証を繰り返した結果、現在提供しているBuyChatの反応が圧倒的に良かったため、しっかりと売り上げを上げられるプラットフォームへのニーズを実感し、本格的にBuyChatの運用を2021年12月から始めました。

ここ20年間で日本のB2CのEC化は伸びてきており、今も伸び続けています。しかしながら、課題はまだまだ山積みです。
特にスモールビジネスにおいては、優れた商品を生産していても、リテラシーやリソース、ノウハウの不足が原因でEC化できずに廃業してしまうなど、ポテンシャルが最大化できていないショップがたくさん存在しています。
弊社はBuyChatをはじめとするサービスを通して、スモールビジネスのショップオーナーが「ECを簡単に開設できる」だけでなく、その先のショップオーナーが「使い続けるEC」を目指して、様々な方面からショップオーナーを支援できるサービスを提供し続けていきます。

▼ この時期に学んだ現在の事業につながること
・ヒアリング力
・プロダクトの0→1の立ち上げ力
・振り返りと修正ができる柔軟性


ー ChaiのNext stage

BuyChatの初期構想から約2年半が経ち、当初は大学時代の先輩と2人でカフェで仕事していたところから、現在では10名以上のメンバーと共に日々サービスの改善や事業を運営しています。
BuyChatを正式にリリースしてから約1年間でたくさんのショップ様にご利用いただき、着実に実績を伸ばしている段階です。
お客様・メンバー・株主にも恵まれ、chaiは会社全体として非常に強固な集団となってきました。

2023年は弊社にとって飛躍の年となります。

BuyChatのサービス拡大だけではなく、様々な新しい事業を検証・開始していく予定です。
ですが、まだまだ私たちにはパワーが足りません。
私たちの熱い想いに共感し、共にBuyChatを成長させてくれるメンバーを探しています。

私たちと共に夢を追いかけましょう!!


Chaiでの仕事に興味のある方やカジュアルに話を聞いてみたい方はぜひ会社HPや私のtwitterまで連絡をください!
お待ちしております!!

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