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#33 言葉の持つ力

私たちが普段から何気なく使っている「言葉」
言葉には、とても大きくて強い力があります。

日本語には「言霊」という概念があります。
ご存じの方も多いかと思いますが、
「言葉には霊力が宿る」
といわれています。

私は霊力というよりも想い=心が重なるものだと
思っています。
皆さんはどのように思われますか。

場面によって言葉に心が重なる時もあれば
そうでもない時もあります。
事務的に仕事を進める時などは、それほど言葉に
心が重ならないことも多いでしょう。

反対に、プライベートな時間の中で、大事な人
たちとの時間に発する言葉には、その時の自分の
想い・心が重なるものではないかなと思います。

誰かにかけられた言葉に心がこもっておらず、事務的な
ものであればそれはすぐにわかりますし、心から
の感謝や喜びは自然に伝わるものです。
お詫びの言葉なども同じように、その人の心が重なって
いる時はよくわかるものです。

また、自分が放った言葉は、自分に返ってくる
とも言われています。
良い言葉を発すれば良いものが返ってくる。
良くない言葉を発すれば良くないものが返ってくる。
この事象について私の解釈を述べるのであれば、
良い言葉、良くない言葉、というのは、その人の
その時の状況・コンディションを表すものでは
ないかなと思うのです。
全ての人に該当するというわけではありませんが、
おおむね、当てはまるのでは、と日々感じています。

「余計なことを言ってしまった!」
「あんなこと言うつもりなかったのに、どうして
 なのか、酷い言い方になってしまった。」

こんな時、皆さんにも経験があると思うのですが、
そういう時って大体・・・
 ・疲れている
 ・忙しい
 ・急いでいる
 ・イライラしている
 ・体調不良
こんな状況・コンディションではないでしょうか。
これは誰にでもあり得る状況で、常にそれらを
回避できれば問題なしですが、そうともいきません。
無自覚にやってしまうのが大半でしょうから、
気を付けないといけないですね。

もし「やってしまった!」とわかったなら、その時
すぐに相手に伝えましょう。
心からの謝罪はちゃんと伝わるものです。
出来れば直接会って話す、それが難しいなら電話など
で、自分の声で言葉で伝えましょう。
真心、が伝わると思います。

言葉をうまく使えない、自分の思いを言語化することが
苦手な人は、手紙やメールで伝えるのもいいと思います。
下書きをしてみるのもオススメです。
少しハードルの高い方法の一つに言葉の代わりにお花を
贈り、花言葉で伝える、というものもあります。
キザだなと思ってしまいますがステキですね。
ただし、これは相手が花言葉を理解しようとしてくれる
時は効果的ですが、万人受けするとは限りません。
一般的に女性は花をプレゼントされると嬉しいものです
が、中にはそうでもない人は一定数いるので、
お気を付けください。

言葉は人を勇気づけたり人に愛を与えたり、強く美しく
良い面もあります。
しかし一方では、とんでもない凶器に変わることも
あります。
不特定多数の人から、あらぬ疑いや誹謗中傷を受け、自ら
命を絶った人もいらっしゃいます。

「たかが言葉、されど言葉」

普段自分がどんな言葉を発しているか、意識していきま
しょう。
人が発する言葉にはパワーがあります。
同じ発するのであれば、良いパワーを送り出したいもの。
受け取る時も、良いものを受取りたいですしね。
受け取るものの中でも、稀に嫌なものもあります。
例えば、理不尽なことを言われたりされたら、ちゃんと
「それは不快です。」と伝えましょう。
相手はわかって言っている場合と、そうでない場合があり
ますから、ここはきちんと冷静に伝えましょう。

最期に、自分が自分に対してどんな言葉をかけているか、
これも気を付けましょう。 脳は自分の声に一番反応する
といわれています。
何度でも自分に良い言葉をかけてあげて、脳にインプット
してしまいましょう。
普段自分責めをしがちな人や、頑張り屋さん、無理をしが
ちな人には特にオススメの方法です。今すぐ始めてくださいね。
自分にかける言葉が、優しく肯定的なモノであればあるほど、
ゆっくりと現実世界が優しいものへと変わっていきます。
今ちょっとしんどいな、つらいな、という人は試してみて
ください。緩やかにですが、状況が良くなっていくでしょう。

日本語は表現豊かな言語だと思います。
その分、使い方が難しくもあるのですが、素敵な言語です。
言葉の持つ力、侮れませんので、上手く使ってみてください。
微妙なニュアンスを上手く使えるようになると、もっと世界が
広がって毎日が彩り鮮やかに楽しくなると思います。

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