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#31 ごく普通の毎日を丁寧に暮らすこと

今日も朝がきて太陽が昇り、人々は起きていつもの
日常を始めます。
私もこれを読んでくださっているあなたもそうで
あるように。
そして、それぞれに時間を過ごし、朝からお昼になり
夕方になり、夜を迎えます。
とても平凡なことですが、とても有難く奇跡的である
ことを忘れずにいたいものですね。

私は今のところ五体満足に産まれ育ちここまで生きて
こられました。
今現在、病と闘っているかたもいらっしゃると思い
ます。もしかしたら、明日の朝を迎えられるかどうか
それすらわからない状況の方もいらっしゃることで
しょう。

また、意識を世界に向けると、今この瞬間も身の危険
命の危険にさらされているような方々もいらっしゃいます。
世界まで話を広げてしまうと、ちょっと大きな話に
なってしまうので、今日はこの日本で暮らす中での
ことをお話ししようと思います。

日本はとても恵まれた国だと私は思います。
生活インフラが整っていますし、社会保障制度も
手厚い、健康保険制度などがその典型ですね。
最近ではインフレで生活が苦しくなりがちとも
言えますが、それでも治安が良く暮らしやすい国
だと思います。あくまで私の主観ですが。

そんな中でもやはり時代の変化は著しく、日々
心をすり減らすような時期もあります。
人それぞれに、良い時と悪い時がやってくるもので
良い時は良いのですが、悪い時、どうにも物事が
上手くいかない八方塞がりな時はあるもの。

そんな時はあえてあれこれ手を出さずに、じっと
待ってみるのも一つの手です。

そしてそんな時こそ、毎日を丁寧に暮らしてみましょう。
日々、粛粛と、淡々と暮らしていく。
嵐が去るのを待つかのように。

「忙しい、忙しい」とよく言っているな、と気づいたら
「忙しい」を「充実している」に変えてみましょう。
そして、一つ一つの動作を少し丁寧にしてみてください。

例えば、ドアを閉める時。
バタン!と大きな音が鳴らないように、手を添える。
最後まで2,3秒待って、ドアを閉ざす、という感じです。
また、お茶の時間にはゆっくりと呼吸し、きちんとカップ
を用意する。
動くときはドタバタ動かずに「歩く」を意識する。
荷物を置く時も「ドン!」と放り投げない。

など、つい雑になりがちな動きを丁寧にしてみてください。
それらの行為一つひとつが自分自身を丁寧に扱うことに
繋がります。
その結果、少しずつ「ゆとり」が生まれます。
ゆとりはあらゆるところに良い効果をもたらしていきます。

いつの間にか時間的なゆとりも感じられるようになり、
自然に満たされていきます。自然と豊かな気持ちになれます。

こうして八方塞がりな状態からも抜け出しやすくなり、
自分の心まで現状に引っ張られることなく、「今、この
瞬間」にいられるようになっていきます。

今お伝えしていることは、ごく普通の毎日の中で出来る
事ばかりです。とはいえ、それが一番難しいことである
のは百も承知でお伝えしました。

私自身、これが最近まで出来なくて、今でも時々忘れてしまう
ぐらい簡単ですが難しいことでもあると自覚しています。

過去を振り返ると、特に子育て中は全く出来ておらず、
なんとももったいないことをしていたなと思います。
時間的にどうしても余裕がなくなるので仕方ないのですが。
これから結婚や出産・育児をするであろう娘たちには
うるさくない程度に、アドバイスをしてあげられると
良いなと思います。

どんな状況であれ、何か一つ「丁寧にする」を意識して
みてください。
例えば、食事の時、手を合わせて「いただきます。」と
「ごちそうさまでした。」と言う。
この二つだけは、きちんとしっかりと言う。
これなら簡単で出来そうな気がしませんか。

こうしてごく普通の毎日を丁寧に過ごせるようになると
もうそこからは小さなしあわせの無限ループの始まり
です。

何気ない散歩の時間ですら、「あ~豊かだな、幸せだな」
と、今、生きていることに感謝できるようになります。
どんなことからも喜びや幸せを感じられる、そんな自分に
変わっていきます。
毎日が心が豊かにホッとする感覚に包まれていきます。

先の見えないトンネルにいるようなそんな気持ちの時も、
キラキラ輝く太陽の下で笑っている時も、自分は自分に
変わりなく、常に自分の中に幸せを見つけられると
ラクに生きていけるでしょう。
さて、今からどこを丁寧にしてみましょうか。

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