多嚢胞性卵巣症候群の話


前回の記事で「眠気がひどい〜」という話を書いた。

その眠気の理由は
睡眠時無呼吸症候群だけが原因ではないかもね、アハハ〜、みたいなことを書いた。

その時に、「多嚢胞性卵巣症候群」というワードを出したこともあり、今回はそちらの話をしてみる。


多嚢胞性卵巣症候群と診断されるまでと
診断されてから今に至るまでの話。


誰の何の参考になるかは分からないけれど、
多嚢胞性卵巣症候群の話って調べてもそんなに多くは出てこないし、
人によって違うと思うから、ただの一例として見てもらえたら。


あ、調べて出てきてほしいような有益なことは何一つ書いてないので悪しからず。


私は25歳です。

大学を卒業した頃、つまり今から3年前に初めて婦人科に行きました。


理由は、22歳になってもまともな生理が来ないから。


初経は確か中3の頃。

はっきりとは覚えていないくらいの量。
初経から少なかった。
そして、赤くはない。

私は生理が赤かったことはほぼない。
8割型茶色いか黒いのだ。

約1か月に一度来るとされる生理は、私にとっては幻。

多分、1か月ごとにきたことは1回もない。


そこから何年も経って、様子を見るものの
"まともな生理"なんてものはこない。


ただ、半年に1回くらいのペースで量が多くなるくらい。
基本的にきたとしても量は少ないし赤くはない。

身体は大きい方なのだが、まだ子供だし生理不順なこともあるよね、と様子を見続けたものの
22歳を越えてもなお生理不順であったので、
社会人になる前に婦人科に行った。


超音波検査をした。

「多嚢胞性卵巣症候群ですね」と言われた。

卵胞がたくさんあった。


私はよく分かっていなかった。

大体初めて聞いた。

「多嚢胞性卵巣症候群?????」


不安だったけれど、性行為はしたことないし妊娠は望んでいなかったので特に問題はないとのことだが、
これが妊娠したいとなった時に問題になってくるらしい、ということが分かった。


テレビでよく見る「不妊治療」が、
一気に身近になった瞬間だった。


もし将来子供を授かりたいとなった時に、授かれないかもしれない、なんて思うことになる日が来るなんて思わなかった。


これが診断された時の素直な気持ち。


恋愛にも結婚にも家庭を作ることにも興味はなかったが、
人生どうなるか分からない中で、
始まる前に選択肢がなくなっているのは困る。

病気というよりは体質だと言われたし、
調べてもそのように書いてあるが、
自分が"普通"ではないことが何より不思議だった。


そうなんだ〜と思った。
へえ〜って。


そりゃ生理来ないわって。

私は「デュファストン」というホルモン剤を処方された。

毎月10日間、1日2回薬を飲んでいる。
(一時7日間の時もあったが、体質的に10日間の方が都合が良かったらしい)


薬を飲むタイミングは特に決まっていないが、
最低でも6時間以上は間を空けて飲まないといけないらしい。

まあ普通に朝夜飲めば良いって話ではある。


私はデュファストンを月初に飲んでいるので、
10日間飲み切って2〜3日経った毎月12〜13日に生理が来る。

でもたまに待ちきれなくて9日くらいに来たり、全然来なくて18日くらいに来たりもする。


デュファストンを飲んでもなお不順なわけだが、
先生曰く「デュファストンを飲んだ後に生理が来れば良い」らしい。

恐らくだけど、私は妊娠希望でも何でもないので
とにかく身体の中に溜め込まないことが大事なんだろうな、と。


みんなが毎月出してる血を
私は出せていないわけだから、ね。


さて、排卵の話。


私は生きていて数えるほどしか排卵したことがない。多分。


そういえば、私はつい最近まで
生理と排卵が違うことを知らなかった気がする。

いや、学校で習って知ってはいたのかもしれないが、ピンときていなかった、と言うべきか。

デュファストンを飲んで2年位が経った頃、
猛烈に"お腹"が痛くて寝込んだことがある。

下腹部。左。

そう、それは卵巣だった。


卵巣って痛くなるんだ!?!?!???


今となっては笑い話だが、痛すぎて病院に行った。

看護師さんに「排卵痛じゃない?」と言われた。


ハッ!そんなものが!と思った。
なんか恥ずかしかった。


ゆっくりではあるけれども、
少しずつ身体は変わっているらしいことを知った瞬間だったのと同時に、
本当は毎月排卵して生理が来るわけだから、
この痛みを毎月のペースで経験している人がいるかもしれないという事実を身をもって知った。


そりゃ生理休暇と呼ばれるものが世の中に存在するわけだよ。


デュファストンを飲んで3年が経つが、
排卵を体感したのは3〜4回かな。

私は生理痛より排卵痛の方がしんどいみたい。
数少ない経験の中で物言ってるので、実際は分からないけれど。


排卵痛は急に来るからすぐに気づけない。

薬を飲んでいるのは月初なので、
「そっか月末か」と認識してから排卵痛であることを認識する。

そして、自力で排卵したことが嬉しくなる。

めっっっちゃ体調悪くなるんですけどね。

立っていられない。座り込んでしまう。


こんなこと言ったらダメだけれど、
毎月生理来なくていいと思うくらいしんどい。


女の子、みんなすごいよ。
毎月あんなに身体が重くなるのに。


終わりに。

私は多嚢胞性卵巣症候群と診断されて、
デュファストンを飲み始めてちょうど3年くらいになる。


(特に妊娠希望などはないため)本格的な不妊治療ではない上に
体調の変化は全くないと感じるので
「なぜ薬を飲んでいるのだろう?」
「もはや飲まなくても良いのでは?」と思ったりもする。


でも、この感じだと多分デュファストン飲まなかったら生理は来ない。


事実、先生に言われた通り基礎体温もつけてはいるが、ギザギザしている。
基礎体温に、高温期と低温期があることも生理が1か月に1回くるのと同じくらい幻だと思っている。


ただ、最近シフト出勤から定時出勤に変わった。

今までは測る時間が毎日違っていたせいで"ギザギザ"だったのかもしれない、とも考える。

これはこれからもう少し様子を見る部分ではある。

見てみたいなあ、低温期と高温期。

現状、私は3か月に1回、病院に行っては、
特に変わりはないことを伝えて3分くらいで診察が終わる。
コロナになってからは病院に行くのも半年に1回になった。


もはや定期的に家に薬を届けてほしいくらいに
病院へ行く意味を感じられない。


ただ、外に出すはずのものを体内に残し続けて、
将来悲しい思いをするのは嫌なので、
とりあえず感情なく医者に通っている。


これが私の多嚢胞性卵巣症候群エピソード。


以上。

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