やめたいのに、やめられない!ネットワークビジネス⑧
前回の記事では感情が入ってしまいましたが、もう大丈夫です。今日はいい絵が描けました^^
続きです↓
毎日仕事から帰ってくると、何もせずすぐに寝た。
現実逃避だ。
何日か後に、彼は私の家に来た。
同罪だから、責めることは出来ない。
謝ってくれた。
この人には呆れている。
信頼していい人間でないことも分かっている。
それでも、私は別れたいと思わなかった。
もう1人でいることが出来ないから。
ネットワークビジネスからの逃げ場であることは変わりない。
ネットワークビジネスを辞めたいという葛藤に、手術をしてしまった罪悪感が乗っかった状態。
悲しみを共有してくれる、逃げ場が彼でしかない。
私は彼に対して『一緒にいてくれて当然。私に優しくしてくれて当然。』だと思った。
相変わらず優しく、毎日連絡をくれたが
手術から1週間後の2日間、音信不通になった。
鬼電するタイプではないのだが、何度何度も電話した。
その次の日には、仕事で忙しかったと連絡が来て、今日会おうということでその夜、車で迎えに来てくれる。
何だかいつもと空気が違う。
車を少し走らせた所で停車して、
『別れたいと思う。だって俺最低だし・・』
そう彼に言われた。
手術から1週間ちょっとしか経っていない。
この人、私から逃げたいんだな。そう思った。
『出来ない。
別れたくない。
今、1人にされたらどうなるか分からない。』
脅してでも繋ぎ止めたかった、本心で言った。
1人でいると気が狂いそうだったから。
そこから数時間話したと思う。
泣いて泣いて、結論は別れなくて済んだ。
あの頃の私は鬱だったんじゃないかと思う。実際、精神科の病院へ行こうと何件か電話をかけたが、予約が空いていなかったので行けなかった。今行かなかったことで死んだらどうするんだと思った。同時に、予約が取れないってことは自分より辛い人なんて世の中に沢山いる。甘えだ、とも思った。
相変わらず、私は成功しなきゃいけない人間だと思っていたし、成功すればこの話も罪悪感も報われると。だが、どんどん
『生きてて死んでるような状態』が極まっていく。
そこから、彼は私とほぼ毎日一緒にいてくれた。
相変わらず、おいしいご飯とお酒、プレゼント、旅行。
手術のことを忘れさせたっかったのだろう。自分で働く必要なんてあるのかなって思うくらい、いい思いをさせてくれた。
それでも、いつどこに居て何をしていても
『生きてて死んでるような状態』には変わりない。
ボーッとしていると、『死にたい』と、自然と口に出してしまい、急に泣き出す日もあった。
情緒不安定だから、ビジネスのセミナーや集まりにはほとんど行けなくなった。彼と一緒にいた方が楽で良い・・。
その間にネットワークビジネスのアンチ記事や、ビジネスをやらない方が良い理由を再びネットで読み漁った。
アンチなるように自分を洗脳したのだ。
ビジネスを辞めた方がいいのは分かってきた。
こんなに苦しいなら、一旦辞めよう!ビジネスを辞めたとしても、成功している彼がいるのでそこまで不安ではない。ビジネスは戻りたかったら戻れるし、他の道も探してみよう。
半年かかってやっと、そう思うことが出来た。
ここまで葛藤してきたが故に、辞めると言い出すのにも勇気がいる。
意を決して、
『明日の夜のセミナー後に、グループのリーダーに言いに行こう!』そう決めた。
その日も彼と一緒にいて、明日もセミナー後会う予定だった。
私の家に泊まっていたので、
朝一緒に家を出て、
『じゃあまたね〜行ってきます』と言ってお互い仕事に向かった。
彼は笑顔で手を振っていた。
これが彼と会った最後の日。
続きます。
次回がかなりドラマチックです。
今回、振り返っていて思ったことは
自己啓発セミナーによって、自信があって何でも解決できる強い自分といったセルフイメージを持っていたこと。
故に、極限に近い状態でも自分を鼓舞することが出来、外部の人に頼れない。病院は自分が行く所でないと決めつけ、実際に足を運ぶまで至りませんでした。そう言えば、WEB上の鬱病診断では、高度の鬱状態なので病院に行きましょうと出ていたことから、病院に電話をかけたのでした!よく耐えたなと思います。
早く行っておけば良かったです。
ここまで読んで頂き、ありがとうございます。
次回お楽しみに^^
よろしければ、サポートお願い致します!画材購入費にさせていただきます。