見出し画像

やめたいのに、やめれない!ネットワークビジネス⑤

続きです↓ 

私はネットワークビジネスの活動を抑えながら、彼に会い続ける。不信感はあったが、『逃げ場』であることを理解していた。

それでも、たまに行くセミナーでは燃やされてしまう。やる気になるが、すぐに弱い自分に戻る。彼に会って安心する。また活動をする。繰り返しだ。

真剣にビジネスをすることも決められず

彼と付き合うことも決められず

ビジネスの仲間には、体調が良くないからあまり行けないと嘘をつき、頑張ってるメンバーを見れば自分の不甲斐なさに落胆し、情けなくて距離を取っていった。このままでいいはずがない・・私は前みたいに戻れるのに・・やりたくない。

いっそビジネスをやめてしまおう!何度も思って、ネットで『ネットワークビジネス 辞めたい』で検索を始めるようになる。これはセミナーで何度も聞いた『ネットの情報はほぼ嘘だから、見る必要がない』ということを裏切ったのだ。あんなに全て成功者の言葉を忠実に守ろうとビジネスに励んでいた私の、反抗だった。それまでもビジネスについて検索をしたことはあったが、悪い意見が目に入っても『何も知らない人の妬み』ぐらいにしか思っていなかった。

改めて検索したネットの情報は、私が見てきたネットワークビジネスの世界を正確に言い当ててくれた。同時に、お金の問題、健康の問題、セミナーに染まってしまうことの危うさ、私の悩みや状況も言い当ててくれた。そして、

成功する確率は『0.02%』

セミナーでは、成功者の思考に合わせれば、成功出来る。成功の秘訣は成功するまで諦めないこと。何度も何度も聞いた。ただ、セミナーに来ている人数の割に成功者は本当に少ない。それでも自分は違うと思い続けていた。

ネットの記事を読んで、成功者の意見だからと自分の心に蓋をし、ずっと気になっていた一つの概念に気付く。

『詐欺じゃないのか?』

勧誘の際にまず、『友達を作る』ことから始めなければならない。特に私のような地方出身者は都会に友達が少ない。ネットを使うのは禁止。だから、街で声をかけるのだ。『ネットワークビジネスを一緒にする仲間を探しています!』なんて、言う訳ではない。内容は言えないが、声をかけられた人が気軽に答えてしまうような内容。そこから会話を広げて仲良くなる。それがファーストステップだ。

仲良くなれば、食事に行く。さらに仲良くなり、相手の現状の悩み等をヒアリングし、セミナーに繋げ、知識がつき何か自分でビジネスをしたいと思い始めたタイミングでネットワークビジネスの話をする。これがシナリオで、私が通ってきた道とほぼ同じ。

これを実践していたが、いつもどこかで『嘘をついてる』罪悪感。それでも、成功の為、相手の為の戦略だと教えられた。そんなことを言ったら、世の中の営業や広告は詐欺だらけになってしまう。私も営業職をしていたので、それは何となく分かった。これは、仕事だ。相手の為を思っているならばそんな発想にはならないはず。だから、心に蓋をしていた。

でも、やはり詐欺じゃないか?

ネットの検索には、こう書かれてある。

『何の目的かを説明しないまま、第三者に会わせてネットワークビジネスの勧誘をするのは立派なブラインド勧誘になります。違法行為です。』良かったと言いたい訳では無いが、私は街で声をかけた人にネットワークビジネスの話をするまでは至らなかった。

20代の若者や大学生は怪しまずに話を聞いてくれる人が多い。確かに世の中の多くの若者は純粋で、これからの日本がどうなっていくのか、社会人になってどんなライフスタイルを生きていくのか、夢や信念、考えている人は本当に少ない。セミナーの内容だけでも伝えてあげたいと思ってしまっていた。

だが、『詐欺』だと強く思うことで、『私はこの集団にいられない』という意識を作る。辞める為の理由が欲しかった。

この考えは日に日に強まる。それでも、何食わぬ顔でセミナーにも参加してみる。沢山の人がいる中で、ひとりぼっちになってしまった感覚。存在すること自体の罪悪感。なのに、仲間とは笑顔で会話をする。成功したい気持ちは揺るがなく、ここから外れてはいけないと思い、本当になんだか分からなくなった。


そんな時、彼との間に事件が起こる。


続きます。


都会では、街で頻繁に声をかけられます。メディアの取材でもなくナンパでもなく何の目的でそんなこと聞いてくるの?と思う内容で声をかけられます。ネットワークビジネス勧誘の可能性はあります。マッチングアプリで出会った相手から勧誘されたもよく聞く話です。出会いの場面だけでなく、イベント等でも真実を隠す場面が多かったです。

皆さんはこの活動をどう思われるでしょうか。私はネットワークビジネス自体の仕組みは問題ないと思っていますが、ブラインド勧誘には反対です。やってて何を言っているのかと、思われて仕方ないのですが・・。

勧誘の方法はグループや個人によって様々なので、あくまで私のいたグループの内容です。ルールを守って正しくビジネスされている方がいるのを理解していますし、みんなこうだと誤解しないで頂きたいです。


不快な内容でしたら、申し訳ありません。






よろしければ、サポートお願い致します!画材購入費にさせていただきます。