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積み上げた努力を無駄にする事はどんな痛みより苦痛である

22歳で初めて痛風になり、27歳までの5年間で痛風発作は13回以上に上った。

痛風といえば尿酸値だが、尿酸値が6.0mg/dL以下だと通常の範囲、7.0mg/dL以上だと見直しが必要で、体内に尿酸の結晶が溜まり始める。

さらに9.0mg/dL以上になれば痛風発作の可能性が上がる。

僕が初めて痛風になった22歳の時尿酸値は9.1mg/dLあった。

そこから安全数値である6.0mg/dL以下を維持できるようになったのが、29歳の時。

7年間に及ぶ睡眠時間、食事制限、水分調整を厳密に行った末の事だった。

特に食べるのが大好きな僕にとって食事制限はきつかった。

一般的に尿酸値を上げる要因となるプリン体は美味しいものに多く含まれるため、美味しいとされるものはとにかく我慢した。

だが、ようやく僕は我慢と努力の末に安全数値内を維持することができた。


さて、これからの人生で選択肢は2つある。

①安全数値に入ったから制限なく、食生活を楽しむ

②健康的な食生活を続ける

あなたはどちらを選びますか?

実はこの選択に正解はない。

人はいつ死ぬか分からないから、美味しいものを我慢する必要性はそこまでないかもしれないし、健康的な食生活を続ける事も重要である。

これはもはや人生の価値観、あなたがどう人生を捉えているか?によって変わってくる。

そこで僕はどんな決断をしたのか?

僕は②を選んだ。

安全数値に入ったが、今までと同様に健康的な食生活を心がけることにした。

理由はシンプルに健康的な食生活の方が体調や気分が良いという点もあるが、1番は「積み重ねたものを無駄にしたくないから」である。

この7年間は本当に辛かった。痛風発作はもちろん地獄の痛みであるが、生活習慣に気をつける事は苦しかった。

もし食生活や生活習慣を乱して、また尿酸値が上がってしまえば痛風の痛みに襲われるだけでなく、これまでの苦しい努力が水の泡になってしまう

それは痛風の痛みより、僕にとっては遥かに痛い。

今回伝えたいのは痛風は痛いよ、生活習慣を変えようを健康に生きようよ!という事ではない。

積み上げた努力を無駄にする事はどんな痛みより苦痛である。という事。

あなたがもし努力の継続を辞めようとしているなら、あなたには努力の継続を妨げようとする以上の苦痛が今後襲ってくるだろう。

今一度考えてみよう。

積み上げたものを捨てるかどうか。

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