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先入観をなくして色々な視点で物事を見ることがとにかく重要

5/20(水)のMBA Essentialsの授業のまとめを送ります。

講師は、「鶴谷武親先生」で、

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%B6%B4%E8%B0%B7%E6%AD%A6%E8%A6%AA
https://school.nikkei.co.jp/lecturer/article.aspx?tid=NBS5GE

テーマは「クリティカルシンキング」です。

クリティカルシンキングとは何ぞや、という話なのですが、例えば、下記のサイトでは、
https://www.ashita-team.com/jinji-online/category2/8065

「クリティカルシンキング(critical thinking)は、批判的思考とも呼ばれるものであり、感情や主観に流されずに物事を判断しようする思考プロセスです。」
「クリティカルシンキングが「その考えが本当に正しいのかを検証して本質を見極める」ものであるのに対し、ロジカルシンキングは論理的思考とも呼ばれ、「物事を要素ごとに分解し、筋道立てて考える」ためにあります。」

という風に紹介されています。
(ここでは、言葉の定義にはこだわらないことにします)

昨日の授業で重要だと思ったのは、

● 先入観をなくして色々な視点で物事を見ることがとにかく重要
- とはいえ、考える際には今持っている知識+論理(≒想像力)を使う必要があるので、行ったり来たりが必要になる
● イノベーションとは、今は実感を持って想像できない未来を信じ切って具現化すること
● 今の社会は下りのエスカレーターを登っているようなもので、何もしないと一気に時代に取り残される

です。

一つ一つ説明していきます。

● 先入観をなくして色々な視点で物事を見ることがとにかく重要
- とはいえ、考える際には今持っている知識+論理(≒想像力)を使う必要があるので、行ったり来たりが必要になる

ほぼ、講義の大半は、先入観に関するものでした。
例えば、

- 「拓哉」と聞くと、どこにも書いてないのに、「男」だと認識してしまい、視野が狭まってしまう
- 駐車場で「空」と表示されていると、「空いてます」と言ってしまうが、実際には表示のタイムラグなどで空いていないことがある。
(これは、「空」という表示がされている⇒駐車場に空きがある、という解釈が入り込んでいる)

といったことなどです。

先入観があることによって、コミュニケーションが短縮できたりもするので、あること自体が悪いことではないのですが、視野を広げて考えるべき時には、意図的に先入観をOFFに出来る必要があり、そのためには、日々の訓練が大切だ、ということでした。
(自分も、先入観はなるべく入れないようにしているつもりですが、それでも、他の人の意見を聞いて、「あ」と思うことはよくあります…)

また、思考には、知識を使う必要がありますが、知識にはなんらかの概念(≒先入観)が入っているため、完全に先入観をオフにした状態で思考することはできない、というところが難しく、よって、先入観OFF⇔知識を使った思考、というのを行ったり来たりする必要がある、ということでした。

つまり、先入観OFFにして、思考してみて、その後、重要なところに先入観が入り込んでいないかを考えて、また先入観をOFFにして考えて…というのを繰り返していく形になるのかな、と思います。

● イノベーションとは、今は実感を持って想像できない未来を信じ切って具現化すること

こちらは、鶴谷先生独自の定義だとおっしゃっていましたが、ここの話は面白くて、「イノベーション推進室」みたいな部署があって、そこの人が、役員に提案を持っていくと、

「それでイノベーションになるのか想像が出来ないな。もう少し納得感のあるものを持ってきてほしい」

と言われる、というような話がよくある、ということです。
(今の常識で想像できるようなものはそもそもイノベーションではないので、結果的に、イノベーションではないものを持ってきてほしい、と言われている)

このあたり、特に上に立つ人は気を付けておかないといけないところですね。

● 今の社会は下りのエスカレーターを登っているようなもので、何もしないと一気に時代に取り残される

こちらは、本当に最近の技術や常識の進みは早いので、新しいものをどんどん学んで使っていかないと、一気に取り残される、ということです。
技術や、みんなに流行っているようなものは、想像がしやすいと思うのですが、自分が思ったのは、若者の感覚や変化です。

例として挙げられていたのは、

- snapchat
snapchatというアプリが女子中高生の間で流行った。これは、一定時間で消えてしまうchatアプリで、我々からは、なぜLINEじゃダメなのかが理解できない

- 大学の講義
「これについてグループで議論してみて」と言った時に、社会人だと色々考えてしまって動きが遅いが、若者は「iPhoneでタイムキーパーやる準備する」「どこからか勝手にホワイトボードを持ってくる」など、とにかく行動が速い。若者について批判するのではなく、違いを認識して、この強みをどう生かすかを考えた方が良い。

というあたりでした。

若者の感覚、というのは接していない限り気づかないですし、真の意味で理解することは出来ないかもしれないですが、今の若者の常識は、将来の常識になるわけで、ここを理解しようとすることはすごく重要なのだと思いました。

ちなみに、40代以上の人は、「我々が今まで受けてきた教育は古い教育だ」くらいの認識でいた方が良い、という話はとても印象的でした。

総論として、自分が理解したのは、

「イノベーションを起こすには、時代に追従または先取りしながら、先入観を捨てて考え、辿り着いた答えを信じ切って具現化する」

ということなのかな、と思いました。

今回も非常に有意義な2時間でした。鶴谷先生、どうもありがとうございました。

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