観劇記録Vol.1 『あつまれ 不思議な島』

2020.5.23   第一部15:00〜 第二部18:30〜
ネット配信舞台「あつまれ 不思議な島」
脚本・演出:IKKAN
プロデュース:丹羽多聞アンドリウ
出演:北村諒 高崎翔太 赤澤遼太郎
配信プラットフォーム:うち劇


 やっとnoteの趣旨にあった投稿ができます。今回観たのはオンライン朗読劇。このご時世、劇場に足を運ぶことが難しいなか盛んに行われているもののひとつです。
 

 うち劇というサイトは、4月末くらいから何度か2.5次元系の若手俳優を起用したオンライン朗読劇を主催しているっぽいです。役者さんがバラバラの場所から配信して、それを映像オペや音響オペの人がうまいこと動かしてただの朗読劇ではなく、少し動きのついた朗読劇になっているところが特徴です。

 このうち劇、わたしも全くノーマークで、なんかやってんな〜と思っていたら推しが出てしまいました。

 わたしが観た「あつまれ 不思議な島」は五本立てのコメディ+アフタートークという構成でした。一部と二部で配役が代わり、1話だけ話も異なるという豪華仕様。ちなみに、各配信3000円です。普段の1/3くらい。

  語り部が語る不思議な物語を語って聞かせるという形を取っていました。
  配役は一部二部共通で語り部と船長が北村諒、ニイガタが高崎翔太、そしてカナガワが赤澤遼太郎。この2人のこれは出身地ですね。
 そして一部と二部で変わったのが、フェアリーさん。いくつかの話は、フェアリーさんとそれに絡まれるひとというもの。フェアリーさんが一部は高崎翔太、二部は赤澤遼太郎となっていました。

あらすじ(?)

 一話:フェアリーさん
 3つだけ願いを叶えられるフェアリーさんが、数字を見るだけで眠ってしまうほど勉強嫌いな受験生さんのもとを訪れてめちゃくちゃする話。フェアリーさんは夢のない願いや無理なことは叶えられないので、受験生さんの東大に合格させろはあえなく却下されていました。

二話(一部):決闘
 ガンマンのニイガタとカナガワの早打ち勝負。お互いがずるい戦略を使って相手の気を逸らしたり、防弾チョッキを忘れたり、耳から入った銃弾を三半規管をくぐり抜けて反対側から出したりします。
二話(二部):親友
 目を覚ますと巨乳の女になっていたニイガタ。そこに訪れたカナガワとのやり取り。執拗に女扱いしてくるカナガワと拒否するニイガタ。あとニイガタはしつこく自分の胸を触っていました。

三話:天才外科医
 天才外科医が心臓の難しい手術中にフェアリーさんが現れた!フェアリーさんは心臓をトランポリンにしたり、患部で泳いだりとやりたい放題。手術が失敗しそうになった天才外科医さんはフェアリーさんに頼んで体を小さくしてもらい、自ら患者の体に入り、患部を摘出。しかし、患者の体の中に閉じ込められてしまう。

四話:幽体離脱
 幽体離脱してしまったカナガワとそこに現れたニイガタ。一向にカナガワの幽体に気がつかないニイガタは、最近サブカルチャースクールで習ったイタコをすることでカナガワの霊を体に下ろそうとする。しかし、降りてきたのはカナガワと名乗るもののだいぶ変なひとで何かへの恨みを口にする。
 そうこうしている間にカナガワの命の糸は切れてしまい、カナガワとそして下りてきた謎の霊は無事成仏するのだった。

五話:大航海時代の大後悔
 船長と船員は海で遭難してしまう。そんななか助けを求める人の声が聞こえたので、救出してみると、なんとそれは3つの願いを叶えてくれるフェアリーさんだった。フェアリーさんに、日本に返してもらいたい船員と、飲み物やミラノ風ドリアを頼む船長。最終的に、日本がどこがわからないフェアリーさんによって、不思議な島に飛ばされてしまうのだった。

アフタートーク:それぞれチケット購入時に選んだ人の個人ルームでのトーク 視聴者はコメントが可能で、たまにそれを拾ってくれます。

とこんな風に五本のコメディ劇+アフタートークが上演されました。


感想

 全体的な感想は、まあこんなもんかなでした。期待以上でも期待以下でもない。笑えたところと虚無になったところがあった。
 あと、もうすこしオペ班は頑張って欲しかったと思います。特に一部。一部と二部でかなりオペのクオリティに差がありました。商業なのだから両部同じクオリティを保つべきです。
 そのほかには、脚本の日本語がすこし変なところが気になって仕方がなかったです。ところどころ、ん?って思うような言い回しがありました。

 ここからは個々の感想です。

 語り部は言わずもがなかっこいい。白シャツ黒ネクタイの北村諒がかっこよくないわけがない。
 フェアリーさんの衣装がすごい ボンパドール+ちょんまげにへんな羽。高崎くんのフェアリーさんのウザさがすごい。赤澤くんは可愛かった。一部のときは、このなかでいちばん賢いの赤澤くんなのにバカバカ言われてておもしろかったです。

 個人的にガンマンはそんなに面白くありませんでした。ただ、お母さんの電話に出る高崎くんの演技が普通にうまくて感動しました。切り替えがすごい。
 親友は本当にずっと笑っていた気がします。高崎翔太の巨乳ニットだけでずっと笑ってられる。

 天才外科医もそんなに好きじゃないかな…でも、2人の眼鏡はよかったです。

 親友はおもしろかった。これは脚本の完成度がいちばん高いパートだったと思います。急なシリアス演技がうまい。赤澤くんって結構一語一語置くように台詞を言うときがありますよね。

 これは船長衣装の北村諒がめちゃくちゃにかっこよくて最高でしたね。ずっと語り部だった北村くんが別の役をしていて良かった。吹っ切れていた。ちょっとオラついていてかっこよかったです。
 あとここで青汁いじりがあってめちゃくちゃウケました。(高崎くんが青汁のCMに出ている)

 あとは幕間で絶対お辞儀をする北村諒くんが素敵でした。


 そんな感じです。やっぱり演劇は劇場で見たいなあという気持ちが加速しました。オンライン演劇には限界があると実感しましたね。早くコロナ落ち着かないかなあ。




 





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?