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出産レポ(R4.9.29)

こんにちは。
わたくし、今年の9月29日に第一子を出産しました。
育児にもちょっとずつ慣れ、ベビとの生活も板についてきた今日この頃なのですが、書くのが好きなのに気がつけば出産について何も書き残していない……!!と思い、筆を取りました。
誰になんの需要があるかは分かりませんが、自分の人生の記録として記憶が新しいうちに出産レポを書いておきたいと思います。ゆるっとお付き合いいただけますと幸いです。

あれ?予定日過ぎたけど?(笑)

私は現在大阪に住んでいるのですが、初めての出産でいろいろ不安なことだらけだったので、実家福岡にて里帰り出産をしました。
予定日が9月21日で、33週目までにはこちら(福岡)の病院に来てください〜と言われていたので、8月の頭に帰省しました。
8月は健診に行ったり両親とお出かけしたりと、まったり過ごし、無事に臨月に突入。出産予定日は妊娠40週0日のことを指すのですが、37週目になると正期産せいきさんという期間に入ります。正期産とは37週目0日から41週6日までをいい、胎児が成長し「もういつでも産まれて大丈夫だよ〜」という期間になります。

つまり、37週目に入るといつ産まれるか分からない状態!
陣痛の開始がお産の開始なので、「今日来るかな?」「明日来るかな?」とドキドキしながら過ごしていました。
私の母は私を含め3人兄弟全員予定日より2週間早く産んだので、私も「どうせ予定日より早く産まれるんだろう」と思っていました。

しかし、予定日一週間前の妊婦健診で内診してもらったところ、
「うーん、子宮口ガッチガチだね、ハード!」と言われましたw
大体予定日が近づいてくると、子宮の入り口が柔らかくなり赤ちゃんが出てくる子宮口も1cmや2cmぐらいは開いていてもおかしくないのですが、私はまったく開いてませんでした。

「しっかり体動かしてね」

と医者に言われるのですが、できる運動といえば散歩かストレッチぐらい。ただまだこの時期は気温が高かったのと実家の周りが坂だらけであまりにもきつかったので、家でひたすらストレッチとスクワットを繰り返していました。

お腹が張ったり軽い陣痛(前駆陣痛といって、本陣痛の予行練習みたいなもの)がきたりすることもなく、産まれる気配が皆無(笑)
そのまま予定日が過ぎると、健診の頻度が2、3日おきに縮まります。
予定日過ぎの健診ではまたしても「ハード!」と言われ、「なんだよハードって!なんかむかっとくるな」と謎にイライラし、健診の帰りにクレープなんかを食べて憂鬱な気分を相殺していましたw

「このまま一週間過ぎても陣痛来なかったら誘発ね。風船やってみるけど痛いよ(笑)」と脅される始末。

誘発、というのは誘発分娩のことで、自然に陣痛が来ない場合に薬の力を使って陣痛、出産を促す方法です。42週を過ぎたあたりから羊水や胎盤の劣化が進み赤ちゃんが危険にさらされる可能性が高まるため、ほとんどの病院では41週目ごろに誘発分娩の措置をとることが多いそうです。

風船とはバルーンと呼ばれる子宮口を開くための器具のこと。
私のように「ハード!」な人の子宮に萎んだ風船を入れて膨らませ、無理やり子宮口をこじ開けると措置です。原始的!
で、この「バルーン」への恐怖心から、YouTubeやネットで「バルーン 痛い」「バルーン 痛くない」などと検索をしまくった結果、「めちゃくちゃ痛い人もいればそうでもない人もいる」という結論に至りました(笑)
しかし「バルーンが死ぬほど痛かった」という経験を語る人がいたので、もう心の中は不安でいっぱい。どうか誘発分娩になりませんように、41週目までに自然に陣痛がきますようにと数日間祈りながら過ごしました。

誘発分娩のため事前入院に

そんな必死の祈りも虚しく、医者から伝えられていた事前入院日になってしまいました。41週0日である9月28日に荷物をまとめ、母に見送られて病院に到着。
まずはいつもどおり健診を行います。この時NST(ノンストレステスト)といって、お腹にバンドみたいなものを巻き付けお腹の張りや胎児の心拍数を調べるテストをします。お腹の張りはちょくちょくあるものの、陣痛に繋がるような大きな張りは少なかったので、10:35ごろ、早速バルーンを入れることに。

助産師さんに分娩室に案内され、分娩台の上にのりました。
「入るかな〜」
とのんびりと(そう聞こえた笑)医者が独りごちながらこちゃこちゃとバルーンを子宮口に装着していきます。この時私は、「めっちゃ痛い」はずのバルーンに緊張MAXで寝そべっていたのですが、意外と、意外と……! 痛くなかったんです。
「お、いけた!」
なんとかバルーンがはまったみたいで、そのまま分娩台から下ろされ入院部屋に案内されました。
ちなみにバルーンはずっとお股に挟まっている状態なので、違和感ありまくりで痛みもまあちょっとあったので変な汗をかきました。

個人病院だったので部屋は可愛らしく綺麗で、食事はとっても豪華。しかも毎日2回手作りのおやつまで出てきます。いきなりのVIP対応。しかし私のお股には依然としてバルーンが挟まっているわけです(笑)


入院初日のお昼ご飯。量が多い!
3時のおやつ。普通に美味しかったです♪

ごはんを食べながら、激しめの生理痛みたいなのが5分おきにやってきました。「もしや陣痛!?」と思ったのですが、1時間後には痛みが遠のいていき、あれは前駆陣痛だったんだと分かります。しかし結構痛くて、ご飯を食べる手が止まるほどでした。

その後おやつを食べ、16:30に再度NSTを受けるために別室へ移動。
助産師さんがお股に手をつっこみ、
「バルーン抜けました!」とバルーンを抜いてくれましたが、バルーンを抜く時思わず「いたっ」と言ってしまうくらいには痛かったです(笑)

これでガチガチだった子宮口が3cmまで開いたとのことで、ほっとしました。
子宮口が開かないまま陣痛促進剤を使ってもお産は進まないので、まずは子宮口が開いて良かったと言う気持ちです。ちなみに、産む時には子宮口が10cm開いている必要があります。
人によっては1cm開くのに数時間陣痛に耐えることになるので、ここでも3cmは本当に大きい! と勝手に舞い上がっていましたw

早めの入浴を済ませ、20:00にまたNST。不規則なお腹の張りと痛みが少しだけ見られました。担当の助産師さんが代わり、どうやら遅番の助産師さんは一人みたいでした。新生児も何人かいたので一人で見るの大変そうだな……と考えてしまいます。

「次は夜中の2時にNSTしますね。それまでに何かあったらナースコールしてください。明日の朝から陣痛促進剤使います〜」

と説明をうけ、その日はゆっくり休むことになりました。

まさかの自然陣痛開始

誘発剤は明日か〜怖いな〜と思いつつ23時にはベッドに入りました。
明日に備えて早く寝よう……と横になること1時間。

ブチブチっ

という嫌な感覚?音?がして目が覚めます。

今の何だ!?!?!?

慌ててトイレに駆け込むと出血していて、「もしかしておしるし?」と思い至ります。おしるしとは、出産が近づき子宮出口付近の卵膜が少し剥がれることで起こる出血のことです。おしるしがあったからといってすぐに陣痛が始まるわけではありませんが、この時すでにぎゅーっとお腹が引き絞られるような痛みが発生していました。

時間を測ると5分〜10分おきに痛みが来ているじゃないか! しかも結構痛いぞ。
30分ぐらい痛みに耐えました。とはいえまだ耐えられる程度の痛みでした。

これ、絶対陣痛やん。

もう分かりました。なので、ドキドキしながらナースコールを押します。ちなみに今回生まれて初めての入院だったので、ナースコール自体押すのに緊張しました(笑)

「はい、どうされました?」
「陣痛来ました」
「分かりました。行きますね」

驚いたのは思ったよりも自分が冷静だったことです。事前にお産の流れを確認したり助産師の友人に話を聞いていたりしたせいか、慌てずに対処することができました。陣痛前に事前に入院していたのも心強かったです。

助産師さんがNSTの機械を持ってやってきて装置を付け、陣痛が来ているかどうか確認します。
「来てますね〜」
深夜1時。すでにこの時にはかなり痛い陣痛がきていて、身体がブルブル震えます。呼吸だ呼吸!! 呼吸が大事!! と自分に言い聞かせながら、深呼吸を繰り返すのですがあまりに痛過ぎて呼吸も乱れます。

「もうちょっと長く息吐こう」

助産師さんのアドバイスにより、呼吸の仕方を学びました。しかし身体の震えが止まらな過ぎて「これをあと10時間以上も耐えるの……? え、むり……」とすでに及び腰になっていました。

助産師さんが一時退室をしている間、お股の間を大量の水が伝うのを感じて、
「破水したああああ」と分かりました。助産師さんが帰ってきます。

「破水したみたいなんですけど」
「ちょっと確認してみますね。子宮口は4cmってとこかな」

助産師さんが内診をしてくれたのですが(これがまた痛い)反応は微妙で、「うーん破水したかな?」と首を傾げていました。
しかし自分の身体のことなので分かります。

ぜ っ た い 破 水 し ま し た !!!!!

「また3時ごろ来ますね。バランスボール持ってきましょうか?」

「お、おおお願いします」

なんでもいいので寄り掛かれるものが欲しかった私はすぐに答えました。
破水したかどうかはあまり問題ではないようで、お産が始まったということで覚悟を決めました。

座って耐えること2時間

助産師さんが部屋から出て行ったのが1時半ごろ。
この時もうめちゃくちゃ痛くてとりあえず大阪で待っている夫にLINEで「陣痛きた」とメッセージを入れるので精一杯。陣痛がきている間はバランスボールにしがみ付いて耐えました。
助産師の友人曰く「座ってる方が横になってるより進みが早いよ!」ということだったので、ひたすら座って耐えます。しかし、座ったせいなのか、いきなり2分おきの超絶激しい痛みが襲いかかってきました。

夫から「電話できる?」とメッセージがきましたが、「ごめん、むり!!」と返してスマホを放り投げましたw 電話で励まそうとしてくれた夫ごめん! でも本当に電話なんて到底できる痛みじゃなかったんです……。

助産師さんは3時にくると言っていた……あと1時間……つら。

とにかく3時を目標に耐えていたのですが、3時になっても助産師さんくる気配なし!!
一人で仕事回してる様子だったから仕方ない……と割り切れない私は、3時半に再びナースコールを押しちゃいました。

「すみません、結構痛くてツラいです!!!」

「トイレを済ませて陣痛室に来れますか? 新生児室の隣です」

なんと。
この痛みで、歩いて移動するだとおお。

む、無理無理無理……! と泣きたいところでしたが、無理もクソもありません。行かないと死ぬだけです。

決死の覚悟でこれまでしがみ付いていたバランスボールやら布団やら枕やらを投げ捨て、痛みがきていない時にダッシュでトイレへ! その足でさらにダッシュで陣痛室へ!!

はあ……はあ……。
陣痛室へたどり着きベッドに寝転んだ途端また陣痛がやってきて、「セーフ!!!」と心の中で叫びました。

「内診しますね〜」

あくまで冷静な助産師さんに内診してもらうと、子宮口は5cmとのこと。

え……あんなに痛かったのにまだ5cm……!?

予想では2分間隔とかで陣痛きてたらもう7〜8cmぐらい開いてるはずなんだけどっ! と文句を言いたいところでしたが、助産師さんに愚痴を言っても仕方ありません。気が遠のきそうになりましたが、ここからさらに地獄が始まりました。


一気に子宮口8cmに!

座って耐えるのは痛すぎるのでやめようと心に決め、ここからは横になって陣痛を待ちました。すると心なしか陣痛の間隔が少し長くなりちょっっっっとだけ楽になりました。
眠いし痛いし必死の呼吸のせいで喉もガラガラで痛くて、何度も水を飲みましたが喉はとにかく死んでました(笑)
このあたりは記憶がおぼろげですが、助産師さんにさすってもらいながら、時々気を失いかけながら3時間が過ぎ、再び内診をするとなんと一気に8cmまで開いてるじゃありませんか!

よっしゃーーー!!

と口には出しませんが心の中でガッツポーズ。めちゃめちゃ痛いのにそういうところだけ俯瞰している私。

「どうする? 部屋に戻る?」

と一度は提案されたものの、コロナで付き添い禁止で孤独すぎて泣きそうだったので、「ここにいてもいいですかぁぁぁ」と助産師さんに泣きついてましたw

隣の新生児室から「ほんぎゃあ」という泣き声が聞こえるたびに、助産師さんは赤ちゃんの世話をしに行くのでその間が本当にきつい。さすってくれる人がいるのといないのでは全然違うんだなあ。夫にいてほしいなあ。と何度も思いました。

陣痛の痛みなのですが、人によって痛い部位が違うそうです。
私の場合、最初はお腹が痛くて、途中からお尻が痛くなりました。
腰が痛くなる人も多いそうです。幸い私は「腰が砕ける」ような痛みもなく、お腹とお尻の痛みだけで済みました(それでもめっちゃ痛いですが)
お尻の痛みは排便の時の痛みに似ているのですが、なんせ「いきんでいいよ!」と言われるまではいきみは禁止! そのため「いきみ逃し」をするのですがこれがハイパー超絶ウルトラきつい!!!! 
※男性の皆様、うんちしたいのに高速道路が10時間渋滞してる状況を思い浮かべて下さい(笑)

そのため、助産師さんにずっとお尻の穴の部分を押さえてもらいました。そうしないと「なんか出そう」なんです!
子宮口が全開になっていないのにいきんでしまうと赤ちゃんが苦しくなって大変なことになります。なので本当に死ぬ思いでいきみ逃しを何十回か繰り返しました……。


母来る

7:00ごろ、「お産が近いのでそろそろきてください」と助産師さんが母に電話をしてくれ、私はもう飛び上がりそうなくらい嬉しかったです。

もうすぐ産まれるんだ!!

頭の中はそれでいっぱい(笑)
とにかくこの痛みから解放されたくて必死でした。

母が病院に到着し、助産師さんに代わってお尻を押さえてくれていました。この時多分子宮口は全開に近く、もう声を出さないと耐えられないレベルでした。喉の痛みも水を飲むぐらいじゃ緩和しない程度です。
新生児室から聞こえる赤ちゃんの泣き声をBGMに、ひたすら耐えること1時間。
午前8時ごろ、ようやく光が見えてきました。

「分娩室に移動しましょうか」


分娩室に入ったらすぐ産まれるんじゃなかったの


分娩室!!
やっと、やっとここまできた……!!!!!!

事前調べによると、初産の人でも分娩室に入るとあと1時間くらいで産まれるらしい。
ということは、もう少しで痛みから解放されるやん! ひゃっほい!!
もう小躍りしたい気分でこれまた陣痛と陣痛の合間に分娩室にダッシュ!
分娩台に上り、再度陣痛に耐えるっ。

ここで助産師さんのシフトが交代し、昨日の夕方までお世話になっていた助産師さんが出勤してこられました。

分娩台の上で内診してもらい、子宮口は全開! しかしまだ「いきんでOK」のサインが出ないため、唸りながら陣痛に迎え撃ちます。

「まだまだですか……?」

「まだまだってことはないんだけどねー赤ちゃんの頭が恥骨の間を通るのに時間がかかるんだよ。とくに初産の人は」

な、なるほど……。

明らかに何かがお股の方へと降りてきているのに、いきめない。
なんか挟まってる感じがするまま耐えました。

分娩室に入ったらすぐに産まれると思っていたのですが、全然「いきんでいいよ」と言われる気配がありません。そのうち体力が尽きかけて、陣痛と陣痛の合間に気絶するように眠り、また痛みで起こされる、ということを繰り返しました。
分娩室の見えるところに時計がなく、一体どれくらいの間そうしていたのか分かりません。時間が永遠に感じられて、もうこのまま産まれないんじゃないか……と弱気になりました。というか、もう切ってくれ。腹を切ってくれーーー!!
と叫びたい気分でしたが、ぐっと我慢。

「よし、じゃあちょっとずついきんでみようか」

体感2時間ぐらいが過ぎ、ようやく助産師さんからGOサインが出て、「やった、いきめる!」とまたガッツポーズ。

しかしいきみ方がわからず、「どうやっていきんだらいいですか!?」とアホみたいに質問してましたw

「うんちする時と一緒だよ」

と優しくアドバイスをいただき、いきんでみましたが。

なにこれ、くっっそ痛いやん!(言葉汚くてすみません)

そう。いきむのはかなり痛い。
それもそのはず。いきむのには陣痛の力が必要で、陣痛がMAXの時にお腹に力をいれまくるんだもの。

だけど! 何回かいきんだら産まれるんでしょ? だったら、やってやろうじゃないかー! と気合を入れ直し、陣痛のたびに深呼吸していきみました。

「そうそう。そんな感じ!」

褒めてもらって嬉しいよ〜と呑気に喜んでいる場合ではありません。
とにかく痛いぞ……。しかしまったく「あと○回いきんだら産まれるよ」というようなことを言われる気配がなく。

そのまま100回くらいいきみ続けました。
冗談抜きで100回以上いきみました。

いきみ始めてから1時間以上が経って、助産師さんたちがバタバタと準備をはじめ、個室で待機していた母が呼び出され、医者がやってきたところでようやく「ああ、もうすぐなんだ」と悟る私。

もうこの時には汗びっしょり、髪ボッサボサ、喉ガラガラで、全身ボロボロ(笑)

どうにでもなれ!!という気持ちです。新しくやってきた助産師さんが何かの薬を入れるために左腕に注射をするのですが、針が入らな過ぎて5回ぐらい刺されました(笑)
「ごめんね〜」
と謝られるのですが、大丈夫です!! 陣痛が痛過ぎて、注射なんかへでもありません!! 全く痛くない! という感じでした。

医者が、「あと2回ぐらいで産まれるよ」と励ましてくれて最後の力を振り絞っていきみました。

中学の頃吹奏楽部だった私はめちゃめちゃ息が続きますw
うーーーーーーっと力を入れるのですが、腹筋が強かったのでだいぶ助かりました。あの時の吹部の練習は無駄じゃなかった!笑

ただ、途中で陣痛が弱まってしまったので、陣痛促進剤を投入。
陣痛がきていないときはびっくりするぐらい静かな分娩室(笑)
私が喚き散らしていなかったのでシーンとしていました。


割としっかり痛い会陰切開

「あと1回だけどちょっと切るね!」

ジョキン、と嫌な音がして医者が会陰切開をしたことが分かりました。
会陰切開とは、赤ちゃんが出てくる時に裂傷するのを防ぐためあらかじめ会陰を切っておこうという処置です。本末転倒じゃない!? と思うのですが、裂傷すると感染を起こしたりするので切っちゃった方が安全に産めるよ〜ということらしいです。
しかしこの会陰切開。陣痛MAXのときに切るので麻酔なしでも痛くないと聞いていました。
それを聞くと「どんだけ陣痛痛いんだよ」とびびりますが、陣痛は痛いです!
ただ私の場合、会陰切開もめっちゃ痛かった(笑)

「いてぇ!」

と声を出しましたね。

いや、聞いてたんとちゃう。
普通に痛いやん。だって麻酔してないし、そりゃ痛いわっ。


誕生と大量出血

しかしもうなりふり構ってられません。痛くてもあと1回で産まれる!
最後の力を振り絞り、私はいきみました。

うおおおおおおおおおおおおお!!

とは言ってませんが、心の中で叫んで普通にいきみました。

切開した傷口がずきんずきんいうなか、ズルン、という感覚がして赤ちゃんが産まれました。

2022年9月29日11時42分。

「ほんぎゃあ! ほんぎゃあ!」

と聞いていた通りの元気な産声を上げる我が子と、放心状態に陥る私。

「おめでとうございます〜!」

助産師さんが取り上げたばかりの我が子を横に寝かせてくれても感動よりも放心状態でした(笑)

お、終わった〜〜〜!

とにかく頭の中はそればっかりで、開放感でルンルン! しかしお股の方では「胎盤でまーす」と胎盤がぬるっと出る感覚が続いています。
それから助産師さんがお腹を圧迫し(これがまたすごく痛い)お腹の中に残ったいらない血液を絞り出してくれました。

「ちょっと出血が多いのでこのまま待っていてくださいね」

「は、はい」

確かに出血した感覚があったのですが、なんと1.2Lも血が抜けたそう……。

「普通の人なら失神してます! 妊婦さんだから大丈夫なだけだよ」

「そうなんですね」

写真撮影をしたあと、我が子は助産師さんに引き取られ、私は会陰切開した部分を縫合してもらっていました。

縫合が終了し、2時間ぐらいぼーっと分娩台の上に寝かされていましたが、一晩寝てないはずなのに意識がギンギン過ぎて陣痛が終わった開放感を噛み締めていました。


無事に産まれてよかった

事前入院やら誘発分娩やら色々と心配事が多い出産でしたが、出産自体は12時間の陣痛、初産婦の平均で安産だったので良かったです。

部屋に戻ってからは連絡の嵐で、とくに分娩室に入ってからなかなか産まれた連絡のこなかった夫は気が気でなかったようです(笑)

何はともあれ、本当に母子ともに無事でほっとしました。
陣痛から出産まで命がけというのがよく分かりました。

産むのは確かに辛いけど、男性には経験できない感動を味わえるので、女でよかったなあと思います。(陣痛中は男に産まれたかったと思いましたが笑)

遠くで支えてくれた夫や、お世話してくれた両親、サポートしてくださった助産師には感謝してもしきれません。

ありがとうございました。

次は産後のあれこれでも書こうと思います!







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