何で「LGBT活動」をそんなに頑張れるの?
何で「LGBT活動」をそんなに頑張れるの?
先日、レズビアンの友人に何気なくそんな質問を投げかけられたので、その人とお喋りをしながら自分なりにこの質問への答えを考えていました。
私は、名古屋あおぞら部というLGBTQ+当事者とLGBTQ+かもしれない若者のための居場所の運営を、2016年から行っています。
※名古屋あおぞら部についてはこちらをご覧ください
名古屋あおぞら部を始めた時、私は大学1年生の19歳でした。
それ以降、学生時代は月に1回ほどのペースで、会社員になってからはコロナも影響を受けつつも2ヶ月に1回のペースで、名古屋あおぞら部の開催を行ってきました。
開催日だけでなく事前の準備があったり、名古屋あおぞら部きっかけに取材を受けたりイベントや講演会に登壇したりといったこともありました。
他にも、LGBTQ+に関連するイベントのボランティアをしたり、時には司会や企画・運営などもしてきました。
※詳しいことはこちら
そのため、これらは私の大学生活の中でかなり大きなウェイトを占める活動だったと、卒業した今となっては思います。
そして、大学生を終えて会社員となった今も、かなり苦戦しながら仕事と両立をさせている状態です。
友人は、私のそういったこれまでの活動を知った上で、
「活動をしないレズビアンも多くいる中で、なぜあなたはそんなに頑張るの?」
と気になり、質問してくれたそうです。
何でなんだろうね。
知人とお喋りしながら、私なり思いついた理由をまとめると、この3つになりました。
①過去の「辛かった頃の自分」を成仏してあげたい
②今後の世代に私が経験したような辛いことを経験して欲しくない
③大好きな地元・名古屋に安心して住めるようになりたい
せっかく考えてまとめたので、今回はこの理由を1つずつ書き残しておきたいと思います。
①過去の「辛かった頃の自分」を成仏してあげたい
正直、辛いことも色々ありました。
周囲の人からLGBTQ+に関して嫌なことを言われたり、かなり直接的な差別をされたりしたことも、残念ながらありました。
10代の頃は何度も泣いたし、真剣に自殺を検討していた時期もありました。
だからこそ、「当時自分は周りの大人の人にどういう風に対応してもらえていたら辛くなかったのかな」と考えて思うことを実際に行動しています。
それで今悩んでいる10代の子達と向き合って、その子達が徐々に笑顔になっていくのを見ると、
「あの頃の自分がやっと成仏できている」
みたいな気分になれます。
何て言うんだろう、、、
悪い意味で過去を引きづらずに、前向きに未来を向いていくために、私にとってはすごく大切な経験だなって感じています。
②今後の世代に私が経験したような辛いことを経験して欲しくない
20歳は超えて少しだけ大人になってきて、ますます日々思うのが、
「私が経験したような辛いことは、もう誰にも二度も経験させたくない!」
です。
「辛いことを乗り越えて大人になるんだ!」って言う人もいるかもしれないけれど、LGBTQ+に対する差別という辛いことは、「経験せずに済むなら経験せずに大人になっていった方が良いに決まってる!」と思っています。
だから私は、悩む若者にも向き合いたいし、その周りの大人の人たちが差別をしないように/差別してしまっていることに気がつけるようにも、行動しておきたいなって思っているのかもしれないです。
③大好きな地元・名古屋に安心して住めるようになりたい
ただただ、私は名古屋が好きなんです。
私は生まれたのも、育ったのも、友達や親族がたくさんいるのも、思い出がたくさん詰まっているのも、全部地元である名古屋です。
小さい頃から家族と東山動植物園や名古屋港水族館に行ったり、友達と栄や大須でお買い物をしたり、同級生と名古屋市図書館や愛知県図書館で一緒に勉強したりして育ってきました。
そんな大好きで愛着のある街に、これからも住んでいきたいんです!
ただ一方で、私が周囲の人からLGBTQ+に関して嫌なことを言われたり、かなり直接的な差別をされたりしたのも、全部地元である名古屋です。
それに名古屋市は、パートナーシップ制度も他の大都市にかなり遅れをとって、やっと2021年12月に始まりました。
※名古屋市以外の愛知県では、ほとんどの自治体で制度が未導入
だから今はまだ、「安心して」住むことは出来ません。
大好きで愛着のある街・名古屋に「安心して」住める日が、1日でも早く訪れることを切実に願っています。
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