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食べたいものがわからない。

毎日何も考えずに、無意識にしていること。

癖になっていること

それって本当にやりたいことなのか。ただ思考停止しているだけではないか。

ここ1週間ほど、こんなことを考えていました。

きっかけは、ご飯を食べる気がなくなったことです。

先にお伝えしておくと、私はとても食が好きで、毎日毎日食べることを楽しみに生きている人間です。お腹が減ったら機嫌が悪くなるし、甘いものを与えられたら喜ぶし、嬉しい時も悲しい時も美味しいものが食べたくなります。

そんな私が、急にご飯を食べる気がなくなりました。

全ての始まりは、忘れもしない先週の木曜日。


朝起きたらなぜか何も食べる気がしないので、コーヒーを淹れて大学へ。そのままテストを受け、授業も受け、友人とお昼を買いにコンビニへ。いつも通り、何を食べようかなぁと迷う私。いつもならここで、あれも美味しそう!これも美味しそう!となる私。ところがこの日は、考えても考えても食べたいものが思いつかない。

「私、食欲湧かないかも」

本当はお腹は減っていたのですが、なんとも形容しがたい気持ちでスープのみを手に取って、午後の授業へ。空腹感はあるものの、依然として食べる気は起こらず。

午後の授業を終え、また友人とコンビニへ。しかし何も食べる気が起こらず、こんにゃくゼリーを手に取る私。いつもの食欲旺盛な私はどこに行ったのかと怪訝な目で私を見る友人。

「なんか、食べる気しないんだよねぇ」

そう呟くと、「なんか悩みでもあるの?」と聞かれたけれど、そういうわけでもない。ただただ食べる気が起こらない。それだけなのだ。

時間は午後7時。世間はそろそろ夜ご飯を食べている時間だ。私も普段なら家で料理をしているか、友達とご飯を食べている頃だ。しかし、依然として食べる気はしない。しかしお腹は減った。私は思った。

『はてさて困った。お腹は減ったけど食べる気はしない。どうしよう。』

この日は良かった。特に理由もなく食欲がなくなることもまぁ、21年も生きていればあるだろうと感じたのだ。

ところが、次の日も、そのまた次の日も、私の「食べる気」は戻ってこない。どれどころか、食べていないので胃が縮んでいくではないか。どうした私。どうした食欲。

仕方がないので、どうして食欲がなくなったのかを考えてみることにした。

まず、食べたいと思えるときとそうでないときを分けてみることにした。

食べたい:誰かと一緒にいて、楽しく食事を楽しんでいる時
食べたくない:一人の時、とりあえずお腹を満たしたい時、コンビニで何か買おうか悩んでいる時

こう考えてみてわかったことが一つあります。それは、

「ご飯を食べないといけない」

と思って食べていたことがあまりにも多かったこと。

お腹が減ったから、何でもいいからお腹に入れよう。とにかくお腹を満たそう。

ご飯の時間だから、食べておこう。

そんな調子で食事をしているうちに、大好きなご飯は、私にとって作業と変わらなくなってしまったのです。

「悲しい。」

自分の感情に気が付いた時、私が素直に思ったことです。食べることが喜びではなく作業だなんて。食べたいものが分からなくなってしまうだなんて。そんなの、悲しい。

自分の食べたいものを楽しんで食べたい。ご飯を食べる時間を大好きな人との至福の時にしたい。食べものへの感謝を忘れたくない。

だから、本当に食べたいもの、本当に一緒にご飯を食べたい人、楽しみたい時間…そういうものが分からないときは、食べないことにしてみました。

ちょっと不健康ですが、自分の心と向き合うチャンスだから。

そうやって考えると、他にも無意識でこなしていて、本来楽しいはずのものが見えなくなっていたことに気が付きました。

スマホもそう。初めてスマホヲ持った時は何をしようか喜びで満ち溢れていたはずなのに、気づけば癖で触るようになっていて。何をするでもなくただぼんやりスマホを見つめている時間が増えて。

毎朝のメイクもいつの間にか作業になっていて。初めてメイクをした時は、鏡の中の自分を見るのが少し照れくさいようなでも嬉しいような気分だったのに。

こうやって考えると、癖って怖い。慣れって怖い。

思考停止して、気づいたら自分の心と向き合えなくなっていた。自分のワクワク、楽しい、嬉しい、そんな気持ちを忘れていた。

食べることも、スマホを見ることも、メイクもなにもかも、もう作業なんて言わなくていいように。自分の胸に手を当てて、心の声を聴いてみよう。

それって本当に、わくわくしてますか?


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