娘と私の3年生⑤
後日談になります。
3年生最後のPTAの時、私は、保健室へお礼に伺いました。先生に感謝の気持ちをお伝えすると先生から
「お母さん頑張りましたね」
と言って下さったので
「どうにか教室で過ごせているみたいです。ありがとうございました」
とお伝えすると
「お母さんが頑張ったからですよ。○○ちゃんが、毎日少しずつ頑張れたから学校で過ごせているんですよ。毎日毎日付き合える保護者の方はいらっしゃらなくて来られなくなってしまう子を何人も見てきました」
と先生が言ってくださいました。私は、自分が頑張っているなんて思いもしませんでしたが、先生の言葉で心がとっても軽くなり、私も頑張っていたんだと気が付きました。
娘が教室へ戻れた日から6年生の1学期まで教頭先生から話しかけられることもなかったようです。ちょうど担任の先生(6年生)が、お休みで教頭先生が来てくださって、
「あの○○さんですよね?学校は楽しいですか」
と聞かれ
「たくさん友達もでき楽しいです」
と答えると
「○○さんが頑張ったからですよと」
といってくださったそうです。きっと話しかけはしなかったけれどしっかりと距離をとりながら特別にならないように見守って下さっていたんだろうと感じました。娘は嬉しくてなみだがでたそうでした。
そして卒業式の前日4時間目に頭が痛くなり3年ぶりに保健室で給食を食べ早退してきました。もちろんお迎えです。あの時以来の保険室と早退でした。家に帰り2時間ほど寝たら良くなりました。頭痛といううれしくはないことでしたが、頑張った娘への神様からのご褒美だったのかもしれません。卒業式も無事出ることができました。先生と喋れて嬉しかったと。話の内容はお母さんには内緒だけどたくさん話をしたと教えてくれました。
先日、ニュースで子どもが不登校になった理由と先生方が思っている理由には、ずれがあると放送されていました。私はそうかもしれないなと思いました。先生方の中で児童、生徒の頃、学校へ長期的に行けない教室へ長期的に行けなくなった経験のある方はどの位いるのだろうと思いました。今の時代先生方もたくさんの言葉を飲み込まれていると思います。しかし、それは保護者も同じです。お互いにしっかりと話し合いをして子どものためにお互い敬意をはらい、同じ方向へ向かえることが大切なのではと思います。(私の意見です。)
学校へ行けなくなる理由は本当に様々だと思います。そんなことで?も積み重なると体も心も動かなくなります。学校へ行けるようになりたいと思う気持ちがある子もいれば二度と行きたくないと思う子もいます。わが家は本当に小さなことの積み重ねスモールステップでした。
夫は娘が学校に行こうと思うまでいかなくてもいいし、4年生から行ってもいいとおおらかに受け止めているように私には見えていました。ずっと協力してくれました。休みの日は娘の喜びそうなことを考えてたくさん遊んで娘を笑顔にしてくれました。その時期ずっと胃が痛かったことを、一年後くらいに教えてくれました。私は同じ気持ちでいてくれて私のことも娘のことも大切にしてくれたことがとても嬉しかったです。
娘が学校へ通えるようになり1年くらいしたときにこの経験がどなたかのお役に立てないかな?手助けはできないかな?と思いましたが、私は教員免許も心理の資格ももってはいません。ただお食事でなら何かお役に立てるかもと思い、今の相談業務のお仕事をするきっかけになりました。
そしてりょーやんさんさんの記事を読んだ時に娘と私もスモールステップだったことに気が付きました。
ただの体験談ですが、そして皆さん状況が違うので、どこが参考になるか分かりませんが、たった1人でも今辛い思いをされている誰かに届きますようにと願いをこめておしまいにしたいと思います。
最後までお読み頂きまして心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
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