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大腿神経伸張テスト

以前に坐骨神経の伸張テストであるSLUMPテストについての記事を書きましたが、今回は大腿神経の伸張テストについてまとめていきます

まず神経を評価する際は、支配領域の筋力、感覚、反射をセットで評価することが大事であることは言うまでもありません。
追加で、神経の長さを変化させた時の症状を見ることで神経障害かどうかの鑑別精度が格段に向上します。

例えば大腿前面の痛みを訴える患者さんがいたとします。
その痛みの原因が、筋なのか、神経なのかを評価する必要があります

大腿神経は股関節伸展・膝関節屈曲で伸張されます。
ただこれだけでは、大腿直筋や、筋膜の問題を除外できません。
そこで、坐骨神経のSLUMPテストと同様に、頸椎の動きを追加して症状の変化を見ます。
下肢を症状が出る肢位に保持し、頸椎屈曲することで、神経全体の長さは伸ばされるため、症状が悪化します。反対に頸椎を伸展することで、神経全体の長さは短くなるため症状が軽減します。
これで筋や筋膜との鑑別が可能です。
側臥位で行うとやりやすいと思いますので、神経障害を疑う際はぜひ行ってみてください。

簡単ですが、今日は以上です。何かコメントあれば気軽にしてください
ではまた

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