感謝しかないですから 夫婦のカタチ
旦那様「私は気楽な身です。ただ来て横についているだけです。妻には感謝していますので。」
80代 男性 妻は認知機能低下(いわゆる認知症)のため入院
そうそう、たしかこんな感じの歩行器みたいな椅子に座っておられる奥様をリハビリ室まで旦那さんが毎日連れてこられていました。
15年近く前なのでもっと旧式でしたが、来る日も来る日も毎日お庭の散歩、病院廊下を押して歩き奥様に景色を見せておられました。
奥様は時折思い出したように笑顔になられ、それをみた旦那様は、
「嬉しいの?僕も嬉しいよぉ〜!」
と笑顔で声をかけておられる姿がとても印象的でした。
パーキンソン病のように身体は固く、自ら動かれることはほぼ無し。セラピストの手をとり歩行練習をされますが、自発的に動かれるというよりも誘導されるがままに歩いている状態。時折悲鳴のように「あー!」と言葉を発せられますが、旦那様は「どうしたのー?大丈夫だからねー、先生が上手いこと歩かさせてくれるからねー!」と応援をおくられます。
ある日、旦那様に問いかけました。
私「毎日奥様のご看病にこられていますが大変ではないですか?」
旦那様「私は今は何もしていませんからー。妻への恩返しですわー。」
奥様の御髪をなでながら笑顔でおっしゃられていました。
奥様は体調不良のたびに病院に入院され、その都度旦那様が横について来られました。当時病院にはとてもお値段がたかーいw大個室がありました(なんとキッチン風呂付きw)。その方はずっとその部屋で入院し、もしかしたら付き添って泊まっておられたかもしれません。奥様がお亡くなりになるまでずっと付き添っておられました。
その方は知る人ぞ知る会社経営者であり、地域住民への仕事斡旋など当時から辣腕を振るわれていたそうです。お若い頃は大変忙しかったようです。
奥様につきっきりの看病をされていたのは過去の贖罪なのかもしれませんが、来る日も来る日も毎日看病されている姿は贖罪には見えなかったように当時の私は記憶しています。
書いていて妻の顔が浮かびましたw
さっさと仕事終わらせて帰ろうかなww
■過去記事■
夫婦のカタチ 家族のカタチは色々ありますね
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■フォロワーさん紹介■
おすすめは「超意識の存在」という記事です。
病院に務めている身としては、その存在があると信じています。
COZYさんの文章って読みやすいなぁwww
コメントありがとうねぇ〜!!!!
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