ロシアのフェイクアカウントについて その⑲:大前研一氏への反論

【概要】

ビジネス・ブレークスルー大学学長の大前研一氏がロシアによるウクライナ侵略について記事を書いていたので、反論してみます。

【問題点1】

<大前氏の主張>
ロシアの軍事侵攻が始まって以来、首都キーウ(キエフ)にとどまって、連日悲痛な顔で徹底抗戦の意志を発信し続けるウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領の姿を、西側メディアは英雄であるかのように報じている。また、多くの西側諸国において、ゼレンスキー氏に議会でオンライン演説をさせて、拍手喝采で迎えている。

<筆者の反論>
悪意のある書き方ですね。不快です。

【問題点2】

<大前氏の主張>
実際、彼がウクライナの大統領でなければ、プーチン氏も国境を越えて自国の軍隊を送り込むなどという暴挙に出ることはなかっただろう。

<筆者の反論>
プーチンが今までやってきたことは、横領、暗殺、選挙不正、謀略など嘘ばかりです。まず、プーチンを信頼しようとする姿勢がおかしい。

そして、プーチンはウクライナを侵略するにあたって「ネオナチが・・・」とか「NATOの東方拡大が・・・」とか色々言っていましたが、正当性のある主張は一つもありません

ロシア国内におけるプーチン政権というのは、いわば巨大な横領集団です。部下たちは、自分の横領行為を正当化するためにプーチンを個人崇拝の対象に祭り上げたのでしょうね。

国内の不満を逸らすために外交で騒ぐ、というのは為政者がよくやるパターンです。プーチンは過去にチェチェン、クリミアで軍事力を行使して支持率が向上したので、癖になったのでしょうね。ウクライナ侵略は単に支持率向上を狙っただけだと思います。

プーチンがウクライナを侵略してしまったのは、ゼレンスキー大統領のせいではありません。

【問題点3】

<大前氏の主張>
こうして旧ワルシャワ条約機構の国々は、次々に自由主義陣営に取り込まれて、今やベラルーシとウクライナを残すだけになってしまった。
・・・
ゼレンスキー大統領は、「自分たちはEUにもNATOにも入る」と宣言してしまった。ロシアのプーチン大統領からすると「親子なのにどういうつもりだ」と、ゼレンスキー氏の態度に怒り心頭だったであろうことは想像に難くない。

<筆者の反論>
旧ワルシャワ条約機構の国々が自由を求めて、次々と自由主義陣営に加入していったのはその通りです。いまだに共産主義時代の悪癖である恐怖支配と汚職体質を継続するロシアに魅力がないからです。そして、技術力/経済力に見合わない軍事力を維持する見せかけの帝国主義を警戒しているからです。

マイダン革命は自由を求めるウクライナ国民の意思表示です。なぜロシアがウクライナに怒りを発するのももっともだと思ったのでしょう?

【問題点4】

<大前氏の主張>
ウクライナ侵攻から2カ月余りが過ぎた2022年5月9日の戦勝記念日の式典で、プーチン氏はゼレンスキー政権を反ロシアの「ネオナチ」と決めつけ、NATOに対してもウクライナを支援していると侵攻を正当化したが、背景にはこのような事情があるのだ。

<筆者の反論>
プーチンが「ネオナチ」と決めつけてウクライナ侵攻を正当化したのは、大問題です。

汚職に励み内部矛盾を膨らませる中国共産党が国民の不満のはけ口を求めて「日本はネオナチだから・・・」と決めつけて侵攻してきたら、大問題ですよね。

【問題点5】

<大前氏の主張>
このブダペスト覚書によって、ウクライナは非核兵器国となった。

ところが、ゼレンスキー氏は自身の支持率回復を狙うために、「ロシアによるクリミア併合のようなことがウクライナに起こるのは、自分たちに核がないからだ」と、ブダペスト覚書に異議を唱えるような発言をし始めた。

<筆者の反論>
ロシアがクリミア併合を強行した時点で、ブダペスト覚書はロシアによって破棄されています

プーチンと約束することに意味はありません。

【問題点6】

<大前氏の主張>
加えてプーチン氏はここにきて、証拠も示さぬまま、「ウクライナが放射性物質を拡散するダーティーボム(汚い爆弾)を開発している」という主張も始めた。

<筆者の反論>
「ウクライナがダーティーボムを開発している」という根拠はどこにあるのでしょう?

プーチンには虚言癖があります。オオカミ少年だと思ってよいです

【問題点7】

<大前氏の主張>
「我々はEUとNATOに入る、核も持ちたい」と平然と口にするウクライナのゼレンスキー大統領に対し、ロシアのプーチン大統領はかなり立腹していたに違いない。

<筆者の反論>
ロシアは「子供たちのために」と落書きをしたミサイルをウクライナの民間施設に打ち込んでいます。その間、ロシアの富裕層はクリミアでバカンスを楽しんでいます。

一方で、ウクライナ側はロシア領内への攻撃を自制するようにアメリカから求められています。

ウクライナが核兵器を保有していれば、プーチンは民間人を標的にした攻撃をすることは無かったでしょう。プーチンがやっていることは、核非保有国全体に対する挑戦です。

大前氏はなぜ「プーチンがゼレンスキー大統領に対して堪忍袋の緒を切ったのはもっともだ」と思ったのでしょう?

「核保有国は核非保有国の市民を一方的に虐殺する権利があり、非保有国が核兵器を持とうとするのは許されることではない。」との考えでしょうか?

大前氏はどこの国の国民でしょう???何の為にこんな記事を書いたのでしょう???

【問題点8】

<大前氏の主張>
ウクライナは、ロシアからミンスク合意の履行を迫られても、なかなか実行しようとしなかった。

<筆者の反論>
ミンスク合意を履行しなかったのはロシアです

【問題点9】

<大前氏の主張>
「非はあくまでミンスク合意を履行しないゼレンスキーにある」というのが、プーチン氏の主張なのである。ロシア脳で考えるとそうなるのだ。

<筆者の反論>
こちらに、モスクワのアメリカ大使館前で「ウクライナに武器を送るな」と抗議する市民の様子を撮影した動画があります。

ロシア脳で考えるとこういう行動に繋がるようです。国際社会はロシア脳についての認識を改めるべきです。

【問題点10】

<大前氏の主張>
もし彼女(メルケル氏)がドイツの首相のままであれば、プーチン氏ではなくゼレンスキー氏に対して、ミンスク合意の履行を強く迫ったのではないだろうか。そして、彼女ならそれができたはずだ。

<筆者の反論>
チェチェン、シリア、グルジア、クリミア、ドンバスで国際社会がプーチンに甘い対応をしてきたことが、このオオカミ少年を増長させたと言えると思います。

国際社会全体で反省し、その反省を共有する必要があります。

【まとめ】

驚くほど中身の無い記事ですね!

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