ロシアの情報戦 その104:MMT理論と親露


【概要】

日本経済は凋落の一途をたどり、国債発行残高は積み上がっています。2023年時点で、
 ・債権発行残高は国と地方を合わせて総額約1200兆円
 ・貿易・サービス収支は4,673億円の赤字(令和5年7月中)
という惨憺たるありさまです。

私としては「むべなるかな」という感想です。そこそこ社会人経験がありますが、
 ・責任を担おうとしない
 ・矢面に立つ人の足を引っ張る
 ・矢面に立つ人が失敗しても責任を取らない
 ・矢面に立つ人が成功したら手柄を横取りする
という日本人の基本行動はイヤというほど見てきました。私は、この経済の凋落は日本人のモラルが原因であると考えています。まぁこれは私の個人的見解ですが。

原因分析は一旦置いておいて、兎に角日本人は積みあがった借金の山をなんとかしなくてはなりません。ここで、「もっと借金しようぜ」という気の狂った提案がなされています。MMT理論という陰謀論もどきを持ち出して「もっと借金できます」と吹き込んでくるのですが、主張している人たちが残念なことに親露なんですよね。

そこら辺の事情をざっくりと見てみようと思います。

【MMT理論と反論】

非常に大雑把に説明します。

<MMT理論>
自国通貨を発行できる政府は財政赤字を拡大しても債務不履行になることはない(参考はこちら

<反論>
いずれ国債のデフォルトで財政の破綻は避けられず、ハイパーインフレで借金を帳消しにするしかない(藤巻健史氏の主張

<私の意見>
緩やかに円安が進展してゆくのか。それともどこかでハイパーインフレ~預金封鎖のような衝撃的な展開が発生するのか。私には予想できませんが兎に角無限に借金を積み重ねることはできないと思います。

【MMT理論を推している親露】

<三橋貴明>

①参政党とは対談動画でよく絡みます。参考noteはこちら

ただの「元サラリーマン」なんですけどね。言っていることに中身が無く、普通は相手にされないハズですが、やたらと目立ちます。中露が影響工作の一環として持ち上げているのかも。

<藤井聡>

①以下のような経歴のようです。
 ・土木工学の学者
 ・内閣官房参与(防災・減災ニューディール政策担当)
 ・評論家
この人物もMMTを推しています。

②参政党の神谷宗幣と10年来の付き合いのようです。龍馬プロジェクトで知り合ったのでしょうかね。

③岸田政権によるウクライナ支援を批判しています。

「対話が必要」と主張しています。「ロシアは約束を守る習慣がある」と思わせる主張はロシアのプロパガンダです。2014年以降、プーチン政権ロシアは「嘘をつく→人を殺す→嘘をつく→人を殺す→嘘をつく・・・」を延々と繰り返してきました。約束しても破られるだけです。

④親露の伊藤貫の動画を紹介しています。

「ウクライナには勝ち目がない」と主張していますが、ロシアのプロパガンダです。国際社会の支援疲れを狙っています。

⑤「ウクライナ侵略は米露の代理戦争」と主張しています。嘘です。ウクライナ侵略は純粋な嘘に動機付けされた侵略戦争です。

米国にも責任があるかのように見せるロシアのプロパガンダです。

⑥「ロシア絶対悪は間違い」と主張しています。嘘です。相手に責任転嫁するためのロシアのプロパガンダです。

ロシアの主張は全部嘘です。何から何まで嘘の主張を掲げて暴れます。責任の一部でも他者に押し付けることができたらロシアは大成功なのです。

100%ロシアが悪い。この一線を絶対に譲ってはイケマセン。

⑦参政党とも絡んでいます。

⑧日韓トンネルにも絡んでいるようです。

⓽以上、藤井聡の簡単な紹介でした。

「プーチン政権ロシアが領土を拡張した状態で停戦する」という結末を迎えたら、習近平は真似をします。国際法は信頼を失い、国際社会のルールが変わってしまいます。

民主主義国はウクライナの戦いの受益者です。藤井聡はロシアのプロパガンダを拡散させることにより侵略と虐殺を支援していますが、これは民主主義の自殺行為です。

<松田学>

①参政党の元代表です。2023年08月30日に参政党の党首を辞任しています。

松田プランを提案しています。

「政府がデジタル円を発行すると・・・」とペラペラと喋っていますが、デジタル円と円が互換性を持つならただのMMTです。

②ロシアのウクライナ侵略を擁護するプロパガンダを大量に拡散させています。
 参考1
 参考2
 参考3

<れいわ新選組/山本太郎>

①れいわ新選組は消費税減税を主張しています。代替の税収をどうする気なのかというと、国債発行に頼るつもりのようです。事実上のMMT論者です。

②即時停戦の斡旋を主張しています。平和を偽装した定番のロシア・プロパガンダです。

③ロシアの侵略と虐殺を非難するとロシアが中国共産党に寄っていくからロシアをあまり責めるな、という主張。これも「日本の国益」に偽装したロシア・プロパガンダです。ハンドラーに操られたロシアのインフルエンス・エージェントが口にする主張。

「ロシアの犯罪を見逃したらロシアが恩に着て日本を狙わなくなる」という主張は嘘です。

ロシアの犯罪を見逃したら、次はロシアは中国共産党と一緒に日本に向かって来るでしょう。

<自由民主党/西田昌司>

①MMTを主張しているようです。

②DS陰謀論にハマっています。西田昌司のブログはこちら

③「ウクライナ支援は日本の国益を損なう」と主張しています。「日本の国益」を説きながらウクライナ支援から手を引かせようとする主張は、ロシアのプロパガンダです。

<原口一博>

①X(Twitter)でロシアを擁護する陰謀論を撒き散らす議員です(参考)。減税を主張しています。

②ザイム真理教呼ばわり。財政均衡しなくてよいという破滅的な主張。

【まとめ】

以下の図のごとく、日本政府の借金癖は50年近く続いています。この間に財政出動による内需拡大は何度も試みられましたが、借金癖は治っておりません。黒田バズーカも効きませんでした。効くワケないだろと思っていましたが、やっぱり効きませんでした。原因は違う所にあります。

国債発行残高はGDPの2.6倍に達しています。誰だって「返せるわけない」って思いますよね。私の感覚では、もはや危険水域です。

ここでMMTなる詭弁を振りかざして「もっと借金をしよう!」と提案してくる輩がいます。嘘くさいですよね。更に胡散臭いことに、この人たち親露が多いんですよね。

日本を経済的に破綻させることを目的とした、中露によるデマかもしれません。

【補足1:山本太郎と藤井聡】

①お互いに面識があるようです(こちら)。

【補足2:安倍元首相への接触】

①安倍元首相に直接MMTを吹き込んでいたのかも(こちら)。

【補足3:チャンネル桜への浸透】

①松田学がチャンネル桜に出演して積極財政を主張しています。投稿はこちら

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