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#20210702

 特に誰にも会いたくない、特に何もしたくない。そんな日は引きこもってしまえと籠城スタイル決め込んだ時ほど微妙なトラブルが起きる。

 電球が切れた。

 少々暗くても困らないし、明日買いに行っても全然問題ない。だが気になり始めたらもう止まらない。気付きたくなかったとすら思い始めた。

 一瞬の逡巡を経て天気予報を思い出した。そうだ、今日は雨が降る日だ。雨さえ降っていたなら外へ出たくない自分への言い訳には十分すぎる。

 窓を開けた瞬間、湿度を多分に含んだぬるい風を浴びた。雨、雨は降っていないか?どうだ?

 そこには大方予想通りでただ曇っただけの夏の夕方があった。そりゃそうだ、そもそも雨音すら聞こえてない。賭けに負けた私はシャツを着替えながら天気予報に悪態をつく。令和の世になり、あれだけ様々な技術を得ても尚、天気がどうなるのか知らせるのは予報止まりなのか、と。

 何を言おうと何を考えようと雨は降ってないので、負けを認めて電球を買いに出た。夕方だといっても外はやたらと暑かった。

 降ると言われていた雨が降らなかった。これはもしかしたら梅雨が明けたのではないか?そもそも今年は梅雨入りが5月だったし、かなり早かったはずだ。早く入れば早く出る、これが自然の摂理。7月になったんだしもう完全に夏到来間違いなしだ。



 ごめん嘘だわ何これ。

 全然梅雨開けてなかったわ。明日から狂ったように除湿します。おやすみなさい。

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