「ライ麦畑のつかまえ役」はもうこの国にはいないのか
ずっと読み継がれている名作てのは、時代によってメッセージが形を変えて響いてくるから残り続けるんだな、と思う。
1951年の「ライ麦畑でつかまえて」もそのひとつ。
タイトルの「ライ麦畑でつかまえて」というのは、主人公ホールデンがこうありたい、と妹に話すセリフからきているもので、
それはこんな感じです。
広大なライ麦畑があって、そこで大勢の子どもたちが遊んでいる。でも遊びに夢中でライ麦畑の端にある崖に気づかず、走っていく子どもたちがいる。そんなとき、僕はすっと現れ、落ちないよ