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ワードローブの森の中から(32)「福袋」

 生まれてこの方何十年も福袋というものに興味を持たずに生きてきましたが、十年ほど前に人生初の福袋を買ってから、何となく毎年買うようになりました。
 その最初はUnder Armourの福袋でした。京都太秦に実家があったころは年末年始を実家で過ごし、1月3日には東京に戻っていました。あるとき、東京駅で新幹線を降り、中央線で新宿駅までやって来たとき、ラーメンでも食べて帰ろうかと新宿駅の東南口から外に出ましたが、ジム用品も欲しいなぁと思ったようで駅に隣接している大型スポーツ店に立ち寄りました。すると、Under Armour、PUMAや adidasなどの福袋が山積みとなっており、当時はUnder Armourのジム・ウェアをよく使っていたのもありUnder Armourの福袋を購入しました。それが我が人生初めての福袋となりました。
 それから数年はUnder Armourの福袋を毎年買っていましたが、ある年の秋、ファッション系アプリをだらだら見ていると、色々なブランドが福袋を売っているのを知りあれこれ検索するうちに見つけたブランドがJOHNBULLでした。そしてそれ以来、毎年JOHNBULLの福袋を購入するようになりました。
 服装の趣味は人それぞれですが、ここ数年は、JOHNBULLがとても着やすいので、待ち遠しい福袋となりました。デザインや縫製や……今の私が求めているものにピタリと合うブランドを見つけた喜びも混じり、この福袋は自分自身への新年のお年玉になっています。山積みの福袋の前の人混みに揉まれなくても良いのがファッション系アプリなので、12月初旬に予約注文し正月明けに配送されるという時代も、私の好みにピタリと合っています。
 ただし、福袋の中には、必ず着ないものも何点か含まれているので、それは知り合いに手渡します。ま、それでも定価を考えるとかなり安いのと、自分では通常選ばないデザインや色彩と出会う楽しさ、新鮮さがあります。
 さて、正月明けには届くJOHNBULLの福袋が楽しみです。中嶋雷太

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