見出し画像

ワードローブの森の中から(7)「半袖開襟シャツ」

 半袖開襟シャツが好きで、30着ほどワードローブにあり、いずれも私の好きな形で統一されています。
 一つ目は、ヘム(前身ごろと後身ごろの下)は真っ直ぐ横一直線。夏場、パンツの外に出して着るので、ヘムの前後が長いとだらしなく見えるからです。二つ目は、ポケット。この何十年も日本の夏は、まるで熱帯のようになり、太陽光も強くなったように思われ、欠かせぬサングラスを入れておきたいからです。三つ目は襟。狭いより広めの方が、何故か落ち着くのです。四つ目は生地。綿100%だと汗を吸収し過ぎ、ベタつき、意外と熱がこもってしまいます。最近は発汗性の良いポリエステル製の生地が出てきており、着心地が良いので、これに限ります。五つ目は柄。派手すぎず、地味すぎず、です。アロハ・シャツでも、この微妙なラインが重要で、なかなか気に入ったものに出逢えません。六つ目は袖。ジムで筋トレし過ぎた名残りで上腕三頭筋が盛り上がっているのもあり、広めの袖が楽です。七つ目は、ボタン。30着ほどある半袖開襟シャツのうちユニクロやGUで買ったものがいくつかありますが、すべてボタンを変えています。ユザワヤに行き、生地や柄に合ったボタンを探すだけでも楽しいのですが、良いボタンを購入し、家でボタンを変えるお裁縫の時間は、なんとも言えず楽しいものです。私だけの新たな半袖開襟シャツを作っている感じです。
 生地屋さんに行き、裁断から作りたいという欲求を抑えつつ、毎年梅雨どきになると、衣替えしながら、よしよしと半袖開襟シャツをたたみ直す私です。
 さて、今年の夏も暑そうなので、気持ちよく、半袖開襟シャツを楽しみます。
 中嶋雷太

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?