お子様ランチとクリームソーダ(2)
幼稚園の夕涼みで先生が教室をおばけやしきにして、肝試しをしたことがあった。
私はおばけの正体が先生だとわかっていたので、真っ暗な教室は何も怖くなく、友人たちが怖がっているのがおかしくて仕方がなかった。
かなり性格が悪いかもしれない。
小学生のときに祖母と電車に乗って行った隣町の七夕祭りの帰り道では、駅の方角がわからなくなり、当時はスマホがなかったので祖母は通りすがりの人に聞いたり、教えてくれそうな家を訪ねたりした。
単に田舎だったからかもしれないけれど、いまでは危ないようなことも平気でできた時代だった。
中学生のときの氏神様の夏祭り。私と友人が露天の金魚すくいで、あまりにたくさんの金魚をすくうので、持って帰る金魚の数を制限されたことがあった。
そして、そのうちの何匹かの金魚は割と長生きして成長し、家の水槽で10年ぐらい生きていた。
高校生になって、駅前の商店街のお祭りに行ったときは、くじ引きでスイカとメロン、お菓子などたくさんのものが当選し、あまりの量と重さに、家まで持ち帰るのが大変だった。
その商店街のおばけやしきは本当に怖かったことを覚えている。
いまでは過疎化で夏祭りの規模も小さくなって随分と寂しくなった。
それでもまた、あの時のような思い出に残る夏祭りが来ることを楽しみにしている。
今回も読んでいただきありがとうございました。では、また。
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