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地球史から俯瞰する

酸素汚染

上の表は地球の誕生から今日までの46億年を1年に当てはめて俯瞰したものです。このようにして眺めるといろいろ興味深いことが見えてきます。

オーストラリアのストロマトライト (シアノバクテリアの死骸の堆積物)

先ず最初に気がつくのは、27億年前にシアノバクテリアが光合成を始めて、酸素を排泄物としてはきだして大気を汚染し始めたことです。そのことが環境に与えた影響は計り知れず、生物の生命活動の結果が招く汚染で地球環境を変化させた最初の出来事だったらしい、ということです。


生物大量絶滅

地球の環境は46億年間、様々な理由で常に変化を続けて、現在もそれは継続中のはずで、「環境破壊」というのは一元的な見方でしかなく、この地球は様々な理由で変化し続けて、何度も生物は大量絶滅を繰り返しているらしいということです。いまわたしたちが暮らしているこの環境も変化を続ける地球の過渡期の一状態というのが、俯瞰した時に見えてくる印象です。

ヒトの誕生

わたしたちのご先祖さまが登場するのは、一年の最後の日が終わるまで、あと30分を過ぎてからようやくです。どれだけ新参者かが良くわかります。仮にわたしたちの生産活動が過剰なために気候が変調を来しているとすれば、産業革命が始まったのは2秒前。おそらく、実質的に大きな影響を与え始めたの20世紀に入ってから、分けてもそれに拍車がかかったのは第二次大戦以降の一握りの"先進"工業国だけが主な犯人である可能性が高いでしょう。

今世界は気候変動の対策として、2050年までの気温上昇を1.5度以内に抑えるという目標を掲げています。1.5度は大した温度差ではない気がしますが、地球史のタイムスケールで考えれば、瞬きする間もなく1.5度上がってしまいそうだ!と、それも半分にも満たない人類だけのせいで、それが問題なんでしょうね。

地球環境は変化し続けている。それは人類が環境に配慮してお行儀よく暮らそうと、やりたい放題に弾けて暮らそうと、あまり関係がないようにも思えるけれど、どうやら好き勝手に道具を作り散らかしてきた結果、その環境変化は想像以上に大きく自分たちを苦しめるかも知れない。

と、そういうことかも知れません。


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