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臨時設定から現状のダイヤの問題について考える(2)

※前回の話の続きです。前回の内容は「こちら」になります。→前回内容

ということで、実際に豊川線臨時ダイヤを通年化させた状態で午前中の一宮発急行を3本及び豊川線急行の3往復程度を「復活」させたという「シミュレーション」をもとに、時刻表を設定したいと思う。

その前に、現状(豊川線臨時列車設定時)の国府豊川方面(フル)、豊川稲荷(フル)、前後下り方面(昼間帯)、鳴海上り方面(昼間帯)の時刻も載せたいと思う。

設定前提として
ここではイオンモール豊川での増便対応が通年化(土休日のみ)されたことを前提として次の要素を付加する。

「復活」させた「急行」→名鉄一宮発「午前9:37/10:07/10:37」豊川稲荷行き
           →豊川稲荷発「午前9:54/10:25/10:52」佐屋行き

豊川急運転中止時間帯は平日の国府行きは伊奈へ電留線待機、一宮行きは須ヶ口か岐阜へ回送され近接の車庫へ回送される。
「増便」させる列車を稲荷発は一宮行きではなく元々の準急として設定された「佐屋」行きにすることで、須ヶ口への回送を省いている

急行の後続として運転「させる」豊明行きは残し、一部を須ヶ口ではなく弥富発として1本はそのままに残りの2本は須ヶ口止め普通を延長させる形を取る。

豊川行きは特別停車なしで午前中の佐屋行きは中京競馬場前及び有松を特別停車させて神宮前から準急となる。

また、前回でも述べたとおり、平休日とも10時半から15時までの先行の普通犬山行きを前後から本笠寺まで待避なしとし、準急及び急行佐屋行きを堀田ではなく鳴海で特急の待ち合わせをする形をとる、という設定にしている。そのため、準急(および急行)を前後発16/46分とし、前後で普通の待避を行い乗り換え可能としている。

ここまでを前提とした上で、問題は「午後の削減した急行を復活させるか否か問題」

午後の急行を復活させた時のメリットデメリット

ここでは削減された14時台の急行を復活させる際のメリットやデメリットについて語りたいと。仮に14時台須ヶ口発の準急を名古屋から急行に格上げさせた場合、メリットとデメリットが生じることになる。

メリット

1.清洲方面から名古屋へのスピードアップ(というより二ツ杁待避が謎要素なのだが)
2.午後の豊川方面の輸送や名古屋方面から岡崎方面の輸送緩和
3.絞り祭りでの特別な臨時設定を設ける時間が減る
4.返しにあたる列車で岡崎方面から中京競馬へのアクセスがしやすくなる
5.各方面への特急との接続が良くなる(津島→中空・岡崎etc)。
6.返しにあたる列車のイオンモール豊川の帰宅時の利便性向上

デメリット

1.各方面からの特急との接続が悪くなる(岐阜・犬山→鳴海etc)。
2.メインレース直前の名古屋から中京競馬へのアクセスがしにくくなる
3.中京競馬の停車本数が減る
4.絞り祭りは2日なので臨時設定の枠を潰すことに意味がない
5.返しにあたる列車といっても14時台では期待薄。

メリットでもデメリットでもありそうな声

1.そもそもメインレース直前?今ならネットでしょ。

ここでの総論

メインレース手前になると競馬場よりもネットに向かいそうな気もしますので、準急を急行化させてもいいような気もします(中京競馬場前は中央競馬重賞開催時は場外でも15時台に急行の臨時停車もありますし)。イオンモール豊川からの帰宅という観点からも悪くないですし。

イオンモール豊川臨時ダイヤから見た可能性

一方、現状のイオンモール豊川における臨時ダイヤから見た「急行増減の可能性」です。
一応、15時台から国府始発の急行は存在します。ただ、追加で豊川発なり国府で乗り換えの形式をとるにせよ、素直に増便できそうな箇所は1本分しかないようです(赤枠)。

https://www.meitetsu.co.jp/info/230428_toyokawa.pdfより

その前の列車を増便させても空気輸送になるのであれば意味がないので、その点は費用対効果も考えて限定させても良いのでは?と思います。
ということで、午前3往復午後1往復の急行復活という前提で話を進めたいと思います(なお、一部提案「前」の現行のダイヤでの話あり)。

実際の時刻表とかの流れ

豊川発着急行の時刻設定の変更

前提として考えたのは
1.豊川行き直通急行の走る時間を午前の部はイオンモール豊川最寄駅(八幡)到着が正午あたりまで走るように設定。
2.岡崎方面から中京競馬場に向かうための急行利便性を考慮(正午までの到着を前提)。
3.同時に国府宮及び新清洲からの利用者の利便性向上(午前10時台までの強化)。
4.名古屋からの帰宅時を15時台あたりも想定し、急行を1往復設定。

午前3往復午後1往復復活した場合はこのような感じになるのでは?と思います。まず上り鳴海。そしてその下が豊川方面国府。
※改良後のイメージ時刻表になります。
※※東岡崎15:37始発普通本宿行きが急行増発に伴い東岡崎15:07始発準急豊川稲荷行きに「変更」されたという「シミュレーション」

次は豊川発の方を。すぐ下が豊川稲荷。さらにその下が前後。
※改良後のイメージ時刻表になります。
※※国府発14:42急行一宮行きが「設定」されたという「シミュレーション」

前後では16:09/39と16時台の普通を1分早く設定しているが、後続に回送を設定させて、イベント時に臨時特急(全車一般車)への切り替えを行い2編成を須ヶ口に返す役目を同時に果たしている。

絞り祭り臨時急行設定を考慮した場合

有松絞り祭りが6月に開催されますが、当日は急行も臨時停車します。
ただ、今年は削減の影響を考慮していない可能性もあるので臨時停車のみで対応する可能性は高そうです。
ただ、その場合に午後の有松から岡崎方面への利用者の影響は高そうです。

これは、現行ダイヤでの鳴海駅上りの時刻表ですが、帰宅が予想される午後あたりからを含めて急行の間隔がまばらです。仮に吉良吉田行きを乗り過ごしたら後続の普通2本で対応することになりますが、次の普通を利用するにしても吉良吉田行きのすぐですし、次の普通も知立方面へ向かう人は急行が速く先に着くのでゆっくりしたい人以外は使いません。まぁ、平日ダイヤでは2年前からこの問題が叫ばれていたのですが、均等化のもとの今回の改正では名鉄はその問題について深く理解できていなかったのかもしれません。



上から「改良ダイヤで午後1時台から鳴海始発東岡崎行き急行を増強した場合」と「改良ダイヤで12時台から鳴海始発東岡崎行き急行を増強した場合」の鳴海駅上りイメージ時刻表を作成してみました。12時台の場合は鳴海発11:46以外は全て埋まっているため、帰宅時の「問題」はほぼ解決できるのでは?と思います。

ちなみに「現行ダイヤ」で「臨時設定午後1時から」「臨時設定12時から」の鳴海駅上りイメージ時刻表も作成してみました。

ひねり?

以上、ダイア改良案について述べましたが、ひねり案として

1.午後分の鳴海15:16発(須ヶ口始発)急行は設定しないで準急豊明のまま。国府始発は増便→東岡崎14:37始発準急豊川稲荷行きもしくは普通本宿行き設定が「必須」。
2.午前の伊奈方面への回送1本取りやめ→
東岡崎始発の準急をさらに1本増発させる必要
もしくは豊川稲荷発の急行の増便を1本止める
3.午前の急行増便を2本(往復)もしくは2.の急行1本やめた場合→
豊明の滞留余剰が少ないため、絞り祭り当日は予備が必要(!?)
4.午後分は鳴海15:16発だけではなく鳴海14:46発(須ヶ口始発)急行も設定して豊明行き準急は取りやめ(2本案)、国府始発は1本のみの増便→東岡崎始発14:37準急豊川稲荷行きもしくは普通本宿行き設定が「必須」だが、午前の伊奈方面への回送1本取りやめる代わりに豊明方面への回送が必要

現行ダイヤでは平休日ともに東岡崎15:37始発普通本宿行きが設定されているが、理由として東岡崎始発伊奈行き普通の東岡崎での発車時刻が前発は15:07なのに次発は15:49と40分の間が開いており、故に東岡崎〜本宿間の普通の間隔が開いてしまうことを防ぐため(07/37分始発の普通は本宿で快速特急や急行の通過待ちを行うので本宿以東はさほど時刻に差は変わらない)に設定されている。準急豊川稲荷とした場合、東岡崎〜本宿間の通過駅は名電山中のみでありあまり影響がないため、豊川線直通要素も絡めてこのような設定とした。

午後の豊川線急行の運転「再開」の時刻を早めることで、普通のスジを移動させることにもなるため、普通スジ切り替え前の本宿までの区間列車が「必須」となっている(まぁ、「必須」とは言ったが、別にそこまでいる要素ではなく、切り替えスジのあたりを伊奈行き普通の東岡崎発を07分の後に49分として39分に豊川行き急行をいきなり投入ということも可能だが、男川・藤川・名電山中の3駅で40分以上待ちが発生するのは流石にまずいかもしれないし、その分国府方面からの急行の追加設定も1本減ることになる)。

追加(気づいた点)

追加急行のうち、豊川稲荷10:52発急行佐屋行きは豊川稲荷の発車時刻を調整したほうがいいかもしれません。

理由


現行の臨時ダイヤと比べると名古屋方面から来た特急を接続する普通を直通急行に置き換えた場合、最低でも発車時刻が2分後になり、国府方面へ向かう列車との交換の問題が発生しそうです。

10:56を急行に置き換えた場合、2分程度発車時刻がずれることにより豊川発10:52だけではなく11:04にも影響を与え、折り返しスジにあたる11:14も1分程度の遅れ発車になるのかもしれません。

まぁ、豊川発10:52を組み換えることとなる急行を1〜2分早く発車すれば八幡でうまく交換可能になるため影響は少なくなると思うのでしょうが。


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