潤う手肌をキープする乾燥対策アップデート
最近の相談ナンバー1は手の乾燥!わかります…!
今年の暖かくなり始めた頃から定着してきた感染予防の手洗いと消毒ですが、空気が冷たい時期になって乾燥が急激に進みました。
そこで今回はその初めの頃に書いていた記事のアップデート版をお届けしようと思います。
前回よりももう少し詳しく、なんで消毒で乾燥するのか、乾燥によって引き起こってしまうこと、対処方法などを書いていきます。
手が乾燥すると顔のスキンケアにまで影響してしまいます…。
それでは感染対策の観点から見ていきましょう。
手洗い消毒で乾燥を引き起こすのは
前回の記事に書いたとおり肌の皮脂膜が繰り返し流されてしまうことと、角層の細胞間脂質を奪われてしまうことで乾燥に繋がります。
感染対策をしながら手の潤いを守るためには過度な消毒は使用せず、汚れに合わせた洗浄を心掛けることです。
厚生労働省からも通達があるように流水で15秒洗浄でウイルスは1/100に、ハンドソープで10秒もみ洗い後、流水で15秒洗浄で1/10000になるとされています。
流水で手を洗える環境にあるならばアルコール消毒は必要ない場合もあります。
手肌を消毒する場合は消毒用エタノールを準備できるならそれが一番です。
さすがにもういないと思いますが次亜塩素酸水は手指への使用、安全性は認められていません。物への消毒は一部認められているようですが、その場合はかけ流しやヒタヒタにつけるぐらいでないと効果は得られません。そして生成されたてのものを使用することが大事で、簡易的な入れ物だと、すぐに炭酸の抜けた炭酸水のような状態になってしまします。
少し話はそれましたが、アルコール消毒ではウイルスの膜を壊します。それはエンベロープといって油の膜です。
ここでピンとくる方もいるかもしれませんが、ウイルスの油の膜を破壊するということは私達の油分も分解してしまうということです。
そこで場面によって必要な手洗いだったり消毒だったりを変えていく必要があります。
手荒れによって起こってしまうこと
乾燥が続くと染みたり痛かったり出血してしまったりと手荒れに繋がってしまうことがあります。
手が荒れていたりささくれだったり見た目も気になりますが、潤っていれば防がれるはずのウイルスや刺激物質、アレルゲンなどが侵入しやすくなってしまいます。
ウイルス対策で手荒れをしてしまっては本末転倒です。
そして手が乾燥していると、スキンケアを行う際、水分は乾いた方へいく性質があるのでせっかくの成分が顔ではなく手のひらへ…。
この2つを踏まえて乾燥対策、手荒れ予防とケアをしていきましょう。
その他の乾燥原因の可能性とケア
感染対策との繋がりは見えてきましたが、その他の乾燥に繋がる原因も見ていきましょう。
①素手で食器洗い
お湯+洗剤のダブルパンチで肌の潤いダダ流れです。ゴム手袋必須です。食器の量が多くて洗っている最中にゴム手袋の中に汗をかきそうだったら綿の手袋をしてゴム手袋がおすすめです。
中に綿の手袋をすることによって蒸れにくくなります。汗で濡れた状態を放置すると、それも肌の守る力が低下して乾燥に繋がってしまいますね。
②手袋の素材
寒いので手袋をし始めた方も多いのではないでしょうか。ナイロンやポリエステルなどの化学繊維は肌が乾燥しやすくなります。こちらも綿の手袋がベストです。
③湯船の温度
熱すぎる湯船に浸かると肌の潤いが流れてしまいます。我が家は基本40度で、特に寒い日は医薬部外品の薬用入浴剤で温まるようにしています。
いかがでしたでしょうか?生活の中に改善できそうなポイントが見つけられると良いです。
今回保湿については書きませんでしたが、もちろん手洗いや消毒のあとはしっかり保湿もしてくださいね。
これからも長く続いていくことだと思うので、出来るところから乾燥予防もしていきましょう。
わからないことや気になることがあったら気軽に相談してください♡
ー参考資料ー
新型コロナウイルス感染症の予防(厚生労働省HP)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00094.html
新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/syoudoku_00001.html
「茶のしずく石鹸」の自主回収について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/cyanoshizuku/index.html
肌悩み解決のきっかけになれたら嬉しいです😊