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間違えやすい美容法をチェック スキンケア編

ネット上には様々な美容法が出回っていますが、その中には肌のためにケアしているつもりが逆効果になってしまうようなものもあります。

今回は間違えやすい5つご紹介します。私も昔は間違い美容を散々経験してきました。当時に知りたかったなと思うことをまとめてみましたので気になるところだけでもチェックしてみてください。



①フェイスパックは長くした方が保湿される

フェイスパックは長時間つけていればいるだけ保湿されると思っていました。夜、パックをしたまま寝てしまうことも…。

水分は乾いている方へ移動する習性があるので、フェイスパックが乾き始めるとせっかく潤った肌の水分がパックに持っていかれてしまいます。

フェイスパックは説明通り指定の時間をしっかり守ることが大切です。

同じように冬、お風呂上がりに乾燥を感じやすいのは、空気の乾燥している方へ肌の水分が持っていかれてしまうからです。対策としては、浴室内でオイルやボディクリームを塗ってから出ると乾燥を感じにくくなります。


②食品を使用したパックやスキンケア

海外ドラマなどでよく見るきゅうりパックやアボカド、ヨーグルト、蜂蜜、ココナッツオイルなど食べ物でスキンケアをすることは一見良さそうですがとても危険です。

食べ物、いわゆる植物には外敵から身を守るため毒素のようなものも含んでいる場合があります。口から入れば強酸である胃液などで分解消化されますが、肌は通常、弱酸性なのでそのようなものを刺激に感じてしまいます。

特に敏感肌の方や、アレルギーなどで肌が敏感になる時期は気をつけないといけません。

蜂蜜やココナッツオイルなども、食品と化粧品では精製度合いが違います。化粧品グレードでは不純物は取り除かれているものがほとんどですが、食品ではその不純物が肌の刺激となる場合があります。

同じようにオーガニック化粧品も肌に優しそうなイメージですが、どの程度精製されているかはそれぞれなので、肌が敏感な方は腕の内側などで試してから顔に使用したほうが安心です。

敏感になっている時期などは、ミネラルオイルやワセリンなどの鉱物オイルの方が低刺激なので安心かもしれません。

オーガニックコスメが安全で、鉱物オイルは肌に悪いというようなことは全っくなく(逆も然り)、自分の肌にあったものをしっかり見極めて使っていけたら良いと思います。


③化粧水を叩いて浸透させる

化粧水や乳液をパンパン叩いて浸透させていた時期もあります…。こちらも完全に逆効果です。

まず浸透と言っても、化粧品では肌の角層約0.02mmまでの効果となります。高価な化粧水も、すごそうな成分が入っていても、皮膚科で販売している美容液も、化粧品であればすべて角層までです。

叩いてもそれより奥に浸透することは肌の構造上ほぼありえません。

むしろ叩くことで、その刺激がシミしわやたるみの原因になってしまう可能性もあります。

シミができるのは紫外線だけでなく、叩いたりこすったりするようなものも刺激に感じて、肌を守ろうとメラニンを作り出し、それがシミになります。

叩いたりセルフでマッサージなどをして皮膚が伸びると、そのまましわやたるみに繋がります。

マッサージをする場合はオイルやクリームを使用してなるべく摩擦を起こさないようにするか、プロにおまかせするのがおすすめです。

スキンケアは肌になるべく刺激を与えないように、包み込んで抑えるようにおこなっていきましょう。

たるみ予防の記事はこちらです。


④ビタミンCコスメは朝の使用NG

こちらもよく聞かれる間違いです。ソラレンという成分と混同してしまうことが多いかと思います。

ソラレンは柑橘系のエキスや精油に含まれていることが多い成分です。朝使用すると紫外線に反応しやすくなってしまうので、夜のスキンケアアイテムとして使用するほうが安心です。

薬用化粧品の美白化粧品に含まれるアスコルビン酸〇〇や〇〇アスコルビン酸などのビタミンC系の成分は、紫外線を浴びやすい日中、シミの元になるメラニンが作られるのを抑えてくれる働きがあるので、むしろ朝から使用するのがおすすめです。

美白化粧品は肌を白くすることは出来ませんが、長く使用することで黒いメラニンを還元する効果は期待できるので、使い続けることが大事になります。


⑤ニキビが出来たらたくさん洗う

ニキビが出来たら皮脂のせいだ、アクネ菌のせいだとゴシゴシ洗っていた過去もあります…。

ニキビは毛穴に皮脂が詰まって、その中で酸素を好まないアクネ菌が増殖して炎症を起こしてしまうものになります。

皮脂が多いからといって洗いすぎると、肌は皮脂がなくなってしまったと感じて過剰に皮脂を分泌してしまうことがあります。

皮脂が増えすぎて毛穴が詰まることもありますし、逆に乾燥し過ぎて詰まってしまうこともあります。

そして洗いすぎによって、ニキビの原因になるアクネ菌だけでなく、肌の潤いを作ってくれている表皮ブドウ球菌のような良い働きをしてくれる菌もいなくなってしまいます。

肌は汗と皮脂と皮膚常在菌によって弱酸性に保たれていて、弱酸性であることで肌にとって悪さをする菌が活動しにくい状態になります。

ニキビが出来にくいキレイな肌を保つには汗と皮脂と皮膚常在菌のバランスが大切になります。

洗いすぎることによって皮脂や皮膚常在菌のバランスが崩れると、弱酸性をキープしにくくなるので肌荒れしやすい状態になってしまいます。

ニキビに関する記事は以前こちらに書いたものがあります。


美容法を見極める

肌をキレイにしたくて頑張っているのに、間違っていたり、逆効果になってしまうと悲しいですよね。

肌の構造や化粧品成分などを学ぶと、様々な美容法に振り回されることなく自分に合ったスキンケア方法を見つけることができると思います。

美容講座やスキンケアカウンセリングも随時おこなっていますので気になる方はお問い合わせください。


肌悩み解決のきっかけになれたら嬉しいです😊