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旅する練習 読んだ
旅する練習 読んだ
静かに泣いた
この人の語り口が好きだ!と
豊崎由美さんは書いていたけど
本当にそうだ 大好きだ
「最高の任務」も本作も
この夢見のよさはどうだ
風が吹き抜けていく心地よさはどうだ
差し挟まれていく風土記、古典、
時を縦横に駆ける闊達はどうだ
手賀沼から鹿島までのロードノベルは
水鳥小説であり
リフティング小説であり
ジーコ小説であり
水辺小説であり
真言の小説であり
書く人のための小説であり
もちろん
旅の小説である
感動を忍耐せねば、なのに
こんなに心動くままに泣いてしまった。
この人の本は、ぜんぶ買わねばなるまい。
またひとり、自分にとっての「推し」が
あらわれた。
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