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なぜシリーズA前のスタートアップが海外展開を開始するのか

こんにちは。オンラインイベントプラットフォームEventHubの代表山本です。

いきなりですが、弊社では、海外展開担当を募集しています。

海外展開の話をすると、

「日本市場を取りきるまでは集中したほうが良いよ」

と言われることもありますが、弊社ではあえて「今このフェーズで開始する」と宣言し、募集を開始しています。

弊社はまだシリーズA手前のスタートアップ。こんなに早いフェーズで本ポジションを募集するスタートアップが少ないからか、よく採用面談で「なぜですか?」と聞かれます。結構な頻度で聞かれるので、理由・背景を記事にしてみようと思いました。

▶なぜやりたいのか?
1. 個人的にやりたいから
2. 市場が圧倒的に大きいから
▶なぜ今なのか?
1. 会社のカルチャーのため
2. 既に10%以上のエンドユーザーが国外のため

個人的に、日本の枠を超えた事業をしたい

いきなりふわふわした理由・・・と思われそうですが、単純に日本の枠を超えて事業を展開する方がワクワクするし、チャンレジングだし、面白そう。意外とこの理由が一番大きかったりします。

自分はイギリスで生まれ、小学校低学年から社会人生活までをアメリカで過ごしてきたので、海外に出ることに対する抵抗はさほどなく、逆に「日本に絞る必要がない」と思っています。日本市場を勝ち取ることが非常に大事ではあるものの、視野は常に海外も見据えて事業を展開したいと思っています。

市場のポテンシャルが大きいから

当たり前ですがより大きい市場を視野に入れたい、という理由もあります。

弊社が活動するイベント管理システム市場は、昨今オンライン開催の需要の増加から、急拡大しています。Grand View Researchによると、今後オンラインイベント市場は、10兆円程度(2020)の規模から、40兆円規模(2027)まで成長すると言われています。

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日本のみでも充分な市場サイズですが、世界規模から見たらほんの一部。やはり国外マーケットを視野に入れることにより、一つのプロダクトで狙える事業サイズが大きくなるのは魅力です。

しかし、なぜ日本を勝ちきった後ではなく、今、なのか?

今後の会社のカルチャーの土台づくりのため

これはあくまで個人的な意見ですが、本気で海外展開を視野に入れるのであればMulti-cultural(多文化的)な組織を作ることは不可欠であり、それを可能にするカルチャーは初期のフェーズから意識的に作る必要があると思っています。

要は、100名、200名と完全に日本文化のみで組織経営した後に、いきなり国外人材を迎え入れるより、初期のフェーズから多種多様な文化や価値観を許容できる土台を作るほうが良い、と思っています。

上記を意識しているため、弊社には既に比較的バイリンガル・マルチリンガルや留学経験済みのメンバーが多く集まっています。また、そうではないメンバーのためにも、今月から社員の英語力を鍛える 「English Boot Camp」という福利厚生制度を導入しました。

半年に1度、TOEIC ・TOEFLを無料で受験することができ、毎日DMM英会話でレッスンを受けることができます。一人で頑張るのは大変だけれどもグループで努力するのはやる気が出る、という考えのもと、Slack channelを作りお互いを励まし合いながら英語力を上げていくというプログラムを運用開始しました。私は海外出身、人事も元中学校の英語教師なので、ビシバシ力を入れていきたいと思っています笑。

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この福利厚生以外にも、English Hourを設けて英語で雑談する時間を設けたり、「海外展開準備チーム」では先日公用語を英語に切り替えたため、Slack内での英語の利用頻度が増えました。今の段階から、いかにして日本発でMulti-culturalなチームを作れるか、を模索しようと思っています。

既に10%以上のエンドユーザーが国外のため

実は、まだ海外展開をする前の段階で、弊社の(導入企業ではなくイベント参加者の)ユーザの10% ~ 15%程度は、国外のユーザです。既に日本人以外のユーザが存在するため、比較的早い段階にプロダクトの英訳化は開始し、メールでのサポートは英語で行えるようにしてきました。

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半年以上前、まだプロダクトの英訳化も完全に対応できる前、海外からのお問い合わせが数件あった時期があり、私が検証も兼ねて商談をさせていただきました。その時に、(最終商談まで日本の会社だと思われていなかったらしく、最終検討段階で共有したところ)日本の会社であり、サポートの時間帯が日本であることがディールブレイカーになってしまい、残念ながらご縁がなかったのですが、海外の有力競合と同じ土台で最終段階まで検討していただけたことが自信になり、「これはサポート体制や言語対応を強化すれば行ける」と思い、準備を進める決意ができました。

最初から、視座は高く

以上が、簡単にですが

「なぜ、このタイミングで海外展開の準備をするのか?」

の背景でした。

不思議なもので、「◯◯したい!」と発言をすると、それが社内にも伝わりますし、社外に発信すると、自然とそれを可能にしてくれる人との出会いが生まれます。

一番最初に個人的な野望が、という理由を挙げさせてもらいましたが、野望を口にする効果は馬鹿にできないなと思い、早い段階から意識をしてきました。

ということで、海外展開担当(それ以外のポジションも)、絶賛募集中です!

ぜひぜひEventHubのキャリアページを覗きに来てください👇


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