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素晴らしかったアナザーエナジー展!

森美術館(東京都港区)「アナザーエナジー展 挑戦しつづける力」を見に行きました。本当に本当にすばらしい展覧会でした!
50年以上のキャリアがある世界の女性アーティスト16人の作品が展示されています。50年以上のキャリアということで、出品アーティストは71歳から105歳まで。すべての人のインタビュー動画が流れていて、なんとも含蓄のある言葉の数々もアートでした。

印象的だったのは日本の三島喜美代の作品。積み重なった2メートルを超える新聞紙の束はすごい迫力!手前の丸まった新聞は、情報を伝える新聞があっという間にゴミになってしまうことを表しているのかな、、と思ったら、美術館の方がつつっと寄ってきて、「よく見てみてください」と。ん??と思って見てみると新聞紙にしては厚みが。


遠目には新聞紙にしか見えなかったけれど、新聞紙にしては…

「これは全部陶器なんですよ」と説明してくれました。陶器にプリントしてそれを形作っているのだそうです。後ろの新聞の束ももちろんすべて陶器!

すごい量です


よく見ると、タウンページと手書きで入れてあるのがわかります。

タウンページが一番手書き感がありましたが、もちろん縛ってある新聞すべてが手書きです

新聞の裏にはダンボールや空き缶がガサガサっと入れてあるゴミ箱があるのですが、そのダンボールももちろん陶器。なのでもし手にとることができたら重いはずなのですが、入っている感じはなんとも軽やか。この表現力がすごい。

情報やゴミを割れてしまう陶器で作ることで、情報やゴミの問題を再認識させるというアートだそうです。

彼女のインタビュー動画がまた、ひょうひょうと楽しんで遊んでやっているという感じなのが、なんとも印象的でした。

もう一つ見入ってしまったのが、アメリカのスーザン・レイシーの「玄関と通りのあいだ」という20分の動画。ブルックリンの住宅街で365人の活動家が集まって、人種や民族、フェミニズムなどの問題を玄関先や道路で話し合って、通りすがりの人が気軽に参加できるというイベントを収めたものでした。みんなが気楽に語り合えるっていうのが、このコロナ下だとほんとに輝いて見えて、見入りました。

アナザーエナジー展は2022年1月16日まで。最終日16日のチケットはまだ全時間空いていました!お時間ありましたら、ぜひ、すごいパワーに触れてみてください!!

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