湯治飯レシピ「インスタライブ編」
2021年9月21日~25日までの5日間。毎日湯治場のキッチンより実演生配信したレシピたちをここにまとめます。
どれもその場にある、または近所の小さなお店で手に入る食材で作りました。
しかし1点だけ・・・調味料は家から持っていきました。
えーーーそんなの反則じゃん!
その場にあるもので調理するのが湯治飯なんじゃないの?
・・・と自分で自分にツッコみましたけど・・・。
それでも調味料は大事なんです
何と言っても料理で一番大事なのは「調味料」だと思っています。
もちろん食材の新鮮さは外すことはできませんが、質の悪い調味料はそれを台無しにしてしまうこともあるので油断できません。
従って、ココから少しだけ「持って行って良かった調味料とそうでもなかった調味料」について触れておきます。
何と言っても一番使ったのは「一発調味料」と名付けている「醤油・酒・みりんを同量で混ぜたもの」です。
大抵の「煮物」はこれで仕上がります。
野菜や豆腐、汁物にも「和食の味のベース」はコレで決まる便利モノです。
次にコクが出る「オイスターソース」や汎用性が高い「白だし」は私にとって必需品であり、愛してやまない調味料で今回も大活躍でした。
味に奥深さを与える調味料です。
ということで・・・
上記のものは出来れば美味しいものを選び持参すれば、味付けは美味しく想像通り(またはそれ以上!)にまとまります。
私は100均の小さなボトルに入れて持ち込みました。
逆に、持って行ったけど使わなかった調味料は「麺つゆ」と「コンソメ」でした。
結局、醤油とみりんがあれば「和風の味付け」になり、
オリーブオイルや乳製品と食材を合わせれば「洋風の出汁」が出た・・・
ということだと思います。
ただどうしても「和」に偏りがちな味付けに置いて「鶏がらスープの素」は重宝しました。野菜炒めや汁物など、ちょっと中華的な味を欲するときがあります。
さすがに、鶏の骨でイチから出汁をとったりしませんからw
さらに「醤油味」に傾きがちな味付けのバリエーションとして、
マヨネーズ、自家製コチュジャン、チーズ、バターに頼ることもありました。
そして最後の仕上げにはブラックペッパーとごま油が大活躍でした。
そしてそして・・・余裕があれば「美味しいオリーブオイル」!
もう、これと塩さえあればなんとかなります(結局ーーーw)
ドレッシングがなくても、
「オリーブオイル+塩」または「オリーブオイル+ポン酢しょうゆ」で完璧ですから。
・・・ということはポン酢しょうゆもあったら便利と付け加えておきましょう。
あれ?結局いくつになったでしょうか?多すぎますね(反省)
でも湯治に限ったことではなく、日常のご家庭でも上記の調味料があれば特別な「タレ」や「**の素」は必要ありません。
2,3週間はバラエティーに富んだご飯を作り続けることが可能だと思います。
では、お待たせしました!
昼のインスタライブで作った料理を簡単にまとめます。
一般的なレシピよりだいぶ「ゆるく」記載しているのは、私の性格所以だけでなく「湯治場で作る湯治飯」というシーンに合わせてみました。
(という言い訳でありますw)
湯治インスタライブ1日目(9月21日)
なめたけ・サラダチキン&きくらげスープ・玉ネギマリネ
湯治インスタライブ2日目(9月22日)
きんぴら・きのことごぼうの和え物・ごぼうの炊き込みご飯
湯治インスタライブ3日目(9月23日)
さつまいもご飯・さつまいもと豚肉の味噌炒め・さつまいもの塩バター炒め・さつまいもサラダ
湯治インスタライブ4日目(9月24日)
切り干し大根のサラダ・ザーサイパスタ・おつまみピザ
湯治インスタライブ5日目(9月25日)
担々麺・最後のカレー・もやし炒め
最後の日は「とれたて野菜」と「よっちゃんなんばん」シリーズを生産者の高橋さんご夫妻が差し入れてくださいました。
「美味しいものは地元のもの」ということを改めて体感する食材たちでした。
ただ、最終日だったので使い切れなかったものは鎌倉に持ち帰り、こちらの友人たちと食卓を囲み食べつくしました。
総括
今回の「湯治飯作り」は初めての挑戦で決して準備万端ではありませんでした。
とにかくやってみたいと思ったことを一度やってみよう・・・そんな気持ちで乗り込みました。
今回の食材調達も暗中模索?で
道中の道の駅の産直コーナーや地元にただ1件あるスーパー「おじまや」さん、あとは近くのコンビニで買い足して・・・という寄せ集めサバイバル調理でした。
しかし色々な人のご協力で全日程変化にとんだ料理を作ることができました。
もし次回改めてチャンスをいただけるのならば、「生産現場」や「農場」まで出向いて収穫して料理をする「よそ者によるご当地飯」をやってみたいと思っています。
本来の「湯治」とはこれほどガッツリ調理などしないと承知していますが
それでも、「そこにある材料で」「楽しく調理してみる」と言う時間の過ごし方がこれほど楽しいとは!!・・・単純に自分の中の大発見でした。
ほんの数日の体験記ですが、夢のように楽しく充実した日々を記録に残したく、まとめてみました。
そして最後にちゃっかりと自著を!(電子版あり)
結局宣伝ですか?(はいそうですw)
単なるレシピの羅列ではなく、料理の苦痛を減らすための考え方と実際の作り方や食べ繋ぎ方・・・そんな「料理の筋力」をつけてもらうためにまとめた書籍です。
お読みいただいた人が、少しでも救われて「料理が苦痛!」と言う思いが減っていったら・・・私はとてもうれしく思います。
*別記事で、湯治飯レシピ「夜の部」もまとめる予定です