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小麦粉


周りの友人や飲食のバイトの経験から、ここ1,2年で自分が食べるものに気を付けるようになりました。
食べ物に気を付けるといっても、単に食べるものの栄養素だけでなく、組み合わせ方、バランス、そしてそれがどこから来ているのかもとても重要だと気が付いた今日この頃。
でも今回は、食べているものの栄養に気を付けるようになった結果、いま私が実践していることを紹介します。

健康的に生活する、そして長生きする秘訣として近年注目されている「地中海食(Mediterranean diet)」。いわば地中海地域で実践されている食スタイルのことです(詳しくはまた別の機会に話そうかと)。
この核を握っている食材の一つに「穀物類」があります。それも日ごろからそれを食べるのが望ましいとのこと。穀物由来の食べ物というと、パン、パスタとかでしょうか。私が今住んでいるイタリアは、言わずと知れた小麦大国。スーパーに行けばたくさんのパスタの種類、小麦粉の種類も豊富です。
実際私もパン、パスタは日本にいた時よりも食べています。

「小麦粉の種類も豊富」。スーパーに行けばこんなにも種類があるのか、と驚きます。そして各小麦粉の栄養素も違ってきます。
代表的なのが次のタイプ分け↓↓

小麦粉00タイプ
小麦粉0タイプ
小麦粉1タイプ
小麦粉2タイプ
全粒粉

数字が小さいほど精錬度が高く、数字が大きいほど精錬度が低いと考えればOK。つまり「00」が一番精錬された小麦で、数字はついていませんが「全粒粉」がほぼ精錬されていない小麦。粒の大きさ、栄養素が違います。でんぷんの量、たんぱく、カルシウム、繊維の量、などなど。

「00」は小麦のすべての栄養素の部分がほぼすべて取り除かれている(精錬された)小麦です。小麦粉の皮の部分、胚乳部分、食物繊維の部分が取り除かれる結果、ビタミン、カルシウムアミノ酸などの栄養素がほぼない状態です。これによって、見た目は白くなり、加工しやすい小麦粉になります。

「0」は00よりではないですが、小麦の主な栄養源部分が取り除かれた小麦です。
「1」は小麦の栄養部はほぼそのまま残っていて、小麦の粒が細かく砕かれた状態の小麦粉です。
「2」は1と比べより大きな粒のままの小麦粉です。次の全粒粉と比べると加工しやすいのが特徴なのだそう。
そして「全粒粉」。これはここまで説明してきた小麦粉の中でも一番栄養素が高い種類。つまりほぼすべての部分が取り除かれず残ったままの小麦です。小麦が高温になって栄養素が壊れてしまうのを防ぐために、収穫された小麦は低速度でひきうすで加工されます。

小麦粉の種類によって適しているものが変わってくる、たとえば、
「1」「2」はパン、ピザ、オーブンで作るものに適しているといわれています(ざっくり)。

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さて、話を少し戻します。日本で白米をおかずと食べるように、いま私は普段からパンをよく食べるのです。料理、栄養素に関して私よりも詳しい今の同居人の影響もあって、以前からパンは「全粒粉」を使ったパンを買っていました。
しかし、パン屋やスーパーで買ったパンはいくら信頼できるところで買ったとしても、彼らは販売目的。つまり少なくとも店頭に並んでいるときは良い状態にしておきたい、ということでもしかしたら保存料などが入っているかもしれない。自分たちで材料をそろえて作れば自分が何を身体に入れているのかわかって安心。好きな小麦粉でパンが作れる。そして何よりもできたてのパンが食べられる。ということで、パン生地のこねるところから、発酵、そして焼くところまでやってくれるホームベーカリーの機械を買いました。

もちろんつかう小麦粉は主に「全粒粉」。そして小麦粉00-2のどれか。比としては5:3くらいです(私は00と1を試してみたのですが、わかったのは数字が若い小麦粉を使うとふわふわに、1や2を使うとよりずっしりしたパンになるということです。栄養素の違いに加えて触感の違いとしてはこんな感じ)。
小麦粉以外に入れるのは、水、オリーブオイル、塩、砂糖、酵母。
これらを正しい順番と分量を入れてスイッチを押せば、あとは機械がすべて3時間弱でやってくれます。


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食べるという活動は毎日すること。私たちは食べ物で形成されているとも言えますよね。何を食べるか(健康的なものかそうではないか)、どのように食べるか、誰と食べるか、量などで私たちの健康はもちろんのこと、気分も大きくかわってきます。
なので、こうやってできるところから、自分の身体のことをきちんと考えて実践し続けようかと。
ではでは。



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