耳がいいのか悪いのか

私は音楽が大好きだ。
クラシックでもジャズでもロックでもポップスでも、とにかく楽器が好きだし(特に好きなのはギターとピアノとビオラの音)、歌ならばメロディにのせられた歌詞が心の奥底に響いて、さぶいぼがたち涙を流すことだってしばしば。
昔から音に対しては敏感というか、音楽が私の中ではとても神聖で、かけがえのないものなのである。
勉強はからっきしだったけれど、音楽だけは勉強していなくても、テストは高得点だった。(あと、体育と美術と技術も。つまり4教科と呼ばれるものが得意だった)
ただ、私の耳は同時に2つ以上の音(もしくは、動作)があることを拒否する。激しく。
聖徳太子が10人同時に話を聞いていたなんて想像しただけでもゾワゾワする。
例えば寝るときに音がないと寝れないひとが居たりするが、私はその真逆で、音があると寝れない。
ラジオ聴きながら試験勉強する友達が居たが、私は無音でないと絶対勉強出来なかった。
高校生の時、オールナイトニッポンを聴きながら勉強をするのがなんだかとってもかっこよく感じた。
意気揚々と挑戦してみたのだが、もう耳がオールナイトニッポンに釘付けになり問題が全く読めなくなった。もちろんテストは散々たる結果に。
我が家では、すーさんがロック大好きなため、ふいにアレクサで音楽を流す。
そして、同じ部屋で息子がゲームをする。
さらには違う部屋で娘が「猫ふんじゃった」を弾く。
こうなると、私の心臓はバクバクして血流が頭にのぼっていくような感覚になる。
ただ、ここで、キレるのはちょっと大人としてどうなのっていう理性だけは保っているので、静かに心を別室にて落ち着かせたりする。
大きい音も苦手で、急にすーさんや子供達が大きな声を出すと怒りが湧いてくる。
でもすーさんは全く悪くないのである。
なぜなら、それは私が昔すーさんにお願いしたことだったから。

つづきます。





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