ある人にとっては「だからなに?」の世界が
あの庭が水仙ですごいことになっている。黄色、オレンジ、白、グリーンの世界に染まっている。
全く手入れのされない、ただ広いあの土地は、この時期になると毎年必ず咲いてくれる、健気で素朴な美しい花々の為に存在しているようなものだ。
季節限定の花園に咲き乱れる水仙は、現在全部で4種類。芽がでたときからずーっとその成長を見続けた。よって、そなたの名前が知りとうぞよ。
ラッパスイセン
幸せを運ぶ黄色い花。水仙と言えばこの子!
ペーパーホワイト
小ぶりの花をつける。その名の通り、花弁も、花の中心部分で、副花弁と呼ばれる部分も白い。とても可憐。その白さ加減が実にきりっとしてて魅力的。中央だけがちょっと黄色に色づき、うん。なんだかとてももてそうだ。
スズランスイセン
鈴蘭にそっくりで、葉っぱが水仙に似ていることからこの名前が付いたとか。別名スノーホワイト。とてもかわいい。すごいかわいい。妖精になってこの中で・・・眠りたい。
フォルテシモ
大き目の花。外側の花弁が黄色で、ラッパの部分がオレンジ。小さい頃は、この黄色×オレンジの配色がなんともダメで、田舎臭い花だなってずっと思ってた。
以上のことは、都会の姪っ子に教えたら、きっと「だからなに?」って言われそうだし、田舎の姪っ子に教えても、きっと「だからなに?」って言われそうだ。わはは。
ある人にとっては「だからなに?」の世界が、その人にとってはとても面白かったりするものだ。
あの庭の水仙は、一体どれだけの人の心を癒しているんだろう。そして、咲き誇る水仙に、一体どれだけの人が気付いてるんだろう。
最後までお読み頂きありがとうございます。 いとうれしです。