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とりあえず、のみ込んでみる。

とりあえず、のみ込んでみよう──と言いきかせて、喉まで出かけた言葉をのみ込んで、のみ込んだその言葉を、ここに吐き出そうかと思って書きはじめてみたものの、ちょっと待てよ、どうしてのみ込んだのか、のみ込むべきではなかったのか、気持ちを整理したほうがよくないか? というわけで、こうして書いてます。

仕事でもプライベートでも、それって納得いかないよ、理不尽だよ……と哀しくなることはそれなりにありますが、かといって、その場の勢いに任せて、自分自身が納得いかない、理不尽だ、と思うことをすぐさま相手に伝えてしまっていいのだろうか、とも思うわけです。

もちろん、言うべきこと伝えるべきことをうやむやにしてしまうのは良くないのですが、一度口から出てしまったこと、メールなどに綴ってしまったことは、修正がきかない、取り消すことができない。だから、本当に「今」なのか? 本当に言っていいのか? と立ち止まることにしています。

そして、相手の立場に立って考えてもみる。なぜ、その人はそういう言動に出たのかを考えてもみる。

すると、カッとなった自分の感情が、自分よがりの感情なのか、それともカッとなって当然の感情なのかが見えてきます。要は、冷静になって考えるというひと言に尽きるのですが、まあ、それが難しいから、こうやって書き留めることで、感情を鎮火しているわけなんですけどね。

でもって、のみ込んで気持ちが落ち着いて「ま、いっか」だと進歩がないので、せっかく立ち止まった意味がないので、どうすべきかも考える必要がある。

今回の場合は、「あれ?」と思ったのが(その人に対しては)初めてだったので、次回、さりげなく、こういう場合はこうしてもらえると嬉しいです、という旨を伝えよう、そこに着地しました。私自身も「こうしてほしい」を事前に伝えていなかったので。自分にとっては当然のことでも、相手にとってはそうじゃない場合だってある。まずは、しっかり伝えようと思ったわけです。いきなり感情をぶつけては、その後の関係がぎくしゃくしてしまいますしね。

また、のみ込むこと=我慢に捉えられがちですが、それは、ただのみ込んで終りにした場合です。のみ込んで、分解して、消化することは決して我慢ではなく、コミュニケーションを円滑にする方法のひとつ、解り合うための方法のひとつ、だと思うんですよね。

ちなみに、のみ込むときは、深呼吸して、空気をごくりとのみ込むようにのみ込んで、のみ込んだあとに「はい、のみ込みました」「はい、考えてみましょう」って声に出すようにしています(笑)。この作業、意外と大事なことなんじゃないかなぁって感じてます。

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