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私的環境と私の視力史

昨今、スマホ老眼なる言葉が使われるようになりましたが、
これをスマホやパソコンで見ている皆さんは大丈夫でしょうか?

私は近視と乱視がひどいのですが、
近視は毛様体という筋肉が凝り固まってしまっているので
老化と同じことだと言われたことがあります。

悲しい。

老化と言われると、え?とうろたえてしまいますが、
年とともに乱視もひどくなる一方で、
私の目は老化の一途を急速に進んでいます。

30代半ばで飛蚊症を発症し、眼の中で飛ぶものは増えるばかりだし、
40過ぎには時折光が飛ぶようになりました。
今や、網膜剥離を恐れる日々を送っています。

ですが、スマホやパソコンに向かわない日はありません。
仕事をしていても、パソコン作業はありますし、
家でも、大好きな海外ドラマはパソコンで見ますし。

当然、パソコンに向かっている今も、ブルーライトカットの眼鏡をかけて、パソコンにもブルーライトカットのボードを取り付けて、
これを書いています(笑)
かなり気を使っている……つもり。

でも、ブルーライト対策をしてからはやはり、目の疲れかたがぜんぜん違います。効果あり、と思いたい。

そんな私の視力は現在右眼は0.02と悲しい状態です。
大人になっても0.7くらいはあった左眼も、現在進行形で低下しており先日の検査では0.2。

更に乱視も半端なく、信号が2重に見えたりします。
近視より乱視がひどいと言われています。
いえ、運転するときにはもちろんきちんと矯正していますよ。

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そんな私ですが、
高校3年になるまでは、私の視力は両眼1.5でした。

わりとよかったんです。

ずっと眼科検診はこわいもの知らず。
何も考えずに受けていました。

なのに
高校3年生の眼科検診で右眼だけ0.7に落ちていました。

そう、発覚は高校3年生の眼科検診。

同級生も我が娘もそうですが、
視力が下がる子は小学生から下がり始めるので、
その年齢まで1.5を維持していると、自分はもう近視とは無縁だと勘違いしてしまうんですね。

最初は全く信じられず、検査のやり方がおかしいのだと疑ったほどです。

その後、保健室で再検査を行い、同じ結果が出ても信じられず、
要検査通知を持って眼科受診し、そこでも同じ結果が出てもまだ信じられませんでした。

どれだけ自分の眼に自信があったんだか、と今では恥ずかしいほどですが。

それほど「近視」という言葉は、私の人生には無縁のものと強く信じていたのです。

しかし、あっという間に私は眼科で眼鏡を作られて、

眼科医には
「急激な視力低下により
今後気を付けなければ将来網膜剥離になるでしょう」
とまで言われたのです。

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未来に向かって、頑張って受験勉強をしている(正直そう頑張ってはいませんでしたが)真面目で、か弱き高校3年生女子に対して、何というひどい言われっぷりでしょう。

当時、受験生ではありましたが、たいして勉強をするわけでもなく、
テレビもほどんど見ることもなく、夜はラジオや音楽を聴いて過ごしていた私は、何に気を付けたらいいのかよく分かるはずもなく。
何故、視力が落ちたのかすら(しかも右眼だけ)分からずに
作った眼鏡も「こんなもの!」とかけずに過ごしていました。

眼をこすろうとしたら眼鏡にぶつかるし、
自分の付属品を体が理解できずに、柱に眼鏡だけぶつかることもあったりして……。

突然かけろと言われた眼鏡は邪魔以外の何物でもなく
左の視力だけでもきちんと遠くまで見えるのですから、
眼鏡なしでも何の不自由も感じていなかったのです。

今では、姿勢の悪さで右眼だけ視力が落ちたことも、
眼鏡をかけないデメリットも重々承知していますが。

何と言ってもあの頃は高校3年生。
若かった。

眼鏡男子はけっこう萌えるのに(笑)
自分が眼鏡をかけることへの抵抗感はぬぐいきれずに
なんだかんだと20年以上を過ごしてきました。

産んだ子どもたちが次々と視力低下で眼鏡生活となり
眼科受診を繰り返し、
眼鏡を作り替え、
やがてコンタクトレンズへと移行しても、
私は未だうだうだと眼鏡をかけることへの言い訳をしていました。

しかし、スマホやパソコンを頻繁に使うようになった昨今、
視力は両眼ともに坂道を転げるように低下し、特に乱視の進行は深刻です。

運転免許更新時にあやうく引っかかりかけ
眼科へ行くたびに指摘され、何度か眼鏡を作り替え、
そして紫外線カットやブルーライトカットの眼鏡も購入。

ようやく眼鏡と仲良くなってきました。
(情けないことにコンタクトは眼の中に異物を入れるようで未だ挑戦できません)

ちなみに我が弟は30過ぎまで1.5だった視力が、
ちょっと出世してパソコン作業のデスクワークが多くなった翌年から急激に近視が進行しました。

ブルーライト恐るべし。
大人になっても油断大敵。

近代文明と私の視力。

気を付けることも少しは覚えた今、
どちらとも上手く付き合いながら、
この眼がこれ以上悪くならないことを祈るばかりです。

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