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自分を受け入れられないこと「ビールと私」

私のnoteを読んでいる方はお気づきだろうけれど、ビール好きである。
時々、呑兵衛といわれる。

「ビール好き」はいいけれど「吞兵衛」は自分で名乗るには抵抗がある。これを書きながら「呑兵衛」の文字をどう言い換えようか消そうかと悩むくらい。
そんなに飲まないし。と自分では思っている。

若い頃は家ではまったく飲まない人だった。
晩酌という習慣のない家で育ったので、お酒は外で飲むものだと信じていた。

ただ、大人になり、お酒を飲んでもあまり酔わない人間だと自覚する。
ザルを通り越して筒と言われるような、女らしさのカケラもない飲みっぷりだった。
少し飲んで赤くなる可愛い女子に憧れた。せめてもの抵抗でカルアミルクとかカシスオレンジとか可愛く見えるものを頼むこともあった。でも、甘すぎて結局ビールに戻る。

普段は飲まないけれど、飲み会ではがぶ飲み。
そんな20代前半を過ごす。

そう、普段は飲まない人だった。
出産して数年の専業主婦時代と、働き始めてもシングルだったので、ほとんど飲み会にも参加しなかった。体にアルコールを入れるのは歓迎会や忘年会程度の、年に数回だった期間が10年以上ある。

そのくらい飲まない人間だったのだ。
確かに。
本当に。

アラフォーになった頃、転機が訪れる。
悪い同僚がいた。飲み会でがぶ飲みする私を知っているので、家でも飲んでいると思ったらしい。
その同僚は仕事帰りに「さあ、帰って美味しいビールを飲むよー」とか「ビールビール♪ビール買って帰ろう♪」などと毎回毎回言うものだから、なんとなく「じゃ、私も買って帰ろうかな」なんて思ってしまったのがきっかけだった。
まあ、ビール好きだし。
完全に洗脳されたのだ。

宅飲みなんて言葉も出てきた頃だった。
40歳手前で、宅飲みを始め、徐々に習慣になってしまう。習慣になると人間なかなかやめることができない。

今でも休肝日は設けているし、家ではそんなに飲まない。いや、一時期、お得だからと6缶セットを買ったら4缶くらい飲んでしまったので、あると飲んでしまうタイプなのだ。
だから、まとめ買いは避けるようにして、飲まずにすむように自衛している。2缶以上は買わない。

そして年々確実に酔いは回りやすくなり、人並みに酔うようにもなってきた。と思っている。いまいち人並みが分からないけれど。

もうひとつ、私はビールを飲むと一緒に何か食べてしまう。飲むと摂取カロリーが恐ろしいことになる。
さらに、子どもが成長して自由な時間が増えて、外で飲む機会がすごく増えた。
そんなこんな悪い理由が重なって、最近ようやく宅飲みの量と日数を減らし始めている。

だからビールは大好きだけれど、そんなに飲んでないよ、と言い訳したくてこのnoteを書いているのである。
ビール大好き。でも吞兵衛ではない。なんだろう、この抗いたい気持ち。

飲んでいない期間が長かったせいなのだろうか。

本日はロング缶一本。それだけ。
でもまあ、そうなのだ。わかっている。
当然今も飲んでいるわけで。
でもでも、呑兵衛というには抵抗があるのだ。どうしても。


そろそろ潔くならないと、とほんの少し思い始めてはいる。





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