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【夏休みの宿題ギリギリ派】終わらない朝、娘との思い出

夏休みの宿題。ギリギリにならないとやらない、という話をよく聞く。
それって、どのくらいのギリギリ?
前日?終わらないで朝を迎えたことは?

逆に、7月中にもう終わったよ、という話をあまり聞かないのは、終わった人は謙遜しているから言わないのであって、本当はみんなちゃんと終わっているのだろうとずっと思っていた。

私は3人兄弟だが、ぎりぎりまでかかって親に叱られて、という光景を子どもの頃に見た事がない。だから、のびた君みたいな人はマンガの話。大袈裟だと思っていたのだ。

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でも、私は2人しか育てていないのに1人いる。2分の1の確率。
夏休み明けの日はほぼ徹夜の状態。それでも終わらずに、始業式ではなく1回目の授業までになんとかぎりぎりで提出するという始末。

小学生の頃は、それなり、のペースだったけれど、始業式に間に合わないということはなかった。
なのに中学時代は1年生からいつもぎりぎり。課題が増えたせいなのか、部活が忙しいせいなのか。何故こんなにギリギリ派になってしまったのか疑問で仕方がない。

とはいえ小学生の頃は親が介入できそうなものも多いし、やったかやっていないかもわかりやすく把握できていたからかもしれない。

中学生になると確かに課題も多くなり、親が把握するのも難しいくらい各教科ごとに色々提出物もあり介入が難しくなる。大量の課題に子どももやる気が失われそうにもなるかもしれない。キャパ越えを起こしたのか。
優しく声掛けをしていても嫌がられ、しだいに口を出すのも難しくなる年頃でもある。

本人がやらなくては身にならない、という我が家の方針で、手伝うことは基本しないけれど、そうなると終わらないことも多い。結局、始業式の朝に慌てていたりすると、やはり心配になって手助けしてしまうこともあった。登校直前に私が因数分解して娘がその答えを書いている姿は、今思い出してもありえない光景だ。だって「当日朝」って遅すぎるでしょう。

それでも懲りずに繰り返すのだ。終わらない朝を。摩訶不思議。

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高校時代にこんな出来事があった。
夏休み明け初回の家庭科の授業日の朝。決して夏休み最終日ではない。すでに新学期は始まっている朝。

家庭科の教材に、まだボタンをつけ終わっていないと、あたふたしている娘。どうやら夏休みの課題だった様子。
朝なんですが…。またこんなギリギリにやっているの…。という言葉を飲みこむ私。

遅刻しそうだし、それ以前に見るからに間に合いそうもない。
基本、手伝わない冷たい鬼母でも、高校ともなると単位を落とされると困る。それも家庭科で?「もう無理、助けてー」と言われると手を出してしまうのが親心。痛いところを上手についてくる。
そして親でも手伝える家庭科。数学ならもはやチンプンカンプン。もしや策略か?
結局、私も朝からボタン付けしてアイロン。もちろん私も出勤前。やれやれ、とため息。

どうして、こうなるまで放っておくのだろう。早め早めに片付ける習慣のある私は、気が気では ない。
娘がまた慌てることのないようにとあの手この手でおだてたり、時には厳しく言ったりしても聞く耳は持たない。遊びにも行くし。
というか、どうしてその状況で遊びに行こうと思えるのか不思議でならない。
私は、宿題が残っていると心配で遊びにも行けないタイプだった。最初にがっつり終わらせる派。
両極端で、ここまで性格が違うと理解不能の域に達する。

休み明け、ここまで切羽詰ってる人ってやっぱりいるものなのだろうか。
そして、これはずっと治らないものなのだろうか。
こんな姿を見るたびに、毎回自らの子育てに自信喪失していた私だった。

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それでも、こんなちょっと神経質な母親の元、娘は大らかに育ち、今は教える側に立っているという不思議。信じられないが、それなりにやっている。
宿題ちゃんとやってきなさいよ、なんて言っているらしい。

ただ、ギリギリ派は なおる気配はない。でも間に合えばいいかくらいで見守ってもいいのかな。
私の性格上は、余裕をもって終わらせることができれば何よりだと今も願わずにはいられないし、かなりハラハラもするけれども。
親は「信じて待つ気持ちを育てる訓練」だとでも思いながら。

と、過ぎたことなので今は言える 笑


でも当日朝はやっぱり辛い。
親の心の平穏のためにも、せめて前日夜までに終わらせることを強くお勧めしておこう。


ここまで書いて、もしかしてウチの娘だけだったらどうしよう、という不安に襲われている。

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