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『私的気まま帖』essay note

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「非凡でなくてもいい、きみとなら何かが話せそうさ」がモットー 気ままに思いつくまま
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#日記

私の中の「書く」。そして今サイトを断捨離してnoteを残す。

少しずつプロフィールに載せていることを書いていこうと思っている。 (プロフィール欄に詳細あります) 今回は「書く」 ※  ※  ※ 小学4.5年の時に日記をつけ始めた。親から日記帳と書かれた単行本のような分厚いノートをもらったのがきっかけだ。 それにその日の出来事を普通に書いていた。 ただ、普通に。 でもそれが、毎日何か書く、という習慣をつけたことは確かだと思う。 中学生になり日記はやめてしまったけれど、代わりに詩を書くようになっていた。 まだそんな長い文章は書けなく

せわしさもよき四月最終日の朝

あっという間にひと月が終わってしまう。 空へと伸びる枝先に新芽が、道端や庭先に花が、歩いていると目につくようになってきた。 我が家の朝晩は、まだ暖房オンである。 それでも記録的なまでに積み上げられていた大雪は、上がる気温に追い立てられるようになくなって、芽吹きが顔を出し、風景に彩りを増やしてすっかり春だ。 先月職場を去った彼女から、郵送で菓子折りが届いた。理由を知らないスタッフも多いから、添えられた手紙は簡潔な挨拶のみだった。ただ、差出人の住所が「あの町」のものだったから

冬休みと親の宿題

子どもたちの声が響きわたる。 今朝は快晴。近くの大きな公園には、なだらかな傾斜がついており、スキーやソリ滑りをする親子でいっぱいだった。 こちらの学校は、まだ冬休み中。 赤や青いソリに親子一緒で滑り歓声をあげる子。 ぎこちなくスキーを操りボーゲンで坂を降りていく子。 坂の中腹で転んで、笑いながら起こしてもらっている子。 普段は白い斜面が、色で溢れかえっている。 長い冬休みは、私もよく小さな体で、スキー板をえっちらおっちら担いで滑りに行っていたものだ。 私が通った小学校

還暦の彼女

今日のランチのお相手は前職場が一緒だった還暦の彼女。 先月還暦になった。還暦還暦て言うな、って叱られそうだけど(実際叱られたけど)彼女は還暦でも可愛らしい。 少しズボラで大雑把。年だからー、とエクセルに滅法弱い。りえちゃん助けてーと年上なのに甘えてくる。でも憎めない。 九州に引っ越した人がお世話になりました、とちょっとしたギフトを置いていった。その場にいなかった還暦の彼女の分を私は預かった。会いたいがために。 土日関係なく働いている彼女とはなかなか休みが合わず、ようやく都

メガネのプリンセス

眼鏡を新調してから半年が過ぎた。 店の前を何度か通ることがあっても私はなかなか気軽に入れない。3ヶ月毎の定期点検のカードをもらっていたけれども、今まで眼鏡の点検なんて行ったことがないので見て見ぬふりをしていた。 いや正しくは行こうかなと前を通っても、人が多く忙しそうだとか、担当してくれた店員さんの姿がないと やっぱりやめようだとか、理由をつくっては通りすぎてしまっていた。こんなところにも人見知りは顔を出す。 それほど混んでいるようには見えなかった平日の昼間。 ちょっと寄って

忘れものは何ですか

小学校が我が家のすぐそばにある。 朝、家を出るとたくさんの小学生がこちらへ向かって歩いて来るのと行き交う。なのに今朝は後ろから息をきらして走って私を追い抜いていくランドセルの少女がいた。 どうしようどうしようと呟きながら。 ランドセルには黄色いカバー。一年生だ。通りすがりの子にどうしたの?と聞かれて「忘れもの!」と叫んでいる。小さい体で先の横断歩道もわたっていく。 家はどこかな。まだ遠いのかな。学校に間に合うかな。 どうしようどうしよう、は遅刻しないかの心配なのか、親は家にま

シンプルな生活

ミニマニストや断捨離という言葉をよく耳にするようになった昨今。 あまり物を持たないように心がけてはいるけれど、究極にシンプルな生活をしていたのは寮生活の頃だと思う。 昭和から平成へ跨ぐその頃、四人で一部屋の寮生活をしていた。 しかも相当レトロな。 先輩後輩一緒。 部屋には、作りつけの机とロッカーとベッドだけ。しかも2段ベッド。 昭和の寄宿舎的な。 持ち込める荷物は、最小限の生活必需品と洋服、学習用具。 ベッドの枕元にカラーボックスを横置きにひとつ。机の脇に本棚がひとつ

歩く目的は歩くこと

少しずつプロフィールに載せていることを書いていこうと思っている。 今回は「歩く」 ※ ※ ※ 私が「歩いてくる」と言うと、娘たちは不思議がる。 何のために?と。 ウォーキングコースを歩いていると、 たくさんの方が歩いたり走ったりしている。 皆さん、それぞれ理由があるのだろう。 娘が思うには、 私はダイエットするという体型でもなく、健康のために、というにもやや若いお年頃、 と考えている様子。 ありがたいことだ。 しかし、年々体型は崩れていくし、腰痛も出てきたりしてい

文芸クラブ の記憶

昨日の投稿で何度書いても脱線するため割愛したものがある。 私は中学3年生の後期、文芸クラブに所属していた。 今は小中学校にクラブ活動はなくなってしまったけれど、私の頃は毎週1時間、水曜日だったか木曜日だったかの6時間目がクラブ活動の時間だった。 1年の前期後期、2年の前期後期、3年の前期、と続けてバスケットボールを選んだ私。(完全に下手の横好きである。ちなみに部活は違う) 3年生の後期も私はそのつもりだったけれども、仲良しだった違うクラスの部活仲間から誘われた。部活も終わ