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さようなら。ファイターズと札幌ドームへ。長い長い思い出話をしてみようーその2 初めての試合観戦、札幌ドームは、夢の国?

 いやあネットってすごいですね。日刊スポーツの記録が検索したらすぐ出てくるんだもんなあ。上のリンクをクリックしてみてください。当時の試合内容、出場者、成績がわかるよ〜面白いね!

 2007年6月17日 交流戦日本ハム対中日 観客数35121人 
その中に、わたしはいた。札幌ドーム自体には、サッカー観戦で一度行ったことがあったが、野球は初めてだ。
 
 そもそもプロ野球の観戦自体、高校生の時に稚内にやってきた巨人の二軍戦(定岡正二が投げていた😀)と円山球場で一度見ただけ(たまたま日ハムの試合で「ウインタースがいた」ことしか覚えていない…)昭和生まれの道民としては、そんなもんと思う。滅多にプロ野球などやってこない北の大地だったのだから。

 2007年〜8年は、多分北海道におけるファイターズブームのピークで、ことさら土日の観客はすごかった(すごい歓声で、盛り上がり場面ではウエーブ(注2)までやってたの、覚えてる?試合に差し障るのでやがて禁止になったほど。)
 初めてだから熱狂的応援団のいる外野はちょっと怖い…かといって内野席のチケットは、高くてとても買えない。じーっと公式HPのパソコンの画面を睨み、探していると「C指定席」というのがある。価格もお手頃だ。今、思い出したけど、当時は、コンビニでチケットを買っていた。
飲み物、ペットボトルの持ち込み禁止などルールはあんまり良くわかっていなかった。すごい人出で、なかなかゲートに辿り着かない。入り口で持ち物検査をされる、チケットの半券を切る。ドームに入場するだけで大変。
でも、中に入るとすっかり気持ちは舞い上がっていた。

 サッカーの時は、場内の飾り付けや演出などはなくて、コンクリート打ちっぱなしの巨大な構造ばっかりが印象に残っていたけれど、ファイターズの選手たちの顔写真がいちいち貼り付けられている渡りゲートや、ずらりと人が並んでいる飲食の販売店、コンコースにもある売店までもが、もの珍しくかったし、何よりもグラウンドの緑ー人工芝の緑が、目に飛び込んで来る。照明は明るく、活気に満ちて、球場全体が輝いている。

オルガンの軽快な音楽が流れ、球団マスコットのB.B(ブリスキー・ザ・ベア)がバク転し、ファイターズガールが大きな旗を翻し、選手たちが一人一人コールされ、ベンチから飛び出してくる。ライト稲葉篤紀、「全力疾走」がチームの掟だったファイターズを体現する選手。

「稲葉さん」が、最初の一歩をぴょんと出し、反動をつけて一目散に走り出す姿が、好きだった。何度見ても、なぜか涙がちょびっと出そうになったものである…。

沸き立つスタンドとグラウンドは一体になっているー
初めての体験に、驚くわたしは、そう感じていた。

「新しいエンターテイメントとしてのプロ野球」

雑誌やインタビューで読んだ、(当時)大社オーナーや高田繁GMが語っていた、北海道に来たファイターズが目指しているものとは、こういうことだったのか…。

 試合は、記録の通り、ドラゴンズ、中田、ファイターズ、グリンの投げ合い。この時は武田久が3回投げてたんだね。9回裏、稲田直人が、センター前へ弾き返す。サヨナラゲーム!

はじめてのファイターズ生観戦が、人生初めてのサヨナラゲーム観戦。
脳内に大量に発生したであろう快感物質、ドーパミン? 
楽しくてたまらない! 
こんなに面白くって楽しい場所が、他のどこにあるの!?

 一人のファンとファイターズとの長い長い道行が、この瞬間、始まったのだった。

(注2)

ウェーブ英語: Wave)とは、スポーツイベントなどで観客が行うパフォーマンスである。スタジアムの観客が縦列ごとに順番に空中に向かって手を広げ立ち上がってから座るという動作を行うが、この動作が周囲へと伝播し遠方から見るとスタンド全体が打っているように見えることから呼ばれる[1][2]。 ウイキペディアより抜粋

トップの写真は、賢介の引退試合の時に撮ったもの。

(文中敬称略)




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