火曜日のエース、上沢直之、2年ぶりの完投勝利。決勝打は、松本剛93年組たちが、ファイターズの中心を作るーそれにしても美しいマウンドに唸るしかなかったー
ファイターズ2020 9/1 63試合目 札幌ドーム F×E 8対1
両チーム無得点の3回表、バッターロメロ、2ベース。続く岡島もヒット。ノーアウト1、3塁。1点は仕方なしかの場面。楽天イーグルス三木監督は、スクイズを選択する。開幕当初、走塁でかき回しタイムリー、ビシバシと小技も決め、確実に得点を重ね、なんなら長打でビッグイニングもと堅実&強い野球を見せてきた。今日の上沢の出来は抜群と見て、なんとしても先取点をという作戦だったと思う。
しかし9番足立、失敗。ランナーはサードに進んで再び1、3塁。1番小深田、なんともう一回スクイズのサインでさらに失敗…結局、上沢直之は、このピンチの場面を無失点で抑えることになる。
うーむ。唸るしかない…。スクイズを簡単にさせないのは、うわっちのボールの性質(回転数スピン量の多いストレートと言われてますよね)なのか、優心のリード配球のたまものなのか、たまたまバッターがミスしただけなのか。はたまた複数の要因のミックスなのか、素人には、わかりまへんが。
上沢直之のマウンドでの立ち振る舞い。表情、取り囲む空気と気配ー落ち着いているが頭はフル回転しているー冷静だけど燃えているー周りで守る野手たちも、きっと、その後ろ姿に引っ張られている。スクイズ連発の難しい場面、慌てることはなかった(ビヤヌエバは、ちょっと慌てていたけど。アウトには出来た。)
今年に限らず、ファイターズが負ける時は、必ずエラーやミスから負けていく。自ら相手に流れを渡し、野球を壊してしまって、直せない。
でも上沢直之は、違うんだなあ。直なだけに? 開幕以来終始一貫、試合の主導権を相手に渡さないピッチングをする。たとえ敗戦したとしても、野球は壊れない。投げる度に野手の安心感と信頼感は、どんどん積み重なり、固くなっていく。エースがエースたるに必須な循環が、生まれている。
イーグルス先発は辛島くん。今季は不調で中継に回っていたが、得意のファイターズには本領発揮なのか、得点できる気配はない中、4回裏にアクシデント発生。辛島くんにとっては、挽回の大事なマウンドで、無念の降板だったと思う。ファイターズは、7.8回に大量得点し。3位争いのカード、第1戦を取る。
上沢直之ー9回1失点。2年ぶりの完投勝利を挙げる。決勝打は、松本剛。うわっちが頑張るとき、近藤健介とともに高卒ルーキー同期入団の彼らは頑張る。大卒を含めた93年度組は、チームに10人もいてファイターズの中心になろうとしているが、同期入団は、また趣が違うし、ひよっこの頃から見てきたファンにとっても、思い入れは、強い。
本当に、大人になったんだなあ…って感慨は深いよねえ。
そうしておいて、さらに。ただ今のところ、わたしたちの上沢直之は、日本で最も美しい投手である。日本一カッコいい投手でもいいけど。でもやっぱり、そのマウンドでの佇まい。すっと立ち上がった姿、札幌ドームでばっかり投げているせいなのか、日焼けしてない色白の面差し、きりりと引き締まった顔にある眉の位置、さらりと落ちる前髪ー
うーむ、だからやっぱり唸るしかない。いつまでもこうは行かない。たった今、鑑賞し堪能できる、この美々しい姿。しっかりと目に焼き付けて、わたしたちもついていこう。本物のエースへと成長していく、上沢直之の背中にー
ありゃーグッドタイミングなの? まじでまじで今さっき書いてしまってから発見。ファイターズのファンブック。次号のお知らせでした!(この号ファンクラブ会員に送ってくれるのだったらいいなあ😀毎号は送ってもらえないのよね…)トップの写真は、こちらから拝借します!
ファイターズ 30勝30敗3分 5割に戻す。3位イーグルスと1ゲーム差。連勝あるのみ! 2戦目の先発は、上原健太。投手生命を賭けるゲームになる。
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