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野村佑希とファイターズ。「スカウティングと育成のチーム」外れそうになってた看板を直しに来てくれた19歳(二十歳になりました)は、待ちに待ったスラッガー&大型内野手!

先だっての6/25 楽天戦、大活躍を見せてくれた(その時点では)19歳。野村佑希。あだ名はジェームズ。アメリカ生まれの帰国子女でミドルネームがジェームズだから。でも素顔は、全然ジェームズって感じではない。誠一郎とか信彦とか孝也とか一樹とか、根拠は何もないが、そんな名前が合いそうな、さっぱり顔の佑希くんだ。

実は、彼のことはあんまり知らない。(以下は、週刊ベースボールの選手データから抜粋させていただきました。)

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花咲徳栄高校の2年時に4番で甲子園優勝という華々しい経歴を持ち、一昨年のドラフト2位なんですが。何しろこの年は、甲子園スターの目白押し、ファイターズも1位指名して外れたドラゴンズの根尾くん。ロッテの藤原くん。広島の小園くん、そしてファイターズの1指名獲得は、吉田輝星…。キラキラ星がキラキラしすぎてて、申し訳なくも…野村くんはあんまし目立ってはいなかった。

でもだからと言って、このわたくしが何も見ていなかったわけでもない。ルーキー たちが集まる1月の合同自主練習、横浜高校の大砲万波中正とともに、彼は一際目を引いた。バットスイングがめっちゃしっかりしてる。そして落ち着いている。2年先輩の清宮幸太郎ルーキー時と比べても、大分大人っぽく見えた。

内野手として育てるということで、飯山祐志二軍内野守備コーチに、1年上の難波くんとともに、本当に手取り足とり一から教えられていた。イースタンリーグでもそこそこの成績を残し、順調に育っていた1年目の9月。思いもよらぬことがおきる。大変な大怪我、股関節の亜脱臼、全治5ヶ月との発表だった。

股関節は、普通の人にとっても重要な体の部分。ましてやスポーツ選手にとっては、選手生命に関わるような場所じゃないのか? 大丈夫なの…野村くん。老婆心は最悪の想像までしてしまったけれど。

大丈夫だったんだねえ。今年春のキャンプは二軍スタートで、普段通りの開幕だったら一軍ではなかったと思う。コロナで開幕が遅れ、3塁補強選手であったビアヌエバが虫垂炎で離脱。チャンスはたまたま訪れるが、そのたまたまをー運ーとも呼ぶ。

ビアが抜けたファイターズのサード候補は、横尾俊健、平沼翔太、谷内亮太。並べてみると皆そこそこ良い選手。しかし横尾くんは、スラッガーとして今ひとつ開花せず守備とスピードに不足がある。平沼くんは、紛れもないスター候補だけどショートの次候補としての立ち位置が強い。やっちーは、オールマイティのサブとして重宝される守備に重きが置かれる選手。

ファイターズが絶対的に欲しいサードは、レアードみたいにガンガン打ってガンガン守れる総合的にレベルの高い選手だ。身長185㎝ 体重90Kgの野村佑希は、願ってもないスラッガー&大型内野手。走力ースピードもある。練習試合でホームランを複数放ち、目を引くプレイで、諸先輩の頭を一気に超えてきた。(一軍抜擢を首脳陣に決断させた一番の要因は、スローイングが安定してることじゃないのかなと素人ながら思いましたが)背番号24。陽ダイカンの後継でもある。

高卒2年目で、これだけの速度で出現した選手は「スカウティングと育成」で名高いとされてきたファイターズでも、滅多にいない。ダルビッシュは1年目で5勝。大谷翔平は、別格のレギュラー扱い。それくらいだと思う。遡って田中賢介が一軍で定着したのは6年目。森本稀哲もそう。中田翔も陽ダイカンも4年5年はかかっている。

野村くんが、果たして今年、ずっと一軍にいて活躍するかどうかはわからない。清宮幸太郎が足踏みをしているこの3年、いやそれ以前から、ファイターズの「スカウティングと育成」は、実のところさほどの成果を見せることができていない。だからといって大型補強、FA選手を獲得したりしないチームなので、選手層はどんどん薄くなるばかり…。

苦悩するファイターズにとって華々しいデビューを遂げた野村佑希は、やっと生まれた希望の星だ。待ち続けていたーチームを変える力ーを強く感じる選手として。

これから先、ビアヌエバの状況しだいで立場は変わるかもしれない。でも願わくば、ビアが戻ってくるまでに結果を出し続け、サードのレギュラーを取ってしまうくらいの活躍を、もしももしも彼が、してくれたなら。

わたしたちのファイターズの行先は、きっと明るい明るい光に導かれるだろう。

なんて、二十歳の若者にかけるには、大きにすぎる期待ですね。でも、それくらいのビッグなスターの予感だってことで。見守ります☺️













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