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「日本人の英語を変える!ポッドキャスト」
020.イギリス英語って何?

音源はこちらから無料で聴けます。


今回お相手を務めてくださるかなみさんがカナダに到着されてからほぼ1ヶ月経過しました。

トラブルなども発生し、予想してなかったことも起きたそうですが、娘さんと共に楽しく過ごしていらっしゃるそうです。

トラブルは私もイギリスでありました。

そこでめげちゃいそうになりますけど、ここで前払いをしたと思って。

そのあとはいいことが続くと思うので、その希望を持って前を向いてやっていきましょうね!


さて、今日のテーマは「イギリス英語って何?」です。

なぜこのようなテーマにしようかと思ったかというと、

「イギリスから来たから『英語』っていうんじゃないの?」ということ。

日本から来たから「日本語」というのと同じで、英語って英国の言葉だから英語っていうんであって、「日本の日本語」とか「台湾の日本語」とか言わないですよね。

イギリス人はみんなBritish Englishって言われるのは嫌いです。

嫌いというか、重言、意味が重なっているというように感じると思うんです。

これは個人差があると思います。職業にもよると思います。

例えば、英語を外国語として教えている人であれば慣れていてそう思わないかもしれないし、言語学者だったらまた違うとか、いろいろあると思うんですね。

「頭痛が痛い」とか「馬から落ちて落馬して」みたいな、重なっているじゃないですか。

そのぐらいの感覚だと思います。

「British Englishって言わなくても、Englishでいいでしょ?」という感じです。

そもそも「イギリス」という国はどこを指しているか?

イギリスというとEnglandのことなのかUnited Kingdom (UK)のことなのか?と思ったりしませんか?

さらに言うならGreat Britainっていうのもあるんですよ。

オリンピックの時など、イギリスのナショナルチームの選手たちを総称してTeam GBと言ったりしているんです。

それぞれがどう違うかという話ですが、

まず「イギリス」は日本語です。これはイングランドだけではなくて、政治的に入っているものだと思います。

政治的なくくりでいくとUnited Kingdom (UK)なんですよね。

United KingdomというとGreat Britain・グレートブリテン島と呼ばれている島(イングランド・ウェールズ・スコットランドが入っている大きい島)とNorthern Ireland・北アイルランドまで含めてUKって言うんですよ。

Great Britainっていうと、北アイルランドは入らないんですよ。

厳密に言うと他にもBritish Islesってあるんですね。マン島だとか、他にもあるのですごく細かい話になって、これだけで1時間とかなってしまうのでそこは割愛しますけど。

政治的にparliament(議会)があるかないかとか。マン島はあるんですよね。ウェールズもあるし、スコットランドにも、北アイルランドにもあるんですよ。イングランドの議会以外に。

結構ややこしいので今日は地理的なところ、地政学的なところでざっくりと切ってお話させていただきましたけれども、今申し上げたUKないしはGreat Britainで使われている(書かれたり、読んだり)英語のことを「イギリス英語」と言ってると思いますね。

また、「イギリス」という国もこのことですね。

特に今イギリスのEU離脱も佳境の佳境(この放送時には離脱していないけれども、あと数日ですね)ですが、その時の「イギリス」のEU離脱というのも北アイルランドを含めたUKです。

「イギリス英語」というからには特徴があります!

アメリカ英語との違いは様々あるんですけれども、あるものを指して語彙が違うということもあれば、単語は同じ、綴りも同じなんだけど発音が違うパターンがあります。

一つイギリス英語としての特徴、アメリカ英語と違うところとしては、専門用語になるんですがrhoticというものがあります。

アメリカ英語はrhoticなんです。Rが結構強い。

イギリス英語はnon-rhoticなんですよ。

全くないと思っている人もいると思います。文頭とか単語の頭に来なかった場合にはRが発音されないと思っている人もいると思います。

これは厳密に言うとちょっと違うんですよ。

違うんですけど、とりあえずここは話がややこしくなるので、代表的な違いとしてはRが発音が強いか、強調して巻き舌で言われているかどうかと言っておきます。

「強調」といってもスペイン語の巻き舌ってrrrrrrっていう音じゃないですか。

そういう巻き舌じゃなくて、舌を巻いているんです、内巻きに。クルっとすくう感じ。

そういう意味での「巻き舌」がアメリカ英語の特徴。

Rが強いのがrhoticと言われるグループの英語の発音。イギリス英語の方はそうではないということなんです。

実はイギリス英語の中でもrhoticっぽいRが強調される地方とかもあるんですよ。

またそれは改めてお話しさせていただきたいと思います。


「イギリス英語と発音ワンポイントレッスン」のコーナー

今回はrhoticの話をさせていただきましたので、RにちなんでRとLの音の違いと、その作り方についてお話しします。

RとLといえば沢山の日本語学習者が悩んでいるポイントですが、どうやって練習すればいいのでしょうか?

まず、音の作り方を今回は説明したいと思います。

Rは先ほどお話ししたように巻き舌。rrrrという巻き舌ではなくて内巻き、すくう感じで巻くということですね。

舌の先とか、先から延長した部分も上顎に近づく感じですが、くっついていないんです。

「後ろに下げる」という方もいらっしゃるのですが、それは私の感覚では違うかな、という感じです。下げるというよりは巻くだけ。

もう一つのポイントは、唇の形なんですよ。

唇が、口笛を吹く時みたいにまあるく。口笛を吹くようにして、さらに酸っぱそうにすぼめて欲しいんです。

発音は本編の音声でぜひご確認ください!

次のエピソードは土曜日に配信されます。

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