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派遣はそんなに悪くない。1⃣

こんばんは。今日もお疲れ様です。

私は、今年の6月末からベンチャー企業に派遣で働いています。フルタイムで長期間派遣で働くのは初めてで、もう3か月が過ぎたんだけど、一度も辞めたいと思ったことがないんです。たった3か月だけど、これは私にとってはものすごいこと。これまでたくさんの仕事を経験してきた私が、なんの違和感も抱かないのはとてもすごいことなんです!!!そんな私の職歴についてちょっと書き出してみようと思います。

まず、専門学校を卒業した私は、超がつく大手の電機メーカーに就職しました。当時はまだバブルの余韻が残ったような時代で、簡単な面接であっさりと受かりました。本当は英語を使った貿易の仕事に就きたかったけど、学校に来た求人票にはそれに関連するものはなかったから。

大企業の入社式があり、研修所で2週間みっちり創業者の精神を叩き込まれました。そして現場へ配置され、私はわずか1週間で見切りをつけてしまったんです。朝一からラジオ体操をする男性職員をよそに、給湯室にこもって体操をさぼる女性職員たち。仕事とはと言えば、コピーとファイリング。結婚までの腰掛として働いている先輩たちを見て、私は毎日帰っては泣いていました。

そして、あろうことか!たった3週間で辞意を表明したんです。

私は母子家庭の中、大学への進学は断念したものの、大好きな英語の勉強だけはどうしてもしたくて、成績が良ければ授業料が免除になるという条件の専門学校に入学しました。大学に落ちて入学した子が多い中、難関の検定・資格をどんどん取得していきました。

そんな環境で就職したからには、自分が勉強してきたことを活かせる職に就かないと…そんな思いもどこかにあったんでしょう。私の周りには親戚も含め、自営業ばかりで、会社員とは何たるものか指南してくれる人がいなかったのもあるのかもしれません。そのあとは人事に呼び出され、「前代未聞だ。望む部署に配置転換するから辞めないでくれ」と懇願されたのを覚えています。でも、あくまでも前向きな私を誰も止めることはできませんでした。

今思えば若気の至りだったなと思うことはあっても、辞めたことは一つも後悔していません。でも自分の子供が同じことしようとしたら、1年は働いたら?っていうかもしれませんね(笑)

その後すぐに、念願の貿易会社に就職し、アメリカ帰りの部長の秘書兼事務員として働きました。会社に向かうバスの中で、私みたいに「生きてる」ことを実感している人はいるだろうかなんて考えていたことを思い出します。自分が好きなことを仕事に出来た喜びを毎日噛みしめて働いていました。でも、なにせ小さな会社で起きる問題も親子のいざこざだったり、人がよく入れ替わるとか、給料が少ないとか…少しずつ世間のことがわかってきて、ここも私のいる場所ではないなと感じて、3年で辞めちゃいました。

次は約1か月の転職活動ののち、中小企業の営業事務の仕事に就きました。そこは本社から役員が来れば、夜は料亭で飲み会。美味しいものをたくさんいただき、テーブルマナーを学んだ記憶が浮かんできます。事務なのに出張にも行かせてもらいました。毎日焼き鳥が主食で飲まない日はありませんでした。もちろん経費で落としていたし、それが許される時代でもありました。業務量はちょうどいい塩梅で残業することなく、待遇も恵まれていました。でも、3年経ったころ、私は旦那とデキ婚で退職しました。当時は育児休暇制度はあったものの、結婚したら辞めるのが一般的でした。

次男を出産したのが29歳。お金がどうとか関係なく、社会とつながっていたい、時間を有効に使いたい、そんな理由で軽作業の派遣会社に登録しました。旦那が休みの日の数時間だけ、子供を見てもらって働いたりしていました。いくつもかけもちして、好きな時にやりたいことを選んで働く。今の時代には普通のことだけど、20年前には珍しい事でした。私を取り巻く環境が私に追い付いていなかったのかなと今になって思います。

やだ、私は時代の先駆者じゃないの?とりあえず子供たちが小学生までの間にやった仕事を挙げてみます。

DMシール貼り・チラシの折り込み・倉庫でピッキング・国民宿舎で布団上げ・ゆうちょカード販促・試験監督・テープ起こし・お中元、お歳暮包装・卵加工工場・化粧品パッキング・PC検品・覆面調査・ビール販促のマネキン・データ入力・確定申告補助事務・有名サプリのモニター

まだまだ思い出していない仕事があります。その日限りの仕事がほとんどで、知らない場所に迷子になりながら行き、直雇用の人に強い当たりを受け、一人で手弁当をさっさと食べ、時間になったらさっさと帰る。それでも社会に触れている実感があって私は辛くなかったんです。周りには人間関係に疲れた人がたくさんいました。いつも効率を考えて働くクセはこの時に身についたのかもしれません。

私の職歴はまだまだ続きます。



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