「小説家になろう」のデータを分析してみる その4 2020年の日間ランキングをジャンル別で分析してみる
はじめましての人ははじめまして、そうでないひとはこんばんなろー📲
なろう系VTuberのリイエルです。
前回の記事では、日間ランキングのポイント推移を分析するという分析の第一歩を踏み出しました。
今回はさらにもう一歩踏み込んで、日間ランキングをジャンルごとに分析して人気のジャンルについて調べていきましょう。
というわけで、2020年にどのジャンルの作品が人気だったのかを確かめてみましょう。
今回はランキングAPIで取れる日間トップ300のデータを分析してみます。
まずはジャンル別獲得ポイントの1年分の合計から。
圧倒的にハイファンタジーと異世界恋愛が強いことがわかります。
次はランキングへの作品登場回数です。
だいたいグラフの形が同じですね。これでは分析にならないので、(ユニークな)作品数のグラフも作ってみましょう。
明らかに異世界恋愛ジャンルの作品の数が増えました。これはおそらく、異世界恋愛ジャンルのほうが短編が多いから、と予想しました。ですので、長編、短編でそれぞれ出してみましょう。
ということで短編(1話完結)が多いということがわかりました。作品の長さについては今後また分析しますのでそちらで紹介いたします。
続いて、ジャンルごとの獲得ポイントから見た、人気ジャンルについて調べていきましょう。
こちらは日間1位を獲得したことがことのあるジャンルの1位作品獲得ポイント7日間移動平均線です。
基本的には「ハイファンタジー」ジャンルが1位を取るのですが、2020年後半では明らかに「異世界恋愛」ジャンルのポイント獲得が増えています。
特にもう遅いブーム全盛期だった11月の後半頃から「ハイファンタジー」ジャンルを追い越す勢いで「異世界恋愛」ジャンルや「現実世界恋愛」ジャンルが伸びています。
この事実をしっかり確認するために各ジャンル1位作品の総合ランキング順位の推移を見てみましょう。図が見づらいので四半期ごとに分けてあります。
まず第1四半期です。
基本的に第1四半期はハイファンタジー作品が1位を取っています。
特筆すべき点があるとすると、ローファンタジーや現実世界恋愛ジャンルの作品がたまに上がっているところでしょうか。
次に第2四半期です。
第2四半期では異世界恋愛ジャンルの躍進が目立ちます。第1四半期に比べて5月以降上位にいることが増えています。逆にそれ以外のジャンルがなかなかランキングに食い込めていないことがわかります。
この傾向は第3四半期まで続きます。
ただ、このトップ争いに後半急にローファンタジーが現れます。
また、異世界恋愛ジャンルが1位を取る割合が次第に増えていっています。
そんな中、第4四半期にもう遅いのブームが訪れます。
今年前半のハイファンタジーの勢いは完全に失われて異世界恋愛ジャンルとの激しいトップ争いに突入します。
そんな中、2020年は終わりました。
次にランキングのジャンルを図で振り返ろうと思って図を作ってみたのですが、役に立たない図になったので見せるだけで終わりにしておきます。
かわりに、月ごとのジャンルの割合の変遷を見ていきたいと思います。
こちらは、月ごとの1位作品のジャンルの割合のグラフです。
後半になればなるほど、ハイファンタジージャンルの勢いが落ちていることがグラフからもわかるかと思います。これをトップ10に変えたグラフがこちらになります。
同じく後半になると異世界恋愛ジャンルが伸びてきています。
それでは日毎に同じ分析をしてみましょう。同じく四半期ごとにグラフ化します。
これまでの分析と同じく5月以降にハイファンタジージャンルの勢いがなくなっているのがわかるかと思います。
というわけで、予告通りジャンル別のランキング分析結果でした!
次回はいよいよ、データマイニングでしか出せないだろう文章の長さと獲得ポイントの関係について見ていきたいと思います!よろしくおねがいします!
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