田代深子

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幽霊の居所4 わたしはそれを食べたか―施餓鬼とブリヤ=サヴァラン、そしてやし酒飲み

初出:kader0d vol.8, 2014年7月7日刊  或は鬼あり。食(じき)吐(と)と名づく。その身広大にして長(たけ)半由旬なり。常に嘔吐を求むるに、困(くるし)んで得ることあたはず。昔、或は丈夫(じょうぶ)、自ら美食を噉(くら)ひて妻子に与へず、或は婦人、自ら食ひて夫・子に与へざりしもの、この報を受く。  或は鬼あり。食(じき)気(け)と名づく。世人の、病に依りて、水の辺、林の中に祭を設くるに、この香気を嗅(か)ぎて、以て自ら活命す。昔、妻子等の前に於て独(ひと)

    • 幽霊の居所2―そこにあったはずの―後藤明生『挟み撃ち』と松原団地をめぐる

      2008年5月発表  埼玉県草加市にある松原団地は、旧日本住宅公団(現都市再生機構〈UR〉)が造成した公団住宅、いわゆる〝公団〟である。1962年12月に第一次入居開始、時を合わせて東武伊勢崎線に松原団地駅が誕生している。1964年、東京オリンピックが開催されたその年に、総敷地面積60ヘクタールのA〜D4地区300余棟すべてが完成、競争率50倍の抽選を切り抜けた5926戸が入居した際には、「東洋一のマンモス団地」と謳われた。団地内には小・中学校と幼稚園、診療所、公園やグラウ

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